ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「3月の金利比較、更新しました(その1)。」です。
3月となりました。いつものように、まずは口座サービスと円定期預金金利比較、FX比較、住宅ローン金利比較を更新しております。
1.インターネットバンキング・ATMサービス比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id7.html
最近の銀行サービスを巡る動きとしては、三菱UFJ銀行が2018年3月から、メインバンクプラスのシルバーステージに適用されていた「
コンビニATM毎月3回無料」の優遇を
「毎月2回無料」に変更しました。これは残念ながら改悪ということですね。三菱UFJ銀行はこれまでも、平日昼間は無料にしていた
コンビニATMの手数料を有料に切り替えるという制度変更を実施しています・・・ご注意ください。
こうした動きは他のメガバンクも同様で、
三井住友銀行も平日昼間は無料だったゆうちょ銀行のATM手数料を
有料に切り替えています。
みずほ銀行も昨年12月から優遇サービスである「
みずほマイレージクラブ」の最低預金残高を
10万円から30万円に引き上げました。一時はかなり魅力的だった同サービスですが最近は見る影もありませんね・・・。
りそな銀行も土曜日9:00-14:00のコンビニATM利用手数料を216円に
値上げしています。細かな改訂ですが、こちらも残念ながら改悪ですね。
りそな銀行はそれ以外にも自行ATM手数料を
有料化したり、他行宛て100円としていた振込み手数料を
200円等に引き上げています。
金利低下に伴う採算悪化によって今や銀行では「
リストラ」がトレンドになっていますからね・・・いやはや。今後、これらの銀行の口座開設を検討されている方はご注意ください。
さらに残念なニュースは続き、これまで不動の人気1位を誇ってきた
住信SBIネット銀行が2016年1月から「
スマートプログラム」を導入しましたが、これは非常におおざっぱに言えば
残高100万円以上なければ実質的にこれまでの無料サービスが縮小されることになりました。たださすがに住信SBIネット銀行も反省したのか、2017年6月から上記
残高100万円条件を
残高30万円条件に引き下げました。つまりは「
改善」ですが、これにより人気が徐々に復活してきているように感じます。
なお、人気が出始めていると感じていた
じぶん銀行もau利用者向け優遇サービスである「
プレミアムバンク
for au」を2016年11月で終了させ、上記住信SBIネット銀行のスマートプログラムに似た残高別・取引別の顧客優遇制度である「
じぶんプラス」を開始させました。その中身を前後で比較すれば・・・やっぱり「
改悪」ですね。世知辛いことです。内容自体はそれほど悪いものではありませんが。
一方、うれしい動きと言えば
新生銀行が
ファミリーマートと
ローソンのATMネットワークと提携し、すでに提携していた
セブン銀行を含め、
主要なコンビニATMの手数料がいつでも何回でも無料となりました。
ゆうちょ銀行や
メガバンクのATMの利用手数料も
無料ですので、ATMサービスについては今のところ
新生銀行が最強ですね。最近では
イオン銀行ATMでも無料で使えるようになったようで、ますます魅力的になっています。今月は口座開設で
Tポイントが500円分もらえるようですのでチャンスと言えるかもしれません。
個人顧客を歓迎する銀行と、そうでない銀行を見分けなければいけない時代になった、と言えそうです。「
マイナス金利」政策導入により、銀行から見れば特に個人顧客向け業務はますます儲からなくなりました。いや赤字かもしれません。つまり、今後も手数料優遇はますます縮小され、
大幅な値上げとなることも予想されます。こうした改悪の動きには十分ご注意ください。
さて口座サービスの評価ですが、
ジャパンネット銀行が、2012年7月から口座維持手数料を無料化し、これで
主要銀行では全て口座維持手数料が無料化されました。口座維持手数料を設けて、冷やかしではない「本気」の顧客だけを優遇する考え方は合理的ですし、筆者自身は嫌いではない仕組みだったので、少し残念な気持ちもします。
この10万円未満の残高の場合、ポイントとなるのは、
1.コンビニのATMを24時間無料で使えるか
2.振込が安くできるか
の2つです。
その点では、
住信SBIネット銀行と
新生銀行がいいですね。★★★とします。
住信SBIネット銀行は他行宛て振込が条件に応じて最大月15回無料となっており、ゆうちょやセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニのATMも最大月15回、24時間無料で利用できるなど充実したサービスを提供しています。ただし上記の通り「
スマートプログラム」の導入によりこうした無料サービスが実質的に縮小された点についてはご注意いただければと思います。
また、
新生銀行も他行宛て振込みが残高に応じて最大月10回まで無料となるほか、上記の通り、ゆうちょ銀行や他の都市銀行のATM手数料に加えコンビニATMの手数料がいつでも何回でも無料になる点が秀逸です。
なお、2017年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、
新生銀行が1位となりました。
■口座サービスランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank2
2.円預金・円定期預金比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
今月は
住信SBIネット銀行の「
プレーオフ」、そして
楽天銀行の「
預金残高2兆円突破記念キャンペーン」が新しいキャンペーン、商品となります。
さて評価ですが、前月同様、その
オリックス銀行の金利を基準にしたいと思います。ですから基準としては
・「1年もの」で0.15%
・「5年もの」で0.20%
と同等か、超えることが評価のポイントとなってきます。その基準から★★★は
オリックス銀行、
新生銀行、
あおぞら銀行、
住信SBIネット銀行、
東京スター銀行、
じぶん銀行、
関西アーバン銀行、
SBJ銀行、
静岡銀行、そして
楽天銀行になりました。
中でも、
新生銀行の「
2週間満期預金」、もしくは「
パワーステップアップ預金」を利用すると振込み手数料が月5回~10回まで無料になります。仮に振込手数料が1回あたり300円とすると月1,500円~3,000円のメリットが出てくることになります。年利換算すれば元本30万円の場合、
7.5%の利回り、ということになりますね。こういった点も参考にしてみてはいかがでしょうか。
さらに、
楽天証券の個人向け国債「変動金利10年」も良いですね。変動金利で、今後の金利上昇メリットを得ながら、足元でもプラスの金利を維持していますね。ネックとなるのは期間の長さですが、個人向け国債の中途解約のペナルティは直近1年間の利息だけですから、資金使途の決まっていない資金の受け皿としても十分利用可能です。
市場金利は2008年のリーマンショックや2011年の震災以降、株式相場の混乱や景気の後退を受けて、大きく下落してきました。
こうした流れが変化したのが2013年4月のことで、4月初旬を底に長期金利は上昇し、5月にはさらに急上昇しました。これは同年4月4日に発表された黒田・日銀による異次元の金融緩和策の影響ですね。
通常、金融緩和が実施されれば金利は低下するものですが、今回の金融緩和策は異例の規模だったことから国債市場が混乱し、むしろ金利が上昇する結果になった、ということではないかと思います。
とは言いながら、金融緩和によって金利が上昇するというのはやはりおかしな動きで、実際のところそうした混乱が収まった2013年5月以降は再び金利の低下傾向が鮮明となりました。
さらに2014年10月末には日銀の「
追加金融緩和」が発表されたわけですが、しかしながらこうした「
異次元緩和」の最大のハイライトは2016年1月に発表された「
マイナス金利」ですね。マイナス金利と言ってもあくまで日銀の当座預金に設定されるものですので、個人の預金金利に直接影響を与えるものではありませんが、素直に反応した長期金利はマイナス水準となり、文字通り異次元の金利が出現しました。
ただ2016年後半からは、7月末に発表された金融緩和の内容が小規模だったことから長期金利が上昇し、さらに
トランプラリーによってアメリカの長期金利が上昇したことから、それに連動する形で日本の長期金利も
プラス金利まで回復してきています。
引き続き金利水準自体は低いままですし、残念ながら日銀の長期金利の操作目標が今のところ「
0%」になっている以上、それを超えて大きく上昇することはないと思いますが、多少は定期預金金利が上昇することを期待したいと思います。
実際のところ2017年以降の長期金利は、安定的に推移しています。日銀の金利操作が効果を挙げているということですね・・・。
<長期金利(10年国債)チャート>
なお、2017年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、
オリックス銀行が1位となりました。
■円預金ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank3
3.FX比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_fx.html
キャンペーンの評価としては、プレゼント金額が70,000円台の
マネーパートナーズ、そして20,000円~50,000円台の
GMOクリック証券、
トレイダーズ証券と
DMM.com証券、
外為ジャパンがお得と言えるかもしれませんね。
FXサービス比較では、★★★は手数料が無料で、スプレッドと呼ばれる為替レートの差(コスト)が特に安い
SBI
FXTRADE、
トレイダーズ証券、
DMM.com証券、
マネーパートナーズ、
GMOクリック証券、
YJFX、
外為どっとコム、そして
外為ジャパンにしています。
なお、2017年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、
SBI FXトレードが1位となりました。
■FXユーザーランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank5
4.住宅ローン比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_hl.html
今月の住宅ローン金利は、過去1ヶ月で見ると長期金利が少し低下したものの「変動金利・固定金利ともに据え置き」となっています。住宅ローン金利を全体的に引き下げるほどの金利低下ではなかったということでしょうか。
さて評価ですが、基準となる期間を「変動金利」と「10年」、それから「20年」にしました。当初、金利が低いうちに返済を進めれば、その後金利が上がっても結構、ラクになります。
その結果、★★★は住信SBIネット銀行とイオン銀行、そしてじぶん銀行になりました。上位銀行の条件をまとめると、こんな感じですね。
|
じぶん銀行 |
イオン銀行 |
住信SBIネット銀行 |
楽天銀行 |
人気投票 |
1位 |
2位 |
2位 |
4位 |
勝手格付 |
★★★ |
★★★ |
★★★ |
★★ |
優遇金利
|
変動金利 |
0.457% |
0.450%
~
0.570% |
0.439%
~
0.457% |
- |
10年固定 |
0.640% |
0.690% |
0.770% |
- |
20年固定 |
1.343% |
- |
1.160% |
1.290% |
金利引き下げ条件 |
なし |
なし |
なし |
なし |
全疾病保障 |
有料 |
有料 |
無料 |
有料 |
繰上返済 |
無料~
30,000円 |
無料~
50,000円 |
無料~
30,000円 |
無料 |
ホームページ |
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この中で見れば、やはり住信SBIネット銀行がどの期間でも最低水準の金利ということですね。なかなか積極的です。
また、イオン銀行やじぶん銀行も低金利の住宅ローンを提供しており、相応に魅力的ですね。
加えて、金利引き下げ条件として、給与振込などの条件がついてくるかどうかでハードルも変わってきますので、そのあたりも参考にしてください。
なお、2017年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、じぶん銀行が1位となりました。
■住宅ローンランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank7
残る、外貨預金・投資信託・カードローン・セキュリティ・証券会社の各一覧は次週更新予定です。