ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「楽天証券:ドイツ銀行ロンドン支店社債0.65%」です。
先週の当欄でも触れましたが、相変わらず安倍内閣のゴタゴタが続いているようです。今朝の報道によれば、稲田防衛大臣や山本地方創生相に新たな疑惑が生まれたようで風当りはますます厳しくなりそうです。
個人的にはなぜそんなに支持率が急落したのか今一つまだピンと来ておりませんが、政治の世界というのは難しいものです。
しかしそれより気になったのは財政悪化の方ですね。2018年度の歳出も7年連続で増加する可能性が高そうです。安倍総理が人気回復のために「経済重視」の政策運営を行うのであれば、財政支出が増えるのは間違いなのでしょう。
そして2020年の基礎的財政収支=プライマリーバランスの黒字化目標は今や風前の灯です。そもそも2019年に消費税を増税できるかどうかも怪しいですしね。
メディアも我々国民も、こうした問題にこそ注目すべきだと思うのですがいかがでしょうか?
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」を取り上げました。仕組み預金とは以下のような制約がある預金です。
・途中で解約できない
・満期のタイミングを預金者は選べない(銀行が延長もしくは短縮を決める)
そういった制約がある代わりに金利が高い定期預金というわけです。ではその仕組み預金の代表的な商品の1つである、住信SBIネット銀行「プレーオフ」の具体的な金利水準はと言えば・・・
■住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」
<フラット型>
・最短1年、最長10年タイプ : 0.27%
<ステップアップ型>
・最長10年タイプ : 当初1年/0.10% → 延長された場合10年目/0.55%
それなりの水準ですね。市場金利も定期預金金利も低迷している現状では「相対的に魅力がある」と感じる方も多そうです。
さて、この住信SBIネット銀行が取り扱う2種類の仕組み預金を比較すると、分かりやすいのは前者です。延長されてもされなくても金利は0.27%のままですから、定期預金との金利比較もしやすいです。
一方、徐々に金利が上がっていくという点が魅力的な後者のステップアップ型ですが、金利がややこしいのが難点です。仮に最長10年間延長され続けた場合の平均金利は「0.263%」ということで・・・つまり見た目と異なり両者の金利設定にあまり差はないということですね。
同じ銀行の同じ期間の商品ですので当然かもしれませんが。
さて投票結果ですが、5つ★満点で「2.5」。真ん中が3つ★なので、それを下回る「やや残念な評価」ということですね。
やはり0.3%に届かない金利水準では満足できない、ということでしょうか。今は他に魅力的な定期預金キャンペーンも開催されていますので尚更かもしれません。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は8月7日まで。
>>>住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」について詳しくはこちら
投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=145
前回のコラム:「住信SBIネット銀行:プレーオフ最大0.55%」
今回は、楽天証券の取り扱う、「ドイツ銀行ロンドン支店 円建て社債(新発債)」を取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:3年)
2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。これにより金利がもう一段低下するのは確実と思われたわけですが、しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。
皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。
ただ2016年7月末の追加緩和発表後は「失望」からか長期金利が大きく上昇し、さらにトランプラリーによってアメリカの長期金利が急上昇しており、それに連動する形で日本の金利も上昇してきました。
足元では+0.070%ということで、やはり昨年までの水準と比較すればかなり回復しています。
となると更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。
つまりは「金融緩和が継続している間は大幅な金利上昇は期待できない」ということです。いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。
さて今回は楽天証券の取り扱う「ドイツ銀行ロンドン支店
円建て社債(新発債)」です。今までドイツ銀行のこういった個人向け社債は見たことがありませんので、楽天証券としても初めての取り組みなのではないでしょうか。
ちなみに社債についてはこれまで何度も取り上げてきておりますが、利率は最初から決まっていて、期間中は上がることも下がることもありません。そして満期になれば元本が還ってくるという点では、ほぼ定期預金のような商品です。
ただ定期預金と大きく違うのは2点あって、1つ目は途中解約という概念がない、ということですね。どうしても換金したくなれば市場でその債券を売るしかありませんが、その時の値段は、その発行体の信用力や金利環境によって変わってきます。低い値段になってしまうと場合によっては元本割れする可能性があります。
2つ目は元本保証ではない、ということですね。もちろんその発行体が存続する限りは元本保証ですが、万が一、その発行体の財政が破綻すると、元本が大幅にカットされる可能性があります。「預金保険」のような制度がありませんので、購入する際にはその発行体の信用力・安全度をしっかり把握する必要があります。
今回の発行体は上記の通り、ドイツ銀行ロンドン支店ということで、何となく良さそうな・・・でもやっぱりよく分からないというのが正直なところではないかと思いますが、格付けは「BBB-(S&P)」と言うことでハッキリ言ってパっとしません。一般的にはBBBまでを「投資適格」、つまり概ね安心して投資できると区分されているわけですが、「BBB-」ということは「ギリギリBBB」「あと一歩で投資不適格」という意味ですから、慎重に検討すべきと言えそうです。
ドイツ銀行と言えば世界に名だたるグローバル銀行であり、生き馬の目を抜くような投資銀行の世界でも一定の存在感を発揮してきた名門ですが、リーマンショック以降は毎年のように事件・事故が起きているように感じます。
「欧州債務危機」も業績を直撃しましたしね。
逆に言えばそれでも潰れず、むしろ「BBB-」で踏みとどまっているわけですから、「さすがの底力」と言えるのかもしれませんが。
では前置きが長くなりましたが、このドイツ銀行ロンドン支店 円建て社債(新発債)の気になる金利はと言うと・・・
■楽天証券/ドイツ銀行ロンドン支店 円建て社債(新発債)
・10年:0.65%
金利水準は0.65%ということで、今の低金利環境を考えればかなり魅力的ですね!
もちろん「円建て」ですので為替リスクは一切ありません。
足元の長期金利が上記の通り+0.07%という点を考えてもほぼ10倍なわけですから「好金利」と言えそうです。
ただ問題は10年という運用期間の長さですね。さすがに今後10年間の金融環境を見渡せる人は誰もいません。大人しく堅実経営を続けていれば徐々にこれまでの傷が癒えてくるのかもしれませんが、一方、再びリーマンショッククラスの金融危機が起これば、古傷から致命傷に至る可能性だってあります。
特に一般的な事業会社と違って、金融機関は「突然死」があり得ますからね。そうした本質的なリスクについては十分ご留意ください。
一方、販売期間が7月27日(木)15:00までと時間が限られていることに加え、発行ボリュームや人気度合いによっては、それを待たずして売り切れる可能性もある点にもご注意ください。
ではこの、期間10年で利率が0.65%となる、楽天証券が取り扱うドイツ銀行ロンドン支店
円建て社債(新発債)。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・リスクが読み切れないので「★★★★」くらいにしておきます。投票は8月21日まで。
>>>楽天証券が取り扱うドイツ銀行ロンドン支店
円建て社債(新発債)について詳しくはこちら
■最新の定期預金金利比較はこちら
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
【読者アンケート】期間10年で利率が0.65%となる、楽天証券が取り扱うドイツ銀行ロンドン支店
円建て社債(新発債)。あなたの評価は?(投票は8月21日まで) >>>投票はこちら
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