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イオン銀行:こども預金1ヶ月1.0%

執筆者: ginko (2017-5-5)

ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「イオン銀行:こども預金1ヶ月1.0%」です。

昨日の日経新聞で少し気になる記事を見かけました。「安く借りるのは悪いこと?」として低金利の弊害を色々と指摘されてあったわけですが、気になったのはこうした部分です。

「(ファイナンシャルプランナーの)深野さんは、老後の資金を運用して増やそうとしても低金利では難しいと指摘します。現在の預金金利では、仮にキャンペーンがあったとしても年0.25%程度。100万円の金利は年2,500円で、そこから税金がひかれます。そもそも給料がなくなり年金収入に頼るお年寄りにとってみれば、預金金利が低いのは本当につらいことです。」

とのことですが、いかがでしょう?もちろん、「金利が低いより高い方がいい」というのは気持ちとしてはよく理解できますが、ただそれでは経済専門紙としてはあまりに表面的ですね!と言うのも基本的には金利は物価上昇率=インフレ率に連動しているからです。

たとえば仮に金利が1%あったとしても物価が1%上昇していれば金利メリットは打ち消されて「実質的にお金は全く増えていない」ということになります。金利が2%でも物価上昇率が2%なら同じくチャラです。

同様に仮に金利が0.25%でも、物価上昇率が0.25%なら上記1%・2%のケースと実質的には変わらないわけです。ちなみに直近の物価上昇率は「0.2%」ですね。

要するに大切なのは、表面金利から物価上昇率を引いた「実質金利」がどうなのか、ということです。実際のところバブル崩壊後の預金金利は見た目には確かに低金利だったものの、物価もデフレ状態でしたので「実質金利」はそこまで悪くはありませんでした。

逆にこれから金利が上がるとすれば物価が2%以上上昇した時ですから、預金者にとってそれが本当にハッピーなことなのかどうか冷静に考えた方がいいですね。



さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

前回の「キャンペーンを斬る」では、オリックス銀行のeダイレクト定期預金を取り上げました。この時期は冬のボーナスからも夏のボーナスからも遠い定期預金の「閑散期」にあたるわけですが、なぜかこのタイミングで通常金利がいつも高水準で魅力的なオリックス銀行が預金金利をさらに引き上げてきていますね!

その意図は不明ですが、もちろん預金者としては歓迎すべき動きです。

ではその気になる金利はと言うと・・・

■オリックス銀行「eダイレクト預金」

・1年 :0.15%
・2年 :0.25%
・3年 :0.30%
・5年 :0.30%


※2017年5月5日現在、年利、税引き前、100万円以上1,000万円未満

なかなか高水準ですね!1年0.15%も手頃ですが、期間と金利のバランスを考えると2年0.25%、3年0.30%が人気ということになるのでしょうか。

さて投票結果ですが、5つ★満点で「4.5」!最高が5つ★なので、それに肉薄する「かなり高い評価」ということですね!すばらしい。

金利水準は当然のこととして、このタイミングで金利を引き上げてきたという点も評価されたのかもしれません。

では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は5月28日まで。

>>>オリックス銀行のeダイレクト預金について詳しくはこちらから

投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=90

前回のコラム:https://www.ginkou.info/news/20170428.html

今回は、イオン銀行のこども預金を取り上げたいと思います。



ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:3年)



2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。

さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。これにより金利がもう一段低下するのは確実と思われたわけですが、しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。

皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。

ただ2016年7月末の追加緩和発表後は「失望」からか長期金利が大きく上昇したわけですが、さらにトランプラリーによってアメリカの長期金利が急上昇しており、それに連動する形で日本の金利も上昇してきました。

足元では+0.020%ということで、最近の地政学リスクの高まりなどを受けてやや低下していますが、それでもこれまでの水準と比較すればかなり回復してきました。

となると更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。やはり金融緩和が継続している間は大幅な金利上昇は期待できないということです。いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。

さて本題に戻りまして、今はゴールデンウィークの真っただ中ですが、そうしたタイミングを狙ってかイオン銀行が「こども預金」の募集を開始していますね。家族連れでの来店を期待しているということでしょうか?

ゴールデンウィークにファミリー層が、わざわざいつでも行けるイオンに行くこともないような気もしますが、だからこその企画なのかもしれません。どこに行くにも混みあうことを考えれば意外と良い選択となるかもしれませんしね。

それはともかくとしてその気になる金利はと言うと・・・

■イオン銀行「こども預金」

・1ヶ月 : 1.0%

何と1%ということで抜群の高金利ですが、ただ期間も1ヶ月抜群に短いですね・・・もちろんこれは「年利」となりますので、1ヶ月ではその12分の1の「0.08%」分の利息しかもらえません。

そして当然、満期後にこうした金利が続くわけもなく、1ヶ月後には元金も普通預金に振り込まれます。現状のイオン銀行の普通預金金利は0.02%ですので、お世辞にも魅力的とは言えないですね・・・。この定期預金の利用を検討されている方は、満期後にどうするのかもあらかじめ決めておく必要があると言えそうです。

それはともかくとしてこの「こども預金」の取り扱い条件はこのようになっています。

・チャネル : 店舗限定
・対象者 : 中学3年生までの子供
・取扱期間 : 2017年4月28日(金) ~ 2017年5月14日(日)
・預入金額 : 500万円まで
・注意事項 : 親権者の同意のうえ、子供と一緒に来店することが必要
・特典 : 「キャラクターポケットティッシュつかみどり」参加、さらに全国先着5,000名に「10年後に届くタイムカプセル郵便」をプレゼント

キャンペーン期間は約2週間とかなり短いですが、期間中に口座を申し込めば預入自体は6月12日までは大丈夫のようです。参考にしてください。

なおイオン銀行と言えば、「キャッシュカード+クレジットカード+電子マネー」である「イオンカードセレクト」の特典としての普通預金の金利上乗せですね。

気になる優遇金利はこのようになっています。

■イオン銀行「イオンカードセレクトのおトクな特典」

・普通預金 : 金利上乗せ後0.12%

普通預金で0.12%ということですから、今の金利水準からすればもはや「破格」と言って良いですね。

この特典の最大の注意事項は当たり前ですが「イオンカードセレクト」会員のみであるという点です。イオンの買い物客はともかくとして、普段イオンを利用せず、また筆者もそうですが「もうカードはこれ以上いらない」という方々にとっては結構な障壁となりそうです。

しかしながらイオンカードは年会費無料ですし、この金利優遇は金利水準はともかくとして仕組みとしては恒常的に提供されていくと思いますので「金利優遇を利用するためのメンバーズカードのようなもの」と割り切ればより気軽に利用できるかもしれません。

ちなみにいつもご案内しておりますが、ディズニーデザインのカードは結構、カワイイですね(笑)。



これなら作ってみたいと感じる方は少なくないのではないでしょうか?

なお、イオン銀行を取り上げるたびにチェックしている決算ですが、2017年3月期の第3四半期=2016年4月~12月の決算では、当期利益が105億円となり、前年同期の98億円から堅調に伸びているようです。創業当時は毎年数十億円の赤字を計上していたわけですが・・・今やイオングループの収益にも貢献し始めている、ということですね。すばらしい!

このまま良好な経営と、良好な金利が続くことを期待したいと思います。

ではこの、1ヶ月もの定期預金が1%となる、イオン銀行の「こども預金」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・「★★★」くらいですかね。投票は6月5日まで。

>>>イオン銀行の「こども預金」について詳しくはこちらから

■最新の定期預金金利比較はこちら
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html


1ヶ月もの定期預金が1%となる、イオン銀行の「こども預金」。あなたの評価は?(投票は6月5日まで)  >>>投票はこちら


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