まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「総務省の発表によれば昨年は日本人が86万人減る一方で、外国人が33万人増えたようです。このペースは速い?遅い?ちょうどいい?」では・・・
1位:速い 67%
2位:遅い 25%
3位:ちょうどいい 8%
となりました。1位は「速い」で7割ですね!なるほど。
当サイトの読者は割とリベラルな人が多いような気もしますが、それでも外国人の増加に対して一定の懸念を抱いている人が多数派ということです。
確かに外国人による犯罪の報道はそれなりに目にしますし、例えば川口市などでは、クルド人による軋轢や犯罪が増えているという話をも聞きます。
海外に目を向ければアメリカにせよヨーロッパにせよ、最大の政治的懸念は移民問題ですからね。綺麗ごとでは片付けられない深淵な課題です。
ただそうは言いつつネガティブな部分だけにフォーカスするのは健全ではありません。少子高齢化で急速に日本人の若者が減っていく中で、それを補うには子どもを増やすか外国人に来てもらうしかありませんし、そもそも日本人からして弥生人と縄文人の混血みたいなものですからね。選民思考はナンセンスです。
折しもオリンピックが開催されていますが、外国にルーツを持っている日本選手は少なくなく、外国人のDNAが日本人の運動能力にプラスをもたらしているのは間違いないですね。
そもそも生物は多様性を求めて進化の過程で有性生殖を手に入れたわけで、その点ではむしろ積極的に外国人を受け入れていく方が健全という気すらします。
もちろん繰り返しになりますが綺麗ごとでは済まないのがこの問題ではありますが・・・。
いずれにしても今後、外国人が増えていくのは間違いありませんので、現実に即して社会の在り方を変えていくことが必要ですね。日本人は表面的には保守的に見えて、実際には柔軟かつ忘れっぽいので意外と早く外国人との共生生活に慣れるような気もします。
そして100年後も「日本人」が生き残っていることを祈りたいと思います・・・。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは8月25日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=2037
〔前回のコラム〕外国人増加のペースは速い?遅い?
--- Ginkou ---
日銀追加利上げ、年内の相場は 円高141円まで進む可能性
https://www.nikkei.com
植田和男日銀総裁の記者会見を受けて、対ドルの円相場は一時1ドル=150円近辺まで円高が進んだ。市場参加者が抱えていた円売り・ドル買いのポジションが、日銀会合を経て一定程度巻き戻された。総裁会見では想定よりもタカ派的なトーンが目立ち、12月会合での次回利上げを見通す向きも強まった。年末に1ドル=141円まで円高が進む可能性もある。
「実質金利は大幅なマイナスが続き緩和的な金融環境は維持される」との発言を踏まえると今回は「調整」の意味合いが強い。米国で起きたような急な金利上昇を招かないため、現段階で金利を上げておきたい意思も感じた。さらなる利上げのために経済・物価見通しが上振れする必要もないだろう。
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始は9月、年内で2回の利下げに動くというのがメインシナリオだ。ただ、3回に増えるリスクも十分考慮している。日米金利差の縮小が想定以上のペースで進む可能性もある。
足元では円売りポジションがある程度解消され、大規模な円買い・ドル売りフローが追加的に生じるとは考えにくい。根強い円売り圧力も消えたわけではない。8~9月で143~158円、10~12月で141~156円の範囲を推移しながら、徐々に円高基調をたどっていくだろう。
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
日銀による追加利上げが発表されましたね。今回は政策金利を+0.25%引き上げたわけですが、これによって「ゼロ金利政策は終わった」ということでいいのですかね。
いずれにしても日銀が、金融引き締めに向けてまた一歩進んだことは間違いありません。
ちなみに今回の追加利上げについて株式市場も金利市場も事前に十分織り込んでいたのに、なぜか為替市場だけ全く織り込んでいなかった感がありますね。結果としてドル円は160円台前半から150円前後まで一挙に10円以上の円高となりました。
ここまでの円安の主因が「日米金利差」と言われてきたわけですから、利上げによって日米金利差が縮まり円高に向かうのは当然と言えば当然ですが、とは言え市場金利はほぼ全く動いていないのに、為替市場だけ激しく動くことには違和感を感じますね。
ただ今回の利上げが「円安対策」でもあるのなら、日銀関係者はむしろホッと胸を撫でおろしているのかもしれませんが。
それはともかくとして、このように急速に円高が進むと気になるのが今後の為替相場の先行きです。
引き続き日米金利差が縮小していくのであれば、さらに円高に進むというのが自然な考え方ですね。日銀が追加利上げを実施する一方で、アメリカで予想通りに「利下げ」が始まるのであれば、円高圧力となるのは確実です。
しかし貿易収支は赤字ですし、毎月投資信託を通じて多額の米国株・外国株投資がありますから、円安圧力も根強いですね。
そもそもここまでの力強い円安トレンドを振り返ると、そんなに簡単に円高トレンドに切り替わりますかね!?
上記記事では年内に1ドル141円まで進む円高が予想されていますが、本当にそうなるのでしょうか。仮に1ドル141円でも「十分に円安」という指摘もあるでしょうけれど。
為替相場の予測はプロにも不可能ではありますが、とは言え上がるか下がるかだけですから、予測すること自体はシンプルですね。
筆者は円安基調に戻っていく気がしますが、果たしてどうなるでしょうか。
と言うことで今回の読者アンケートは、「日銀の追加利上げによって為替は1ドル=150円前後まで円高が進んでいますが、ここから円高に進むと思う?それとも逆に円安に戻ると思う?」でいきましょう。投票は9月1日まで。
■【読者アンケート】日銀の追加利上げによって為替は1ドル=150円前後まで円高が進んでいますが、ここから円高に進むと思う?それとも逆に円安に戻ると思う?(9月1日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=2043
思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!
銀行.info メインメニュー