ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「
SBI証券:ソフトバンク劣後債1.71%」です。
2017年度の予算案が発表されておりますね。税収が58兆円、税外収入が5兆円のところ、歳出は全体で98兆円のようです。誰がどう見ても収入が足りないわけですが、その差額=34兆円は国債発行で賄われることになります。
年収が630万円のところ、340万円の借入を行うようなものですから、相変わらずシュールな状況ですね・・・。
ただ歳出のうち24兆円は国債の返済のようですので、正味の借金純増額は10兆円ということになります。その点ではまだマシですが、借金が増えることには変わりありません。すでに国の借金は1,000兆円を超えているわけですからね。いやはや何ともまぁ・・・。
まずはこの10兆円のギャップを埋めることが大切です。たかが10兆円、されど10兆円ですね。今年を振り返る機会の多いこの時期に、政治家や公務員の方々のみならず国民1人1人がこの「不都合な真実」を直視し、財政破たんを避けるために何ができるのか考えてみたいものです。
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、
住信SBIネット銀行の「新規口座開設のお客さま限定!円定期預金特別金利キャンペーン」を取り上げました。その気になる金利はと言うと・・・
■住信SBIネット銀行「新規口座開設のお客さま限定!円定期預金特別金利キャンペーン」
・3ヶ月 : 0.50%
新規口座開設限定ながら3ヶ月もの金利が
0.50%になる、というものでなかなかの
高金利ですね!満足度は高そうです。
なお、
すでに口座を持っている客向けにもキャンペーンが用意されていて、金利はこのようになっています。
■住信SBIネット銀行「円定期預金 特別金利キャンペーン」
・6ヶ月:0.20%
・1年 :0.20%
6ヶ月
0.20%、1年
0.20%ということで・・・絶対水準としてはそれほどではないものの、こちらも
相対的には高水準です。
積極的にご活用いただければと思います。
さて投票結果ですが、5つ★満点で「
2.8」。真ん中が
3つ★なので、それを下回る
少し残念な評価ですね。
すでに口座を持っている客向けのキャンペーンも提供されていることから、もう少し評価が高いかとも思いましたが・・・意外に伸び悩みましたね。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は1月16日まで。
>>>住信SBIネット銀行の「新規口座開設のお客さま限定!円定期預金特別金利キャンペーン」について詳しくはこちらから
投票:http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1325
前回のコラム:http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=901
今回は、
SBI証券のソフトバンク劣後債を取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:3年)
2013年4月初旬の「
異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは
超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに
大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された
追加金融緩和策です。これにより金利がもう一段低下するのは確実と思われたわけですが、しかし金利の「
最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。
皆さんよく御存じの「
マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利は
マイナス水準まで低下しました。
一方、7月末の追加緩和発表後は「
失望」からか長期金利が大きく上昇したわけですが、足元ではさらに
トランプショックによってアメリカの長期金利が急上昇しており、それにつられる形で日本の金利も上昇しております。
本日の長期金利は
+0.055%ということで先週に引き続き
プラス金利ですね!
とすると更なる金利上昇を期待したいところですが、ただ日銀は長期金利の目標値を「
0%」に置いており、ここから
上昇することはなかなか難しいものと思います。
日銀が許容できる金利水準の上限はおそらく
+0.10%程度ではないでしょうか?
具体的な水準は今のところ分からないものの、技術的・物理的には
このような金利の上限を設けることは簡単だと思いますので、やはり金融緩和が継続している間は
大幅な金利上昇は期待できないということですね。
いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。
さて本題に戻りまして、今回ご紹介するのは
SBI証券が取り扱う、
ソフトバンク社債の「
既発債」です。
まず社債の説明ですが、利率は最初から決まっていて、運用期間中は上がることも下がることもありません。そして満期になれば元本と利息が還ってくるという点では、
ほぼ定期預金のような商品です。
ただ定期預金と大きく違うのは2点あって、1つ目は
途中解約という概念がない、ということですね。どうしても換金したくなれば市場でその社債を売るしかありませんが、その時の値段は、その会社の信用力や金利環境によって変わってきます。場合によっては
元本割れする可能性があります。
2つ目は
預金保険の対象ではない、ということですね。もちろんその会社が存続する限りは元本保証ですが、万が一、その会社が
倒産したり法的整理になったりすると、
元本が大幅にカットされる可能性があります。購入する際にはその会社の信用力・安全度をしっかり見届ける必要があります。
この
ソフトバンク社債は「
無担保」ということですから尚更ですね。
で、ここまでが「
社債」の説明ですが、今回ご紹介するのはその「
既発債」ということになります。
既発債とはその名前の通り、「
既に発行されている債券」ということで、誰かが換金しようと売りに出した債券ということになります。要するに「
中古社債」ですね。車や住宅と違って何か傷がついていたり、経年劣化するということはありませんが。
加えて今回の社債は「
劣後特約付」ですね。これは仮に社債などが償還できなくなった場合に、「
返す順番が後回しになる」ということを意味します。そもそも「
社債などが償還できなくなった場合」とは、「
会社に十分なお金がない」状態ですので返済が後回しになるのは、元本を回収する上で致命傷と言えます。
つまりは一般的な社債よりさらにリスクが高いために金利がより高くなる商品、ということですね。では、そういったリスクの見返りに、このSBI証券が取り扱うソフトバンク社債の「
既発・劣後債」の気になる金利はと言うと以下の通りです。
■SBI証券が取り扱う、ソフトバンク社債の「既発・劣後債」
・第1回ソフトバンクグループ株式会社無担保社債(劣後特約付)
利率 : 2.50%
利回り : 1.71%
償還日 : 2021/12/17(約5年)
まず目を惹くのが
2.50%という利率ですが、残念ながら注目すべきはそちらではなく
利回りの方ですね。実際に投資家が得られるリターンはこの利回りの方だからです。
それでも
1.71%と2%近いわけですから十分検討可能と言えそうですね。
ちなみに利回りは利率から約
0.8%低いわけで、期間は約
5年ですからそのギャップは全体で約
4%ということになります。この差額の大部分は・・・
SBI証券の販売手数料ということでしょうね、恐らく。
その点ではこうした既発債ではなく新発債、つまり新規に発売された債券を購入した方が良さそうですが、ただ運用難の今の時代にそう簡単に社債を発行する企業はありませんし、あったとしてもすぐに売り切れてしまいます。
そのように考えると「
今買える」というタイミングという点でも検討可能と言えるのではないでしょうか。
ただしソフトバンク債についてはいつもご案内しているように、カギとなるのは当然のことながら
ソフトバンクの信用力ということになります。ソフトバンクはアーム社を買収するなど、絶賛「
水ぶくれ」中ですからね。
結果的にソフトバンクの格付けはS&Pが「
BB+」、ムーディーズが「
Ba1」と、投資適格を下回る「
ジャンク債」水準にまで低下しています。JCRという日本の格付け機関は引き続き「
A-」と投資適格の判断をしていますが、正直甘いですね。というか甘すぎです。
5年以内にソフトバンクが倒産してしまう可能性は・・・低いとは思いますが、ゼロではありません。こちらの社債を検討される方は「
ジャンク債を購入する」というリスク感覚を強くもって投資の可否を慎重にご判断いただければと思います。
孫氏の後任もいなくなりましたし、この社債は「
劣後債」ですからなおさらですね。
ではこの、期間が約5年で利回りが1.71%の、SBI証券が取り扱うソフトバンク既発・劣後債。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・リスクがありつつも好金利であることを評価して「
★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。筆者も甘いです。
アンケートの投票は1月23日まで。
>>>SBI証券が取り扱う、ソフトバンク既発・劣後債について詳しくはこちらから
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https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
期間が約5年で利回りが1.71%の、SBI証券が取り扱うソフトバンク既発・劣後債。あなたの評価は?(投票は1月23日まで)
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