まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「郊外の地価上昇で住宅地価の全国平均が31年ぶりにプラスとなりましたが、あなたが住むなら都心?都心近郊?郊外?田舎?どれ?」では・・・
1位:都心近郊 40%
2位:都心 33%
3位:郊外 20%
4位:田舎 7%
となりました。1位は「都心近郊」で4割となっています。なるほど!割と納得感のある結果ですね。
都心近郊と言えば例えば、横浜・立川・所沢・大宮・川口・市川・船橋と言った都心から電車で30分くらい、通勤時間が1時間くらいのエリアと言った感じでしょうか。
実際、コロナ禍ではこれらの街への流入が著しく増えた感があります。
とは言いつつコロナへの関心が徐々に薄まる中で、こうした「都心脱出」の流れが続くのかどうかは微妙かなと思います。
やはり通勤時間は短ければ短い方がいいですし、長時間満員の電車に揺られるのは苦痛です。
リモートワークが本当に根付くのか、加えて都心の不動産価格上昇がいつまで続くのかにも影響されそうですね。
個人的にはリモートワークは廃れるけれど、不動産価格上昇は続くのかなと思っています。
とすると「都心近郊」と「都心」間の人口移動が今後も続いていくということになるのでしょうか。
我々のQOLに直結する話だけに気になるところです。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは10月22日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1542
〔前回のコラム〕住むなら都心?郊外?田舎?
--- Ginkou ---
円買い介入3兆円規模か
市場推計、日銀総裁「適切な措置」
https://www.nikkei.com/
政府・日銀が24年ぶりに実施した円買い・ドル売り介入が3兆円規模だったことが26日、市場参加者の推計でわかった。1日の円買い介入額としては過去最大規模となる。日銀の黒田東彦総裁は26日、経済懇談会後の記者会見で「政府の介入は大変適切であった」と述べたが足元では再び円安基調にある。資金面での限界が意識されれば、金融施策と通貨政策の足並みの乱れを突く動きが加速する可能性がある。
為替介入は2営業日後に決済されるため、22日の為替介入の結果は27日に反映される。日銀が26日発表した27日の当座預金残高見通しで、為替介入を反映する「財政等要因」による当座預金の減少が3兆6000億円となった。短資会社の試算では介入がなければ0~7000億円の減少が見込まれており、差額の2兆9000億円~3兆6000億円が為替介入の金額と推計できる。
従来の円買い介入の最高額は1998年4月10日の2兆6201億円だった。正式には財務省が後日発表するが、この水準を上回り過去最大となった公算が大きい。
円買い介入に使える資金には限りがあり、介入規模は今後の展開などを考える上で大きな材料になる。介入資金の原資となる外貨準備高は1兆2920億ドル(約180兆円)。うち海外の中央銀行や国際決済銀行(BIS)など、すぐに介入に使える預金は1361億ドル(約19兆円)だ。
22日の介入直後には1ドル=145円台後半から一時140円台前半まで円高・ドル安が進んだが、足元では再び円安が加速している。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
先週の22日に24年ぶりの円買い介入が実施されました。急激に進む円安を防ぐためですね。一時は一気に5円も円高に跳ねたわけですが、その後はまたジワジワと円安に揺れ戻ってきています。為替チャートはこうなっています。
為替介入の効果は現時点ではほとんどなくなったということですね。
他方で「145円」が意識されていて、それ以上の円安にはなかなか進まないということであれば介入は一定の効果があったと言えそうです。
昨日は久しぶりにアメリカの金利が下がったので、円安が足踏みしているのが介入効果なのか金利の動きによるものなのか判然としませんが、次いつ、どの為替レートの時に介入が行われるのか注目ですね。
仮に145円に到達するとほぼ自動的に為替介入が行われるのであれば、
・141円:ドル買い
・145円:ドル売り
を繰り返すことでずっと儲け続けられることになります。
他方でこうしたトレードが増えると、「145円近辺での円高圧力」が生まれることになり、日銀は何をしなくても145円近辺で為替レートを安定させられるわけですね。
そうした介入の「怖さ」の源泉となるのが残りの弾薬の量ということになりますが、上記記事によれば
・今回の介入:3兆円
・すぐに使える預金:19兆円
・外貨準備:180兆円
ということで計算上は60回くらいぶっぱなせそうですが、実際には「がんばって10回」といったところですかね。それでも十分怖いと思いますが・・・。
ただ本気で為替のトレンドを変えていこうとすると、やはり金利を少し上げないとダメなのでしょうね。
日銀がこの円安をどのように考えているのかに掛かっているのでしょう。
繰り返しになりますが、今後の為替相場に注目です。
と言う事で今回の読者アンケートは、「24年ぶりの為替介入で大きく円高が進みましたが、足元では再び円安傾向になっています。為替介入は効果あり?効果なし?」でいきましょう。投票は10月29日まで。
■【読者アンケート】24年ぶりの為替介入で大きく円高が進みましたが、足元では再び円安傾向になっています。為替介入は効果あり?効果なし?(10月29日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1547
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