ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「楽天銀行:円定期3ヶ月0.11%、2年0.15%」です。
今朝の日経新聞の記事で最も印象に残ったのは、サンマが1匹400~600円という話でも、希望の党の首相候補を巡る混乱でもなく、斉藤惇氏による私の履歴書でした。野村證券時代の恐らく20代後半のエピソードですが引用するとこういった感じです。
・支店長は、ノルマの達成具合によってメリハリをきかせる方だった。その月の投資信託の募集目標に達していれば、半日は仕事があった当時の土曜日に、高野山近くのゴルフ場に連れて行ってくれたりした。逆に、目標が未達であれば土日の別なく、午前8時前から日付が変わるまで働かなくてはならなかった。
・堺支店で3年目ぐらいから、株式担当という役回りを命じられた。毎日、有望銘柄を研究し、翌朝一番に仕入れと称してまとまった買いを入れる。その後にお客さんに薦めるという段取りだ。売れ残りの責任は株式担当が最終的に負う。その時は信頼関係を築いているお客さんに次々に電話をかけて、何とか買っていただいた。あの仕事は本当につらかった。薦めた株が下がって文句を言われるのにも疲れた。
もちろん「時代が違う」という話ではあるのですが、今なら全てが全て違法ですね(苦笑)。超ブラック企業でもここまでひどくはないでしょう。
戦後の新興国=後進国だった頃と、先人の苦労の上に晴れて先進国となった今日とを単純に比べても仕方ないのかもしれませんが、しかし今がより働きやすく、暮らしやすく、人に優しい社会になったのは間違いありません。
当然そこに至るまでには、数多くの「企業犠牲者」がいたはずで、そうした方々のことを想うと少し感傷的になってしまう筆者でありました・・・。
※本文と関係ありません。
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、SBI証券の取り扱う損保ジャパン日本興亜の「既発・劣後債」を取り上げました。既発債とはその名前の通り、「既に発行されている債券」ということで、誰かが換金しようと売りに出した債券ということになります。要するに「中古社債」ですね。車や住宅と違って何か傷がついていたり、経年劣化するということはありませんが。
そして「劣後債」の説明ですが、これは仮に損保ジャパン日本興亜の経営が傾き社債などが償還できなくなった場合に「返す順番が後回しになる」ということを意味します。単に順番が後回しになるだけならいいのですが、「社債などが償還できなくなった場合」とは、「会社に十分なお金がない」状態ですので、元本を回収する上で致命傷と言えます。
つまりは一般的な社債よりリスクが高いために金利がより高くなる商品、ということですね。では、そういったリスクの見返りに、このSBI証券が取り扱う損保ジャパン日本興亜の「既発・劣後債」の気になる金利はと言うと以下の通りです。
■SBI証券が取り扱う、損保ジャパン日本興亜の「既発・劣後債」
・第1回損害保険ジャパン日本興亜株式会社無担保社債(劣後特約付)
利率 : 0.84%
利回り : 0.666%
償還日 : 2046/8/8(約30年)
投資家として注目すべきは利率ではなく利回りの方ですね。実際に得られるリターンはこの利回りの方だからです。
ではいくらかと言うと0.666%。高くても0.2%といった金利水準の定期預金金利と比較すればかなり魅力的と言えます。
ただネックとなるのはやはり償還日が2046年という、運用期間の長さですね!損保ジャパン日本興亜が30年以内に潰れてしまうことはないと思いますが、資金がそこまで固定されてしまうのは窮屈です。もちろん市場で売却することで換金することはできるわけではありますが・・・。
なお実際には、2026年以降半年ごとに期限前償還される可能性がありますので、それよりもっと短いタイミングで償還されてしまうものとは思いますが、とは言いつつ「最長30年、固定化してしまって構わない資金」で投資することが前提になってくると思います。
さて投票結果ですが、5つ★満点で「3.0」。真ん中が3つ★なのでちょうど真ん中ということになります。
期間の長さを考えるともう少し評価が低いかと思いましたが、意外と踏みとどまりましたね。低金利はまだまだ続くと思っている方が多いということでしょうか。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は10月29日まで。
>>>SBI証券が取り扱う、損保ジャパン日本興亜の「既発・劣後債」について詳しくはこちらから
投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=201
前回のコラム:「SBI証券:損保ジャパン劣後債0.666%
」
今回は、楽天銀行の円定期預金特別金利キャンペーンを取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:3年)
2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。これにより金利がもう一段低下するのは確実と思われたわけですが、しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。
皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。
ただ2016年7月末の追加緩和発表後は「失望」からか長期金利が大きく上昇し、さらにトランプラリーによってアメリカの長期金利が急上昇し、それに連動する形で日本の金利も上昇してきました。
足元でも+0.045%ということで先週と比較すると少し下がりましたが、それでも1年前の水準と比較するとかなり回復しています。
となると更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。
つまりは「金融緩和が継続している間は大幅な金利上昇は期待できない」ということです。いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。
さて本題に戻りまして10月となり、定期預金キャンペーンとしては「閑散期」に入ってきているわけですが、「逆張り」的に優遇金利を提供する銀行がないわけではありません。
その1つが楽天銀行で、「円定期預金特別金利キャンペーン」の気になる金利はと言うと・・・
■楽天銀行「円定期預金特別金利キャンペーン」
・3ヶ年:0.12%
・2年 :0.15%
つまり・・・タイミングも「逆張り」なら、「3ヶ月」と「2年」という預入期間もまた「逆張り」と言えそうです。ただこれは恐らくそうしたマーケティング的な意味合いだけでなく、「夏の定期預金キャンペーンとの連続性を断っておかないといけない」という技術的な必要性も背後にありそうですが。
それはともかく金利水準としてはまずまずですね。多少物足りない気もしなくはないですが、例えば3ヶ月ものを選んだ場合、3ヶ月後=1月初旬に好金利なキャンペーン金利が用意されているのであれば問題ないですね。
当サイトで高金利の指標としているオリックス銀行も1年ものを0.10%に引き下げましたので、相対的にも悪くなさそうです。
また、足元の2年ものの市場金利は+0.03%に低迷しており、それを大きく上回るという点も評価しても良いかもしれません。つまり銀行からすれば「赤字覚悟」だと言うことですね。
なおキャンペーン期間は2017年10月12日までとなっておりますのでご注意ください。
ここでいつものように楽天銀行の最近の業績をチェックしてみると、2018年3月期の第1四半期決算では経常利益が57億円、当期利益が40億円となかなか堅調です。1年前と比較しても綺麗に増収増益です。黒字と赤字の間を行ったり来たりしていたイーバンク時代を思い起こせば、こうした利益を安定的に計上できるようになっているということだけで隔世の感があります。
引き続き安定経営を続けながら、顧客還元に努めてほしいものです。
では、ここで主要な銀行の1年もの定期預金の金利と比較してみたいと思います。
■1年もの定期預金金利比較(300万円以上)
・SBJ銀行 0.80% ※新規客向け、2年、上限100万円
・新生銀行 0.50% ※新規顧客向け、3ヶ月
・じぶん銀行(現auじぶん銀行) 0.50% ※新規顧客向け、3ヶ月
・あおぞら銀行 0.20% ※インターネット支店
・関西アーバン銀行 0.15% ※いちょう並木支店
・楽天銀行 0.15% ※キャンペーン金利、2年
・オリックス銀行 0.10%
・東京スター銀行 0.10% ※6ヶ月
・新生銀行 0.05% ※2週間満期
・ソニー銀行 0.05%
・住信SBIネット銀行 0.02%
・PayPay銀行 0.02%
・三菱UFJ銀行 0.01%
SBJ銀行の金利は異常ですが(笑)、それはともかく楽天銀行の金利はやはりまずまずの好金利水準ですね。
ではこの、3ヶ月ものが0.12%、2年ものが0.15%となる、楽天銀行の「円定期預金特別金利キャンペーン」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・満期後のキャンペーンも期待して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。投票は11月6日まで。
>>>楽天銀行の「円定期預金特別金利キャンペーン」について詳しくはこちらから
■最新の定期預金金利比較はこちら
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
【読者アンケート】3ヶ月ものが0.12%、2年ものが0.15%となる、楽天銀行の「円定期預金特別金利キャンペーン」。あなたの評価は?(投票は11月6日まで)
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