まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「振込手数料が無料で、メールアドレスや電話番号で送金できる銀行送金サービスのことらが始まりましたが、期待できる?できない?」では・・・
1位:期待できる 42%
2位:期待できない 33%
3位:まだ分からない 25%
となりました。1位は「期待できる」で4割となっています。他方で「期待できない」は3割ですから拮抗しています。
つまりはこれからのサービスの広がり具合次第ということになるのでしょうけれど、ただやはりメールアドレスや電話番号で送金できるのであれば便利なのは間違いありません。
ペイペイなどのQR決済サービスと比べてどちらが便利なのか、どちらが優位なのか素人の筆者には分かりませんが、競合サービスがあること自体はどちらにとっても良いことですね。
銀行発のサービスで流行ったサービスはあまり記憶にありませんが、今回は銀行口座と紐づいているだけに十分勝機があります。
もちろん勝ったとしても手数料無料では一切銀行の儲けにつながらないのが皮肉なところですが、広まることを期待したいと思います。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは11月13日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1556
〔前回のコラム〕ことら送金サービスに期待する?期待しない?
--- Ginkou ---
長期金利、連日で日銀の「上限」超え 0.255%
https://www.nikkei.com/
20日の国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇(価格は下落)し、一時0.255%と日銀が現在の金融政策で上限とする「0.25%程度」を上回った。
長期金利の日銀上限超えは2日連続。
世界的な金利の上昇傾向が続いて対ドルの円安が加速するなか、日銀が金融政策を修正するとの思惑が国債売りにつながった。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
円安が止まりませんね。数十年ぶりの為替介入も賞味期限は結局、2週間くらいだったのですかね。最新の為替チャートはこのようになっています。
足元では149円90銭ということで150円突破も目前です。
ここから新たな為替介入があるかどうかですが、「急激な為替変動は好ましくない」ということなのであれば、どこかのタイミングで介入するのが「筋」だと言えます。
他方で既に何度か「ステルス介入」が行われているという指摘もあります。確かに日ごとの変動を見ると、大きく円高に振れたタイミングが既に少なくとも2回ほどありますからね。
これはまだ実際に介入が行われたのかどうか判然としませんが、ただ介入の効果が薄まっているのだとすれば、政府・日銀が本気で円安を止めるには、本丸である金利引き上げに取り組む必要が出てきます。
今の円安は「日米金利差」が主因ですからね。
そうした思惑も働いてか、上記記事の通り、長期金利はイールドカーブコントロールの上限である0.25%をほんのり超えて0.255%となっています。
日銀を信じるのであれば0.25%を上回る金利で国債を購入する人はいませんので、一定の機関投資家が日銀の利上げに賭けているということなのでしょうね。
では実際に日銀が利上げに踏み切る可能性はあるのでしょうか?
黒田総裁が「利上げはない」と明言している以上、そう簡単に利上げを行うことはないとは思いますが、とは言いつつそれも為替レート次第であり、世論次第であり、政治次第かなという気がします。
つまりはまだまだ円安が進むようであれば日銀が前言撤回をする可能性は十分ありそうですね。
とは言いつつ利上げをしたとしても今の上限である0.25%から0.50%に引き上げると言った程度のものかと思いますが。
ただそうなれば預金金利も上がることになりますので期待したいと思います。
と言うわけで今回の読者アンケートは、「為替介入の効果が薄れる中、本気で円安を止める機運となれば日銀の利上げが視野に入ってきます。長期金利も0.25%を少し上回っていますが、日銀は利上げをする?しない?」でいきましょう。投票は11月20日まで。
■【読者アンケート】為替介入の効果が薄れる中、本気で円安を止める機運となれば日銀の利上げが視野に入ってきます。長期金利も0.25%を少し上回っていますが、日銀は利上げをする?しない?(11月20日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1560
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