まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2回の為替介入で1ドル=151円台まで急伸した日本円ですが、足元ではジワジワ円安に回帰し1ドル=155円となっています。今般の歴史的な円安はいつまで続く?」では・・・
1位:1年後まで続く 43%
2位:半年後まで続く 29%
3位:円安はもう終わり 21%
4位:ずっと続く 7%
となりました。1位は「1年後まで続く」で4割となっています。なるほど。2位は「半年後まで続く」で3割。つまりは7割の方が円安はもうしばらく続くということですね。
アメリカのインフレは相当しつこいですし、日銀もそう簡単に利上げできないとすれば、円安がまだまだ続くという見立てには説得力があります。
実需的にも新NISAの広まりで毎月一定のドル買いがあるようですから、これも円安圧力となります。
ただ為替の予測はプロでも不可能ですから、今後の見通しは全く分からないというのが正直なところです。
昨晩発表されたアメリカのインフレ率は予想通り低下し、今日の為替相場は円高となっているものの、インフレ率は毎月発表されますからね。ガチャ次第で再び円安になる可能性も十分あります。
日本経済全体としては円安の方がいいのでしょうけれど、円建て保有資産の価値を考えれば複雑な気持ちもあります。
130円あたりが「心地いい円安」ということになるのですかねぇ。心地いい為替相場など本質的にはないのかもしれませんが。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは6月8日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1984
〔前回のコラム〕円安はいつまで続く?
--- Ginkou ---
NISAが生む「岩盤相場」 個人押し目買いが存在感
https://www.nikkei.com
13日の日経平均株価は終値で3万8000円台を保った。注目されているのが個人投資家の下値での存在感だ。新たな少額投資非課税制度(NISA)を通じた買いが日本の個別株にも着々と流れ込み、下値が堅い「岩盤相場」を生んでいる。
今年、市場関係者を驚かせた事象のひとつは1月に始まった新NISAで日本株が思いのほか人気なことだ。みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジストは「海外志向と言われてきたが情報が多く身近な国内高配当株にも相応に向かっている。新しい投資家層の流入の表れ」とみる。
日本証券業協会による対面大手・ネット証券10社の集計では、NISA全体の1~3月期の購入総額は4兆6822億円と前年同期の2.9倍に膨らんだ。国内株が全体の47%を占め、単純に4倍すれば年9兆円規模となる。枠別では成長投資枠が83%で、その6割が株式だった。
岡三証券の大場敬史インサイドセールス部長は「高値で様子見していた層が日経平均の3万7000円台では買ってきている」と解説する。個人の逆張り傾向は不変ながら脱デフレや企業変革も支えに「水準が高くても買おうという流れを感じる」という。
証券口座の待機資金を運用するマネー・リザーブ・ファンド(MRF)の残高は15兆円台後半と過去最高水準。松井証券では「成長投資枠は大部分が残されている」(窪田氏)。個人が待ち構える下値は堅い。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
上記の通りですが新NISAを利用した投資が順調に増えているようですね。実際、投資信託の純資産額を見ても、S&P500やオールカントリーのインデックスファンドの残高が毎月のように増加していて勢いを感じます。
投資での「勢い」は「高値掴み」とほぼイコールですからあまり良いことではないのかもしれませんが、とは言いつつ今後多少調整があったとしても10年後には大きく増えているでしょうし、インデックスファンドというのも筋がいいですね。
始めた方は腰を据えて取り組んでほしいものです。
他方で上記記事によれば、そういった投信だけでなく日本株も人気とのことですね。折しも日経平均が「バブル越え」を達成しましたので、過去のトラウマが一掃されたのかもしれません。
筆者自身は日本株にさほど強気ではないものの、昨今のインバウンド需要などを見ると、「日本の未来もそこまで捨てたものではないかな?」と少しずつスタンスが変わりつつあります。
あくまで円安が前提とはなりますが、そのように投資意欲が前向きに変わった人も多いのですかね。
実際のNISA経由の投資内訳はこういうことのようです。
投信が50%、国内株が47%ということで完全に拮抗しているわけですね!なるほど。
筆者は個別株の方は全くセンスがありませんので投信しか持っていませんが、ちょうど日本株も上昇しましたし、何より「ただ投信だけ」というのは退屈ですからね!例えとしてはあまり適切ではありませんが、パチンコや競馬といったギャンブルがあれだけ根強い人気があるわけですから、勝った負けたの個別株投資も人によってはめちゃくちゃ楽しいのでしょうね。
単純に期待リターンを考えれば長期分散投資でじっと保有を続けるのがいいのは間違いありませんが、楽しみながら投資できるのであれば、それはそれで良いようには思います。
と言うことで今回の読者アンケートは、「NISA経由の購入シェアでは、投資信託と国内株がほぼ拮抗している状況のようですが、あなたが投資するなら投資信託と国内株のどっち?」でいきましょう。投票は6月16日まで。
■【読者アンケート】NISA経由の購入シェアでは、投資信託と国内株がほぼ拮抗している状況のようですが、あなたが投資するなら投資信託と国内株のどっち?(6月16日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1988
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