ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「9月の金利比較、更新しました(その2)。」です。
さて、先週に引き続き、外貨預金・投資信託・カードローン・セキュリティのサービス一覧と証券会社比較を更新しました。
なお、先週更新した口座サービスと円定期預金金利比較、FX比較、住宅ローン金利比較についてはこちらからご確認ください。
■今月の金利更新(その1):
https://www.ginkou.info/news/20180903.html
5.外貨預金・外貨定期預金比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id20.html
今月はじぶん銀行(現auじぶん銀行)の「為替手数料0銭キャンペーン」が新しいキャンペーンですね。
さて評価ですが、いつものように楽天銀行、ソニー銀行、三井住友信託銀行、住信SBIネット銀行、じぶん銀行(現auじぶん銀行)、SBI
FXトレードに加え、高金利が魅力的な東京スター銀行、そして外貨預金の提供を開始したPayPay銀行を★★★としています。
米ドルは、リーマンショック後のアメリカの金融緩和の影響を受けてずっと下落が続いてきました。つまり円高が進んできたということですね。
その状況が変わったのが安倍政権が発足した2013年で、あっという間に100円を超える円安となりました。
これは、貿易収支の赤字による実需の円安圧力に加え、2013年4月4日に発表された「異次元」と形容される、日銀の新たな金融緩和策の影響が大きかったと言えます。
そしてそうした円安の動きにダメを押したのが2014年10月末に発表された日銀の追加金融緩和策でした。これは「黒田バズーカ2」と形容されるほど驚きをもって迎えられ、結果的にその後ガツンと円安が進みました。
加えてアメリカで「利上げ」が始まった一方で、日本では今度は「マイナス金利」という衝撃的な「黒田バズーカ3」が発射されたこともあり、日米の金利差拡大に伴うさらなる「円安ドル高」は間違いないと思えたのですが・・・2016年は反対に大きく円高となりました!
日本の金融緩和よりも中国経済の減速やBrexitといった次々起こる「世界的な心配事」の方が影響が大きかった、ということなのでしょう。やはり日本円は「安全資産」なのですね・・・。
2016年7月末に発表された異次元緩和第4弾も「期待外れ」でした。
しかし。
2016年秋からは再びアメリカの利上げが織り込まれたことに加えて、想定外だった「トランプショック」によって一転して大きく円安が進みました。「トランプリスク」によって円高になるかと思いきやそうならないところに違和感を感じたものですが、これはトランプ政権に対する期待に加えて、アメリカの上下院で共和党が勝利したという「共和党期待」もあったのでしょう。
ただその「トランプラリー」も一服し、一時は118円台まで進んだ円安も現在は110円台になっています。このまま円高が進んでいくのでしょうか?アメリカの金利が上昇していく中でドル安になるというのは違和感がありますが・・・。
実際、足元ではジワジワ円安傾向ですね。
<米ドル/円為替レート 1年>
一方、対ユーロでは急激に円安が進みました。右派勢力の台頭が一服したことに加えて、ユーロ圏での金融緩和縮小の動きも影響しているのでしょう。
ただイタリア財政への懸念などもあってか最近は円高傾向となっています。
<ユーロ/円為替レート 1年>
対豪ドルではハッキリとした円高傾向となっています。
<豪ドル/円為替レート 1年>
3通貨で動きがバラバラですね。注意が必要です。
なお、2018年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行が1位となっています。
■外貨預金ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank4
6.投資信託比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id17.html
今月の新しいキャンペーンは、住信SBIネット銀行の「SBI証券新規口座開設キャンペーン」ですね。
これから投資信託を利用しようとされている方はこうしたキャンペーンを上手にご活用ください。
さて評価ですが★★★は、積極的なキャンペーンを実施している住信SBIネット銀行、楽天銀行、新生銀行、そしてじぶん銀行(現auじぶん銀行)としています。
また、投資信託のラインナップについては、多くの銀行でラインナップが充実してきて、さらにメガバンクもノーロード(手数料無料)ファンドを販売し始めたこともあり、「ノーロードファンド」の観点から住信SBIネット銀行(SBI証券)、楽天銀行(楽天証券)とPayPay銀行を★★★としています。
なお、2018年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行が1位となっています。
■投資信託ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank6
※投資信託リターン率(1年)ランキング
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id17.html#tiny4
順位 | ファンド名 | 残高(億円) | リターン率(年率) | 銀行 | |||||||
1年 |
3年 |
5年 |
みずほ | 三住友 | 三東U | りそな | 楽天銀 | JNB | |||
1位 | 楽天 日本株4.3倍ブル | 278億円 |
69.6% |
- |
- |
○ |
○ |
||||
2位 | SBI日本株3.7ブル | 97億円 |
61.6% |
7.0% |
- |
○ |
|||||
3位 | 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン | 147億円 |
53.0% |
30.3% |
28.2% |
○ |
|||||
4位 | 楽天 日本株トリプル・ブル | 134億円 |
51.8% |
10.7% |
25.5% |
○ |
○ |
||||
5位 | WTI原油先物ファンド(ロング・ポジション) | 58億円 |
50.1% |
-1.7% |
-19.0% |
||||||
6位 | UBS 原油先物ファンド | 25億円 |
49.0% |
1.7% |
-8.5% |
○ |
|||||
7位 | サイバーセキュリティ株式オープン(H無) | 265億円 |
43.5% |
- |
- |
○ |
○ |
○ |
|||
8位 | 野村 ハイパーブル・ベア6(日本ハイパーブル6) | 214億円 |
43.5% |
- |
- |
○ |
○ |
○ |
|||
9位 | 日興 グローイング・ベンチャーファンド 『愛称 : グローイング・ベンチャー』 | 315億円 |
43.4% |
34.4% |
26.6% |
○ |
|||||
10位 | 小型株ファンド 『愛称 : グローイング・アップ』 | 235億円 |
43.4% |
32.9% |
25.6% |
○ |
2018年9月の1年リターン率ランキングです。今月は顔ぶれが一気に変わっていますね。まず目立つのが1位・2位・4位・8位にランクインしているブルベアファンドです。ブルベアファンドとは株価が上昇した時にその数倍上昇するようレバレッジを効かせたファンドですが、それぞれ「4.3倍」「3.7倍」「3倍」「6倍」ということですから、株価上昇時にランクインしてくるのも当然かもしれません。
というわけで過去1年の日経平均株価の推移をチェックしてみるとこうなっています。
確かに19,500円から22,500円まで約15%上昇していることが分かります。その3倍なら約45%、その4倍なら約60%ですから、成績上位となるのも納得できます。ただその日経平均もここ半年くらい完全にレンジ相場で推移していますね。こうした動きが続く限り、ブルベアファンドは早晩ランキングからいなくなりそうです・・・。
なお、リターンがあればリスクもあるわけで、こうしたブルベアファンドのリスクはシンプルに言えば「上がる時が4.3倍なら、下がる時も4.3倍」ということです。決して「おいしいファンド」ではありませんのでご注意ください。
次に目立つのは2ファンドがランクインした「原油先物ファンド」ですかね。原油価格が上昇したから、先物ファンドの成績も上昇したということでしょうけれど、NY原油価格の推移をチェックするとこうなります。
こちらは1年前の44ドルから68ドルへ約55%上昇しています!上記原油先物ファンドの運用成績とほぼ一致しています。
今後、原油価格はどうなるのでしょうね。アメリカが主導するイラン包囲網が強まれば強まるほど原油の安定供給への懸念から上昇圧力になってくると思います。
一方で景気がスローダウンしたり、シェールガスが増産されたり、あるいは中間選挙で共和党が敗れ、トランプ大統領の影響力が弱まれば下落要因になってくるのでしょうね。その点では・・・正直、全然読めません。自信を持って投資することは難しそうです。
ちなみにこれまで上位を占めてきた日本小型株ファンドは今月一気に順位を落とし、9位と10位に2ファンドを残すのみですね。小型株ファンドと関連性が高そうなマザーズ市場をチェックしてみるとこうなっています。
1,200から1,000へ、2割近く下落していることが分かります。それでも上記日本小型株ファンドは4割を超える1年リターンを維持していますので、こうした指数と連動しているわけではありませんが、とは言いつつ全体が下がり続ける中で投資先だけが上昇を続けるということはなさそうです。
その点では「国内小型株バブル」も収束していくのですかね・・・。
今月のランキングは結構動きがありましたが、来月のランキングはどうなるでしょうか?楽しみにしておきたいと思います。
7.カードローン比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id30.html
まず銀行系のカードローンを比較してみます。★★★は、信用力があって最低金利が年1.7%と低いオリックス銀行の「オリックス銀行カードローン」、年0.99%の住信SBIネット銀行の「Mr.カードローン」、年1.7%のじぶん銀行(現auじぶん銀行)の「じぶん銀行(現auじぶん銀行)カードローン」、年1.9%の楽天銀行の「楽天銀行カードローン」となりました。
次に銀行グループ傘下のローン会社のカードローンですが、やはり銀行本体のカードローンと比べると金利は全般的に高いですね。銀行本体のカードローンの審査に落ちた場合などに利用すればよいと思います。
この中では、最低金利が年3.0%となっているモビットとアコムを★★★としました。
なお、2018年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行が1位となっています。
■カードローンランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank8
8.セキュリティ比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id18.html
セキュリティに関しては対策が一巡したのか最近はあまりニュースがありませんが、それでもこれまでの各行の動きはかなり積極的でしたね。
振り返ってみると三井住友信託銀行が新しい振込先に振り込む時に適用となる「電話認証サービス」の導入を発表しています。これは登録された電話番号から電話しないと認証されないもので面倒といえば面倒ですが、相応に強固なセキュリティ対策となるのではないでしょうか。
また、三井住友銀行は2016年7月から乱数表の利用を縮小させ「パスワードカード」がないと振込などができなくなりました。利便性は下がりますがセキュリティの向上が期待できますね。
その先を行くのがPayPay銀行でついに2015年4月から乱数表を終了しました!これからは「ワンタイムパスワード一本」ということです。ただ2016年12月から、そのワンタイムパスワード用のトークンを携帯したくない人に「認証パネルアプリ」の提供を開始していますね。利便性の向上に努めているのは大変いいことだと思います。
三菱UFJ銀行も2014年8月から「ワンタイムパスワードアプリ」の提供を開始しているほか、インターネットバンキング専用の無料ウィルス対策ソフトの提供を始めています。2015年3月からはみずほ銀行と同様に「ワンタイムパスワードカード」も導入しています。
さらにこちらも2016年6月からワンタイムパスワードがないと振込ができなくなりました。上記、三井住友銀行やPayPay銀行と同様の動きと言えます。
住信SBIネット銀行もスマートフォンを利用した認証サービス「スマート認証」の取り扱いを開始しています。振込みのたびにスマートフォンで認証するものでこちらもセキュリティレベルはかなり高そうです。
りそな銀行も新たな認証方式である「ワンタイムパスワード生成アプリ(ソフトウェアトークン)」を、そしてみずほ銀行も「スマホアプリ型ワンタイムパスワード(ワンタイムパスワードアプリ)」の導入を開始しています。三菱UFJ銀行と同様ですが、自分のスマホからワンタイムパスワードを入手できるので便利ですね。
このように各銀行がセキュリティ強化を急いできた理由はと言えばもちろん、インターネットバンキング経由での不正送金被害が発生しているからです。全国銀行協会の発表によればここ数年の個人顧客の被害件数はこのように推移しています。
・2014年度:1,094件
・2015年度:1,217件
・2016年度: 583件
・2017年度: 252件
確かに一時期に比べるとピークアウトしたようですね。ただ、このまま「低位安定」するのではなく、どんどん減少していってほしいものです。
ちなみに個人だけでなく法人向けインターネットバンキングも狙われておりますので、関係者の方はご留意ください。
こうした不正送金の主な手口ですが、1つ目は偽のポップアップ画面によるもの、ということですね。
具体的にはウイルスに感染したコンピューターで、メガバンクなどのインターネットバンキングにログインすると、偽のポップアップ画面が表示されて、そこに騙されて乱数表の番号などを入力してしまうと、情報が盗まれ、犯人に不正にログインされてしまう、という手口です。
偽画面の例は、各銀行が発表していますので参考にしてみてください。
確かに巧妙ですし、こうしたウイルス感染を完全に防ぐことはできないのかもしれませんが、自衛手段は簡単ですね。「何があっても乱数表の全ての組み合わせを入力しない」ということに尽きます。
インターネット上でいくら不正な細工をしても、手元にある乱数表の数字の情報を直接奪うのは不可能です。被害に遭うのはこうした数字を全て入力してしまった場合だけですね。結局のところ、最後はパソコンではなく人が騙されるかどうかにかかっています。今一度、上記原則を胸に刻みこんでいただければと思います。
通常、乱数表の入力は3マス程度だと思いますが、4マス以上だと「おかしいぞ?」と思う姿勢が重要ですね。
不正送金の主な手口の2つ目は、なかなか減らないフィッシングメールです。メールを受け取った経験のある方も多いと思います。
フィッシングメールと言われると何かハイテクなものかと不安になりますが、実際にはこちらも偽のポップアップ画面の手口と同様に、偽のログイン画面に誘導したり、添付ファイルに暗証番号等を入力させ、送信させるというアナログのものですね。これもまた、乱数表を全て入力しなければ大丈夫です。
というわけで繰り返しになりますが、乱数表の数字を全て入力するようなことは絶対しないでくださいね。騙されるのは機械ではなく、あくまで人の方です。
乱数表を廃止する銀行も徐々に増えてきておりますが・・・。
ここで評価のポイントですが、以下の6つです。まだ全てが○の銀行はありません。
<評価のポイント>
1.生体認証カード
2.ICカード
3.乱数表
4.ワンタイム・パスワード
5.出金メール通知
6.不正利用保険
★★★はみずほ銀行、三井住友銀行、楽天銀行の3行としました。
なお、2018年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行が1位となっています。
■セキュリティランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank9
9.証券会社比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id31.html
株式の現物手数料については、SBI証券と楽天証券、マネックス証券、そしてGMOクリック証券がずば抜けて低いですね。特に利用する回数が多そうな、売買金額が10万円までが150円以下、50万円までが400円以下、100万円でも650円以下と、1,000円を大幅に切る水準ですね。魅力的です。
このSBI証券と楽天証券、マネックス証券、そしてGMOクリック証券を★★★としました。
加えて、iDeCo=個人型確定拠出年金についてはそもそも取り扱っている証券会社がそれほど多くありませんが、SBI証券は口座管理手数料が無料であることに加えて、定期預金などの商品ラインナップも充実しており★★★としました。
また、取引条件がいろいろありますが、口座開設で最大15万円程度もらえるわけですから、ぜひこういったキャンペーンを利用したいものですね。
さて株式相場ですが、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災が転機となり大きく下落し、その後はどんぶらこ、どんぶらこと、日経平均で言えば8,000円から9,000円の間を行ったり来たりする日々が続いておりました。
そんな低位安定中だった日本の株価ですが、2013年から上昇を始め日経平均はあれよあれよと16,000円前後まで上昇しました。
このように株価が上昇した最大の要因はアベノミクスへの期待と大規模な金融緩和によるものですね。金融緩和が実施されれば原則的には円があふれることから円安要因となるわけですが、実際に大きく円安が進み、それと歩調を合わせるように株価も上昇していきました。
さらに2014年10月末に日銀から追加金融緩和策が発表されたのを契機に再び大きく株高が進みました。20,000円を超え、このまま高水準を維持していくものと思ったわけですが・・・株式相場はそんなに甘くはなく、逆に2015年8月以降、中国の景気失速やアメリカの利上げに対する懸念から急落しました。そして2016年に入ってからはもっと深刻な株価下落局面を迎え、原油(オイル)などの資源価格の下落も意識され、上記中国(チャイナ)に対する懸念との掛け合わせで「チャイル・ショック」などと言った言葉も踊りました。
加えて衝撃だったのがBrexitですが、ただその後はそうした混乱も徐々に落ち着き、株価は上昇しています。2016年2回目の衝撃となったトランプショックもなぜか円安・株高となりましたね!北朝鮮の核ミサイル問題も落ち着き、2017年10月の衆院選で与党が大勝したこともあって、日経平均は連騰の最長記録を更新し「26年ぶりの高値」となりました。
とは言いつつ今年に入ってからはアメリカの金利が急上昇したや米中貿易戦争に対する懸念もあり、再び「世界同時株安」となりました。日経平均も直近の高値である24,000円前後から21,000円前後まで下がりました。
実体経済は引き続き好調ですし、これまでの急激な株価上昇を考慮すればむしろ今回のような調整局面が来て当然と言えますが、チャートを見る限り日経平均株価は22,000円台を維持しており、再び回復のタイミングを窺っているようにも見えます。
リーマンショックから丸10年の節目を迎えたこともあり筆者は全く楽観しておりませんが、今回の「長すぎる好景気」がどこまで続くのか注目です。
<日本の株価/日経225(1年)>
円建ての世界の株価も日経平均とほぼ同じ動きになっています。
<世界の株価/MSCIコクサイ(1年)>
なお、2018年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、GMOクリック証券が1位となっています。
■証券会社ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank10
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