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長期金利上昇中!何%が良い?

執筆者: ginko 発行日付: 2024-05-22

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「NISA経由の購入シェアでは、投資信託と国内株がほぼ拮抗している状況のようですが、あなたが投資するなら投資信託と国内株のどっち?」では・・・

1位:投資信託 62%
2位:国内株 15%
〃:どっちにも投資する 15%
4位:海外株 8%

となりました。1位は「投資信託」で6割となっています。なるほど。逆に国内株は「どっちにも投資する」を含めて3割に留まりました。みなさんどちらかと言うとパッシブ派ということですね。

かく言う筆者もパッシブ派です。ただ「運用に消極的」ということではなく、「個別株の取引で儲かったことがないだけ」ということです。

電機業界の再編が起こる」というテーマで電機メーカー株を、「資産運用の時代が来る」というテーマで証券会社株と投資会社株を購入して長期保有し、実際に電機業界の再編や資産運用ブームも来ましたが、銘柄選定が悪かったのか株価は上がらず損切りしました。

15年くらい保有していたのですかね・・・ただ経験として「自分に個別株取引のセンスがない」と分かったことは良かったです(笑)。

もしかしたら損切りせず今も保有し続けていればプラスになっていたかもしれませんが、損切りした資金は外国株投資に回してこちらは大いにプラスとなっていますので結果オーライですね。

損した・儲かったをもっと楽しめる性格なら個別株の短期売買も楽しいのでしょうけれど、損するのは苦手なので長期投資である意味「放っておける」投資信託の方が筆者に合っています。

とは言いつつ個別株の取引で財を成した人はたくさんいますし、どちらが正しいということではなく、自分に合っていて長く続けられる投資が一番良いですね。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは6月16日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1988

〔前回のコラム〕
投信と国内株、投資するならどっち?

 --- Ginkou ---

長期金利、11年ぶり1%到達 復活する「金利ある世界」
https://www.nikkei.com


長期金利が1%の大台に到達した。22日の国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇(債券価格は下落)し、一時1%を付けた。1%は2013年5月以来およそ11年ぶり。日銀が国債を大量に買う異次元緩和で長期金利は長くゼロ%台やマイナス圏に抑え込まれてきたが、1%に到達したことで「金利ある世界」が現実のものとなってきた。

長期金利を押し上げたのは日銀が追加の金融政策修正に動くという市場の思惑だ。日銀は24年3月にマイナス金利の解除など政策修正をおこなった。ただ、その後も円安が止まらず、円安による物価押し上げをとどめるために日銀が早期に追加の利上げや国債買い入れの減額に動くとの見方が強まっている。

長期金利は住宅ローンの固定金利を算出する際に参照することが多い。企業の資金調達にも影響を及ぼす。政府がお金を借りる際の金利であるため、政府が金利の支払いに割かなくてはならない金額は膨らむ。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

気が付けば長期金利が上昇していますね。3月の利上げ直後は無風でしたが、その後のアメリカの長期金利上昇に促されるように右肩上がりとなっています。

加えて興味深いのは、アメリカの長期金利は足元で下がっているのに、日本の長期金利は引き続き高いのですね!

■アメリカの長期金利



■日本の長期金利



ここにきて急に乖離しているわけですね。つまりは今は日本国内の理由で長期金利が上昇しているということですが、その理由は上記の通り日銀が早晩、

・追加利上げ

・国債買い入れ減額

に踏み切るのではないかという思惑です。3月に利上げしたばかりなのにもう追加利上げというのはいささか早い気がしますが、後者の買い入れ減額は比較的インパクトが少なく十分あり得そうです。

ではなぜ日銀が金融引き締めに前向きになっているかと言えば、中央銀行として「引き締められる時に引き締めたい」というDNAがあるのは当然だとして、問題はこちらでしょうね。

■ドル円



歴史的な円安です。為替介入の効果はまだ生きているものの、トレンドとしての円安は維持されています。介入の効果が一時的なのはみんな分かっていますからね・・・。

このトレンドを変えるにはやはり日米がそれぞれ金融政策を変更する必要があります。となると日銀には金融の引き締めが必要になってきます。

ただ日本のインフレ率は2%台ですし、低下傾向にあります。利上げするチャンスはそうなさそうですね。下手すればインフレ率が目標である2%を下回ります。

加えて金利が上がれば企業の利益が減りますし、変動金利で住宅ローンを利用している世帯の可処分所得を直撃することになります。

日銀としては悩ましい状況が続きますね。いつの時代も中央銀行は悩ましいのかもしれませんが。

と言うことで今回の読者アンケートは、「日銀の追加利上げ等の思惑で長期金利が上昇し11年ぶりに1%を上回りましたが、あなたが居心地が良いと考える金利は何%?」でいきましょう。投票は6月22日まで。

■【読者アンケート】日銀の追加利上げ等の思惑で長期金利が上昇し11年ぶりに1%を上回りましたが、あなたが居心地が良いと考える金利は何%?(6月22日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1993

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