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SBI証券:オリックス社債0.15%

執筆者: ginko (2017-4-21)

ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「 SBI証券:オリックス社債0.15%」です。

今朝の報道によれば日本郵政が2015年に6,200億円で買収したオーストラリアの物流子会社であるトール・ホールディングスについて巨額減損を検討しているとのことです。

買収額から企業価値を差し引いた「のれん代」が3,860億円ということですから、言い換えれば2,340億円のものを6,200億円で購入したというわけですね。うーむ・・・。

ただまぁ、そもそも買収時点で明らかに突飛な投資でしたし、日本郵政とのシナジー効果も全く分かりませんでした。物流ですからね!極めてローカルなビジネスです。国内の同業や、あるいは空輸・海運業者を買収するという話ならまだ理解できましたが、オーストラリアではどうしようもありません。

もちろんM&Aの成果はシナジーだけではありませんので、日本郵政にM&A先企業を育てるノウハウがあるなら話は分かりますが、失礼ながらつい最近まで公務員だった方々にそのようなスキルや経験があるとも思えません。あれ?まだ公務員なのでしたっけ。

その点では巨額減損というのは「起こるべくして起きた」と言えそうです。

しかしこの件に限らず、東芝のウエスティングハウスやNTTドコモの度重なる巨額海外投資の失敗など、日本企業によるM&Aの失敗は枚挙にいとまがありません。逆に成功例はほとんど聞いたことがないですね。なぜなのでしょうか?

日本人や日本企業の能力に原因があるのは間違いありませんが、一方、海外進出自体は多くの日本企業が成功しているわけで、グローバルな成長を目指す場合でもカッコつけてM&Aに手を出すのではなく、地道に自分たち自身の手で開拓していくという方が我々の性分に合っているのでしょうね。

いよいよ日本の大企業の無茶なM&Aに歯止めがかかることを期待したいと思います。



さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

前回の「キャンペーンを斬る」では、SBI証券のソフトバンク劣後債を取り上げました。気になる金利はと言うと以下の通りです。

■SBI証券が取り扱う、ソフトバンク社債の「既発・劣後債」

・第1回ソフトバンクグループ株式会社無担保社債(劣後特約付)

利率 : 2.50%
利回り : 1.61%
償還日 : 2021/12/17(約4年8ヶ月)


まず目を惹くのが2.50%という利率ですが、残念ながら注目すべきはそちらではなく利回りの方ですね。実際に投資家が得られるリターンはこの利回りの方だからです。

それでも1.61%と2%近いわけですから十分検討可能と言えそうですね。

ちなみに利回りは利率から約0.9%低いわけで、期間は約4年半ですからそのギャップは全体で約4%ということになります。この差額の大部分は・・・SBI証券の販売手数料ということでしょうね、恐らく。

その点ではこうした既発債ではなく新発債、つまり新規に発売された債券を購入した方が良さそうですが、ただ運用難の今の時代にそう簡単に社債を発行する企業はありませんし、あったとしてもすぐに売り切れてしまいます

そのように考えると「今買える」というタイミングという点でも検討可能と言えるのではないでしょうか。

さて投票結果ですが、5つ★満点で「2.3」。真ん中が3つ★ですので、それを下回る「残念な評価」ということですね。

金利も1%を大きく超えているわけでもう少し評価が高くてもいいのかと思いましたが、今回はリスクが気になったのでしょうか?

では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は5月14日まで。

>>>SBI証券が取り扱う、ソフトバンク既発・劣後債について詳しくはこちらから

投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=81

前回のコラム:https://www.ginkou.info/news/20170414.html

今回は、SBI証券のソフトバンク劣後債を取り上げたいと思います。



ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:3年)



2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。

さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。これにより金利がもう一段低下するのは確実と思われたわけですが、しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。

皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。

ただ2016年7月末の追加緩和発表後は「失望」からか長期金利が大きく上昇したわけですが、さらにトランプラリーによってアメリカの長期金利が急上昇しており、それに連動する形で日本の金利も上昇してきました。

足元では+0.015%ということで、最近の地政学リスクの高まりなどを受けてやや低下していますが、それでもこれまでの水準と比較すればかなり回復してきました。

となると更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。やはり金融緩和が継続している間は大幅な金利上昇は期待できないということですね。いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。

さて本題に戻りまして、今回ご紹介するのはSBI証券オリックス株式会社第190回無担保社債です。

社債については先週も取り上げましたが、利率は最初から決まっていて、満期になれば元本が還ってくるという点では、ほぼ定期預金のような商品です。

が、注意事項としては以下の通りです。

・途中解約という概念がないので、換金したくなれば市場でその社債を売るしかないが、その時の値段によっては元本割れする可能性がある。

・その会社が存続する限りは元本保証ですが、万が一、その会社が倒産したり法的整理になったりすると、元本が大幅にカットされる可能性がある。預金を肩代わりしてくれる「預金保険」のような制度がない。


素人としては特に後者の、発行会社が傾いてしまうリスクというのがよく分からない点ですね。そうしたリスクと見返りに金利は比較的高くなっているのが通例ですが、このオリックス社債の金利はと言うとこうなっております。

■SBI証券:オリックス株式会社第190回無担保社債

・5年:0.15%


5年で0.15%ですか・・・どんなものでしょう?昨年1月に取り上げた時は0.415%だったわけで、確かにその後にマイナス金利政策が始まったとは言え、そこからの金利低下も気になるところです。

加えて定期預金で言うとまさに子会社であるオリックス銀行の5年もの定期預金が2017年4月現在0.30%ですので、リスクや中途解約などの利便性を考えればそちらの方がよさそうですね。

もちろん5年ものの市場金利は今や0.068%という低水準ですから、そこから考えれば十分魅力的な「赤字覚悟」の金利水準と言えるわけではありますが。

またメガバンクの金利は5年で0.01%程度ですからね。そこから比べれば約「15倍」ということになります。そのように考えると「相応に高金利」であるのは間違いありません。

ただ個人的にはやはりオリックス銀行の定期預金金利が気になります・・・。

なお、この債券の申し込み締め切りは4月28日(金)14時ということで、ご興味がある方は早めに手続きください。どれくらいに人気があるのかは分かりませんが。

ちなみにオリックス社の業績はどうなっているかと言うと、2016年4月から12月までの9ヵ月間で3,341億円もの利益を計上しているようですね!すごい・・・。前年同期が3,347億円ですので全く同じ水準です。

もちろん金融業ですので業績のブレは小さくないと思いますが、今のところ信用力に懸念はなさそうです。

ではこの、SBI証券が扱う、オリックス社の5年0.15%の無担保社債。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・「★★★」くらいですかね。投票は5月21日まで。

>>>SBI証券が取り扱う、オリックス社の5年無担保社債について詳しくはこちらから

■最新の定期預金金利比較はこちら
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html

SBI証券が扱う、オリックス社の5年0.15%の無担保社債。あなたの評価は?(投票は5月21日まで)  >>>投票はこちら

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