ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「
6月の金利比較、更新しました(その2)。」です。
さて、先週に引き続き、外貨預金・投資信託・カードローン・セキュリティのサービス一覧と証券会社比較を更新しました。
なお、先週更新した口座サービスと円定期預金金利比較、FX比較、住宅ローン金利比較についてはこちらからご確認ください。
■今月の金利更新(その1):
https://www.ginkou.info/news/20170605.html
5.外貨預金・外貨定期預金比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id20.html
今月は特に新しいキャンペーンはないようです。
さて評価ですが、いつものように楽天銀行、ソニー銀行、三井住友信託銀行、住信SBIネット銀行、じぶん銀行(現auじぶん銀行)、SBI
FXトレードに加え、高金利が魅力的な東京スター銀行、そして外貨預金の提供を開始したPayPay銀行を★★★としています。
米ドルは、リーマンショック後のアメリカの金融緩和の影響を受けてずっと下落が続いてきました。つまり円高が進んできたということですね。
しかしながら。
安倍政権の発足と共に2013年から円安を試す動きとなり、あっという間に100円を超える円安となりました。
これは、貿易収支の赤字による実需の円安圧力に加え、2013年4月4日に発表された「異次元」と形容される、日銀の新たな金融緩和策の影響が大きかったと言えます。
そしてそうした円安の動きにダメを押したのが2014年10月末に発表された日銀の追加金融緩和策でした。これは「黒田バズーカ2」と形容されるほど驚きをもって迎えられ、結果的にその後ガツンと円安が進みました。
加えてアメリカで「利上げ」が始まった一方で、日本では今度は「マイナス金利」という衝撃的な「黒田バズーカ3」が発射されたこともあり、日米の金利差拡大に伴うさらなる「円安ドル高」は間違いないと思えたのですが・・・2016年は反対に大きく円高となりました!
日本の金融緩和よりも中国経済の減速やBrexitといった次々起こる「世界的な心配事」の方が影響が大きかった、ということなのでしょう。やはり日本円は「安全資産」なのですね・・・。
2016年7月末に発表された異次元緩和第4弾も「期待外れ」でした。
しかし。
2016年秋からは再びアメリカの利上げが織り込まれたことに加えて、想定外だった「トランプショック」によって一転して大きく円安が進みました。「トランプリスク」によって円高になるかと思いきやそうならないところに違和感を感じたものですが、これはトランプ政権に対する期待に加えて、アメリカの上下院で共和党が勝利したという「共和党期待」もあったのでしょう。
ただその「トランプラリー」も一服し、一時は118円台まで進んだ円安も足元では110円まで円高に戻ってきていますね。
それでも103円前後だった「トランプ前」の水準に比べれば大幅な円安水準にあり、今後どこかでトランプラリーの反動から円高に巻き戻されていくリスクについては頭の片隅に入れておいた方が良さそうです。
<ドル円為替チャート(1年)>
対ユーロでは足元で急激な円安傾向になっています。フランス大統領選挙の影響でしょうか。
<ユーロ円為替チャート(1年)>
対豪ドルではジワジワ円高が進んでいるようです。
<豪ドル円為替チャート(1年)>
繰り返しになりますが、中期的な円高リスクには注意が必要そうです。
なお、2017年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行が1位となっています。
■外貨預金ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank4
6.投資信託比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id17.html
今月の新しいキャンペーンは住信SBIネット銀行の「SBI証券新規口座開設キャンペーン」ですね。
これから投資信託を利用しようとされている方はこうしたキャンペーンを上手にご活用ください。
さて評価ですが★★★は、積極的なキャンペーンを実施している住信SBIネット銀行、楽天銀行としています。
また、投資信託のラインナップについては、多くの銀行でラインナップが充実してきて、さらにメガバンクもノーロード(手数料無料)ファンドを販売し始めたこともあり、「ノーロードファンド」の観点から住信SBIネット銀行(SBI証券)、楽天銀行(楽天証券)とPayPay銀行を★★★としています。
なお、2017年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、楽天銀行が1位となっています。
■投資信託ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank6
※投資信託リターン率(1年)ランキング
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id17.html#tiny4
2017年6月の1年リターン率ランキングです。2016年前半まで中国A株ファンドが寡占状態だったわけですが、2016年後半に一気にいなくなりました。
その中国上海市場の動きをチェックしてみるとこうなっています。
ただバブル崩壊から1年以上経て、1年前と比較すれば結構上昇していますね!実にしぶといですが、中国株式がこのまま順調に上昇するのであれば、世界の株式市場にとっては良い材料となりそうです。さすがに今度はバブルにはなりにくいでしょう・・・恐らく。きっと。たぶん・・・。
ちなみにその中国株ファンドの代わりにランクインしてきたのは日本の中小型株ファンドでしたが、こちらも昨年の夏に姿を消した後、再び復活してきていますね!今月のランキングを見ると日本株関連が10ファンド中9ファンドです!すべてがすべて中小型株に投資するファンドということではないでしょうけれど、好調です。関連性が高そうなマザーズ市場をチェックしてみるとこうなっています。
1年前と比較すれば「行って来い」と言った感じにも見えますが、しかし足元では上昇基調ですね。こうした動きがリターン率を押し上げたのでしょうか。
ただ3年・5年の中長期リターンを見てみるとそこまで良くないことに加えて、ファンドの多くが「ルーブル」「ランド」「レアル」と言った高金利通貨で運用している点も気になるところです。
もちろんそうした外貨建てで日本株に投資するというのは「ほぼ意味ありません」し、むしろコストが高くなってリターンを悪化させる可能性もありそうです。
「その分、高金利だからいいじゃないか」という意見もあるかもしれませんが、為替の高金利は概ねインフレ率に連動していますので、実質的な利回りはそれほど高くありません。つまり、見かけ上の高金利は「為替相場の下落」できっちり相殺されてしまう可能性が高いということです。
だからこそこうした「日本株×高金利通貨」ファンドの中長期リターンは決して高くないのですね。
ではなぜこんな「中長期的にはほぼ意味ない」構造のファンドを販売しているかと言えば、要するに金融機関側から見て「売りやすい」からだということです。もちろん、「売りやすいファンド」=「リターンが高いファンド」ということであれば、顧客にとってもwin-winなわけですが、当然そんなはずはないわけで、安易にこうしたファンドに手を出さないよう気を付けたいものです。
特に今月のように「一時的に」成績が上昇すると尚さらセールス圧力が強まると思いますので要注意ですね。
これら「日本株×高金利通貨」ファンドの好成績はいつまで続くのでしょうか・・・。
なおランキングの動きとしては、1位を除き残り9ファンドが順位アップとなりました。
7.カードローン比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id30.html
まず銀行系のカードローンを比較してみます。信用力があって最低金利が年1.7%と低いオリックス銀行の「オリックス銀行カードローン」、年0.99%の住信SBIネット銀行の「MR.カードローン」となりました。
次に銀行グループ傘下のローン会社のカードローンですが、やはり銀行本体のカードローンと比べると金利は全般的に高いですね。銀行本体のカードローンの審査に落ちた場合などに利用すればよいと思います。
この中では、最低金利が4.5%となっているプロミス、3.0%となっているアコムを★★★としました。
なお、2017年の当サイトのカードローン人気ランキングでは住信SBIネット銀行が1位となっています。
■カードローンランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank8
8.セキュリティ比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id18.html
セキュリティに関する動きといえば、三井住友信託銀行が、新しい振込先に振り込む時に適用となる「電話認証サービス」の導入を発表しています。これは登録された電話番号から電話しないと認証されないもので面倒といえば面倒ですが、相応に強固なセキュリティ対策となるのではないでしょうか。
また、三井住友銀行は2016年7月から乱数表の利用を縮小させ「パスワードカード」がないと振込などができなくなりました。利便性は下がりますがセキュリティの向上が期待できますね。
その先を行くのがPayPay銀行でついに2015年4月から乱数表を終了しました!これからは「ワンタイムパスワード一本」ということです。ただ2016年12月から、そのワンタイムパスワード用のトークンを携帯したくない人に「認証パネルアプリ」の提供を開始していますね。利便性の向上に努めているのは大変いいことだと思います。
三菱UFJ銀行も2014年8月から「ワンタイムパスワードアプリ」の提供を開始しているほか、インターネットバンキング専用の無料ウィルス対策ソフトの提供を始めています。2015年3月からはみずほ銀行と同様に「ワンタイムパスワードカード」も導入しています。
さらにこちらも2016年6月からワンタイムパスワードがないと振込ができなくなりました。上記、三井住友銀行やPayPay銀行と同様の動きと言えます。
住信SBIネット銀行もスマートフォンを利用した認証サービス「スマート認証」の取り扱いを開始しています。振込みのたびにスマートフォンで認証するものでこちらもセキュリティレベルはかなり高そうです。
りそな銀行も新たな認証方式である「ワンタイムパスワード生成アプリ(ソフトウェアトークン)」を、そしてみずほ銀行も「スマホアプリ型ワンタイムパスワード(ワンタイムパスワードアプリ)」の導入を開始しています。三菱UFJ銀行と同様ですが、自分のスマホからワンタイムパスワードを入手できるので便利ですね。
このように各銀行がセキュリティ強化を急ぐ理由はと言えばもちろん、インターネットバンキング経由での不正送金被害が増加しているためですね。報道によれば2015年の1年間の被害額が約30億円ということで、残念ながら2014年の被害額である約29億円から微増となっています。十分な注意が必要です。
ちなみに新たな不正の動きとしては法人向けインターネットバンキングが狙われているという話ですのでお心当たりの方、会社の方は十分ご留意ください。
こうした不正送金の主な手口ですが、1つ目は偽のポップアップ画面によるもの、ということですね。
具体的にはウイルスに感染したコンピューターで、メガバンクなどのインターネットバンキングにログインすると、偽のポップアップ画面が表示されて、そこに騙されて乱数表の番号などを入力してしまうと、情報が盗まれ、犯人に不正にログインされてしまう、という手口です。
偽画面の例は、各銀行が発表していますので参考にしてみてください。
不正送金の主な手口の2つ目は、被害が急速に拡大しつつあるフィッシングメールです。メールを受け取った経験のある方も多いと思います。
フィッシングメールと言われると何かハイテクなものかと不安になりますが、実際にはこちらも偽のポップアップ画面の手口と同様に、偽のログイン画面や添付ファイルに暗証番号等を入力させ、送信させるというアナログのものです。
どちらも確かに巧妙ですが、自衛手段は簡単ですね。「何があっても乱数表の全ての組み合わせを入力しない」ということに尽きます。
インターネット上でいくら不正な細工をしても、手元にある乱数表の数字の情報を直接奪うのは不可能です。被害に遭うのは主にこうした数字を全て入力してしまった場合だけですね。結局のところ、最後はパソコンではなく人が騙されるかどうかにかかっています。今一度、上記原則を胸に刻みこんでいただければと思います。
通常、乱数表の入力は3マス程度だと思いますが、4マス以上だと「おかしいぞ?」と思う姿勢が重要ですね。乱数表を廃止する銀行も徐々に増えてきておりますが・・・。
ここで評価のポイントですが、以下の6つです。まだ全てが○の銀行はありません。
<評価のポイント>
1.生体認証カード
2.ICカード
3.乱数表
4.ワンタイム・パスワード
5.出金メール通知
6.不正利用保険
★★★はみずほ銀行、三井住友銀行、楽天銀行の3行としました。
なお、2017年の当サイトのユーザー人気ランキングでは新生銀行が1位になっています。
■セキュリティランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank9
9.証券会社比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id31.html
株式の現物手数料については、SBI証券と楽天証券、マネックス証券、そしてGMOクリック証券がずば抜けて低いですね。特に利用する回数が多そうな、売買金額が10万円までが150円以下、50万円までが400円以下、100万円でも650円以下と、1,000円を大幅に切る水準ですね。魅力的です。
このSBI証券と楽天証券、マネックス証券、そしてGMOクリック証券を★★★としました。
加えて、iDeCo=個人型確定拠出年金についてはそもそも取り扱っている証券会社がそれほど多くありませんが、SBI証券は口座管理手数料が無料であることに加えて、定期預金などの商品ラインナップも充実しており★★★としました。
また、証券会社の口座開設キャンペーンについては、取引条件がいろいろありますが最大で18万円程度もらえるわけで、どうせ口座を開設するなら、ぜひこういったキャンペーンを併用していただければと思います。
さて株式相場ですが、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災が転機となり大きく下落し、その後はどんぶらこ、どんぶらこと、日経平均で言えば8,000円から9,000円の間を行ったり来たりする日々が続いておりました。
そんな低位安定中だった日本の株価ですが、2013年から上昇を始め日経平均はあれよあれよと16,000円前後まで上昇しました。
このように株価が上昇した最大の要因はアベノミクスへの期待と大規模な金融緩和によるものですね。金融緩和が実施されれば原則的には円があふれることから円安要因となるわけですが、実際に大きく円安が進み、それと歩調を合わせるように株価も上昇していきました。
さらに2014年10月末に日銀から追加金融緩和策が発表されたのを契機に再び大きく株高が進みました。20,000円を超え、このまま高水準を維持していくものと思ったわけですが・・・株式相場はそんなに甘くはなく、逆に2015年8月以降、中国の景気失速やアメリカの利上げに対する懸念から急落しました。
そして2016年に入ってからはもっと深刻な株価下落局面を迎え、原油(オイル)などの資源価格の下落も意識され、上記中国(チャイナ)に対する懸念との掛け合わせで「チャイル・ショック」などと言った言葉も踊りました。
加えて衝撃だったのがBrexitですが、ただその後はそうした混乱も徐々に落ち着き、株価もジワジワ回復してきています。
2016年2回目の衝撃となったトランプショックもなぜか円安・株高となりましたね!わからないものです・・・。
「ロシアゲート」などが注目を浴びる中でも驚くくらい粘り腰を見せている「トランプ相場」ですが、一体この好調さはいつまで続くのでしょうね?なかなか楽観的になれない筆者ですが、そうした懸念は今のところ外れ続けております(苦笑)。
相場格言である「Sell in May」も乗り越え、今や日経平均は20,000円を再度超えておりますが、今度こそ安定して「2万円以上」をキープすることを祈っています。
<日本の株価/日経225(1年)>
円建ての世界の株価についても高水準を維持しています。こちらも粘り腰です。
<世界の株価/MSCIコクサイ(1年)>
2017年の当サイトのユーザー人気ランキングではGMOクリック証券が1位となっています。
■証券会社ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank10
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