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7月の金利比較、更新しました(その2)。

執筆者: ginko (2019-07-08)

ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「7月の金利比較、更新しました(その2)。」です。



さて、先週に引き続き、外貨預金・投資信託・カードローン・セキュリティのサービス一覧と証券会社比較を更新しました。

なお、先週更新した口座サービスと円定期預金金利比較、FX比較、住宅ローン金利比較についてはこちらからご確認ください。

■今月の金利更新(その1):
https://www.ginkou.info/news/20190701.html



5.外貨預金・外貨定期預金比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id20.html


今月は特に新しいキャンペーンはなさそうです。

さて評価ですが、いつものように楽天銀行ソニー銀行三井住友信託銀行住信SBIネット銀行じぶん銀行(現auじぶん銀行)SBI FXトレードに加え、高金利が魅力的な東京スター銀行、そして外貨預金の提供を開始したPayPay銀行を★★★としています。

米ドルは、リーマンショック後のアメリカの金融緩和の影響を受けてずっと下落が続いてきました。つまり円高が進んできたということですね。

その状況が変わったのが安倍政権が発足した2013年で、あっという間に100円を超える円安となりました。

これは、貿易収支の赤字による実需の円安圧力に加え、2013年4月4日に発表された「異次元」と形容される、日銀の新たな金融緩和策の影響が大きかったと言えます。

そしてそうした円安の動きにダメを押したのが2014年10月末に発表された日銀の追加金融緩和策でした。これは「黒田バズーカ2」と形容されるほど驚きをもって迎えられ、結果的にその後ガツンと円安が進みました。

加えてアメリカで「利上げ」が始まった一方で、日本では今度は「マイナス金利」という衝撃的な「黒田バズーカ3」が発射されたこともあり、日米の金利差拡大に伴うさらなる「円安ドル高」は間違いないと思えたのですが・・・2016年は反対に大きく円高となりました!

日本の金融緩和よりも中国経済の減速やBrexitといった次々起こる「世界的な心配事」の方が影響が大きかった、ということなのでしょう。やはり日本円は「安全資産」なのですね・・・。

しかし。

2016年秋からは再びアメリカの利上げが織り込まれたことに加えて、想定外だった「トランプショック」によって一転して大きく円安が進みました。「トランプリスク」によって円高になるかと思いきやそうならないところに違和感を感じたものですが、これはトランプ政権に対する期待に加えて、アメリカの上下院で共和党が勝利したという「共和党期待」もあったのでしょう。

ただその「トランプラリー」も一服し、一時は118円台まで進んだ円安も再び108円台の円高となっています。

米中貿易戦争が再燃し、アメリカでは利上げの可能性が出てくる中で更なる円高もありそうですが、動き始めた為替相場に注目です。

<米ドル/円為替レート 1年>



対ユーロでもはっきりとした円高傾向です。

<ユーロ/円為替レート 1年>




対豪ドルでも同様です。

<豪ドル/円為替レート 1年>



いずれも円高の動きということですね!既に外貨建て資産をお持ちの方はご注意ください。

なお、2019年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、楽天銀行が1位となっています。

■外貨預金ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank4


6.投資信託比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id17.html


今月の新しいキャンペーンは住信SBIネット銀行の「SBI証券新規口座開設キャンペーン」ですね。

これから投資信託を利用しようとされている方はこうしたキャンペーンを上手にご活用ください。

さて評価ですが★★★は、積極的なキャンペーンを実施している住信SBIネット銀行楽天銀行としています。

また、投資信託のラインナップについては、多くの銀行でラインナップが充実してきて、さらにメガバンクもノーロード(手数料無料)ファンドを販売し始めたこともあり、「ノーロードファンド」の観点から住信SBIネット銀行(SBI証券)楽天銀行(楽天証券)PayPay銀行を★★★としています。

なお、2019年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、楽天銀行が1位となっています。

■投資信託ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank6

※投資信託リターン率(1年)ランキング
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id17.html#tiny4


順位 ファンド名 残高(億円) リターン率(年率) 銀行
1年
3年
5年
みずほ 三住友 三東U りそな 楽天銀 JNB
1位 LM・ブラジル高配当株ファンド(毎月分配型)
34億円
42.4%
12.8%
-1.2%
2位 ブラジル高配当株オープン(毎月決算型)
106億円
41.1%
12.3%
-1.3%
3位 ダイワ・ブラジル株式オープン-リオの風-
78億円
41.1%
18.6%
0.3%
4位 ブラジル株式ファンド
24億円
39.4%
19.1%
0.3%
5位 HSBC ブラジルオープン
338億円
35.7%
14.9%
-2.1%
6位 HSBC ブラジル株式ファンド(3カ月決算型)
13億円
35.5%
14.6%
-2.0%
7位 ブラデスコブラジル株式オープン
25億円
34.5%
16.9%
0.3%
8位 ダイワ・ブラジル株式ファンド
33億円
33.9%
17.1%
1.4%
9位 BNPパリバ・ブラジル・ファンド(株式型)
88億円
32.5%
15.0%
-1.5%
10位 日興 ブラジル株式ファンド 『愛称 : 情熱の国』
23億円
31.8%
17.7%
1.4%


2019年7月の1年リターン率ランキングです。

先月はブラジル株式ファンドが目立っていたわけですが、今月はそのブラジル株式ファンドが何と1位から10位までを独占していますね!

というわけでブラジルの株価をチェックしてみるとこうなっています。



過去1年で75,000→104,000=+39%くらい上昇しています!素晴らしい。上記ブラジル株式ファンドの1年リターンは概ね4割前後ですので、こうしたブラジル株式全体の上昇がファンドの成績にも反映されたということですね。

ちなみにブラジルの通貨であるレアルのチャートをチェックするとこうなります。



過去1年でほぼ変わらずとなっています。

こうした新興国の株価はアメリカの金利の影響を受けるわけですが、今後アメリカの金利がさらに低下していくとなると、ブラジルの株価はもう一段上昇するかもしれません。 しばらくブラジル株式ファンドの優勢が続きそうですね。

ただそうは言いつつ、上記ブラジル株式ファンドの5年リターンを見るとマイナスが目立ちます。短期的には株価が好調でも、中期的には「ようやくトントンに戻ってきた」ということになります。つまりはブラジルへの投資は「ハイリスク・ハイリターン」だということですね。ご注意ください。

来月はこれらブラジル株式ファンドの牙城を崩すファンドがランクインしてくるでしょうか?

なおランキングとしては上位10ファンド中、9ファンド順位アップしています。


7.カードローン比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id30.html


まず銀行系のカードローンを比較してみます。★★★は、信用力があって最低金利が年1.7%と低いオリックス銀行の「オリックス銀行カードローン」、年0.99%の住信SBIネット銀行の「Mr.カードローン」、年1.7%のじぶん銀行(現auじぶん銀行)の「じぶん銀行(現auじぶん銀行)カードローン」、年1.9%の楽天銀行の「楽天銀行カードローン」となりました。

次に銀行グループ傘下のローン会社のカードローンですが、やはり銀行本体のカードローンと比べると金利は全般的に高いですね。銀行本体のカードローンの審査に落ちた場合などに利用すればよいと思います。

この中では、最低金利が年3.0%となっているモビットアコムを★★★としました。

なお、2019年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、住信SBIネット銀行が1位となっています。

■カードローンランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank8


8.セキュリティ比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id18.html


セキュリティに関しては対策が一巡したのか最近はあまりニュースがありませんが、それでもこれまでの各行の動きはかなり積極的でしたね。

振り返ってみると三井住友信託銀行が新しい振込先に振り込む時に適用となる「電話認証サービス」の導入を発表しています。これは登録された電話番号から電話しないと認証されないもので面倒といえば面倒ですが、相応に強固なセキュリティ対策となるのではないでしょうか。

また、三井住友銀行は2016年7月から乱数表の利用を縮小させ「パスワードカード」がないと振込などができなくなりました。利便性は下がりますがセキュリティの向上が期待できますね。

その先を行くのがPayPay銀行でついに2015年4月から乱数表を終了しました!これからは「ワンタイムパスワード一本」ということです。ただ2016年12月から、そのワンタイムパスワード用のトークンを携帯したくない人に「認証パネルアプリ」の提供を開始していますね。利便性の向上に努めているのは大変いいことだと思います。

三菱UFJ銀行も2014年8月から「ワンタイムパスワードアプリ」の提供を開始しているほか、インターネットバンキング専用の無料ウィルス対策ソフトの提供を始めています。2015年3月からはみずほ銀行と同様に「ワンタイムパスワードカード」も導入しています。

さらにこちらも2016年6月からワンタイムパスワードがないと振込ができなくなりました。上記、三井住友銀行やPayPay銀行と同様の動きと言えます。

住信SBIネット銀行もスマートフォンを利用した認証サービス「スマート認証」の取り扱いを開始しています。振込みのたびにスマートフォンで認証するものでこちらもセキュリティレベルはかなり高そうです。

りそな銀行も新たな認証方式である「ワンタイムパスワード生成アプリ(ソフトウェアトークン)」を、そしてみずほ銀行も「スマホアプリ型ワンタイムパスワード(ワンタイムパスワードアプリ)」の導入を開始しています。三菱UFJ銀行と同様ですが、自分のスマホからワンタイムパスワードを入手できるので便利ですね。

このように各銀行がセキュリティ強化を急いできた理由はと言えばもちろん、インターネットバンキング経由での不正送金被害が発生しているからです。全国銀行協会の発表によればここ数年の個人顧客の被害件数はこのように推移しています。

・2014年度:1,094件
・2015年度:1,216件
・2016年度: 584件
・2017年度: 248件
・2018年度: 262件

確かに一時期に比べるとピークアウトしたようですね。ただ、2018年度はわずかならが増加したのは気になるところです。このまま「低位安定」するのではなく、どんどん減少していってほしいものです。

ちなみに個人だけでなく法人向けインターネットバンキングも狙われておりますので、関係者の方はご留意ください。

こうした不正送金の主な手口ですが、1つ目は偽のポップアップ画面によるもの、ということですね。

具体的にはウイルスに感染したコンピューターで、メガバンクなどのインターネットバンキングにログインすると、偽のポップアップ画面が表示されて、そこに騙されて乱数表の番号などを入力してしまうと、情報が盗まれ、犯人に不正にログインされてしまう、という手口です。

偽画面の例は、各銀行が発表していますので参考にしてみてください。

確かに巧妙ですし、こうしたウイルス感染を完全に防ぐことはできないのかもしれませんが、自衛手段は簡単ですね。「何があっても乱数表の全ての組み合わせを入力しない」ということに尽きます。

インターネット上でいくら不正な細工をしても、手元にある乱数表の数字の情報を直接奪うのは不可能です。被害に遭うのはこうした数字を全て入力してしまった場合だけですね。結局のところ、最後はパソコンではなく人が騙されるかどうかにかかっています。今一度、上記原則を胸に刻みこんでいただければと思います。

通常、乱数表の入力は3マス程度だと思いますが、4マス以上だと「おかしいぞ?」と思う姿勢が重要ですね。

不正送金の主な手口の2つ目は、なかなか減らないフィッシングメールです。メールを受け取った経験のある方も多いと思います。

フィッシングメールと言われると何かハイテクなものかと不安になりますが、実際にはこちらも偽のポップアップ画面の手口と同様に、偽のログイン画面に誘導したり、添付ファイルに暗証番号等を入力させ、送信させるというアナログのものですね。これもまた、乱数表を全て入力しなければ大丈夫です。

というわけで繰り返しになりますが、乱数表の数字を全て入力するようなことは絶対しないでくださいね。騙されるのは機械ではなく、あくまで人の方です。

乱数表を廃止する銀行も徐々に増えてきておりますが・・・。

ここで評価のポイントですが、以下の6つです。まだ全てが○の銀行はありません。

<評価のポイント>
1.生体認証カード
2.ICカード
3.乱数表
4.ワンタイム・パスワード
5.出金メール通知
6.不正利用保険


★★★はみずほ銀行三井住友銀行楽天銀行の3行としました。

なお、2019年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、新生銀行が1位となっています。

■セキュリティランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank9


9.証券会社比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id31.html


株式の現物手数料については、SBI証券楽天証券マネックス証券、そしてGMOクリック証券がずば抜けて低いですね。特に利用する回数が多そうな、売買金額が10万円までが150円以下、50万円までが400円以下、100万円でも650円以下と、1,000円を大幅に切る水準ですね。魅力的です。

このSBI証券楽天証券マネックス証券、そしてGMOクリック証券を★★★としました。

加えて、iDeCo=個人型確定拠出年金についてはそもそも取り扱っている証券会社がそれほど多くありませんが、SBI証券は口座管理手数料が無料であることに加えて、定期預金などの商品ラインナップも充実しており★★★としました。

また、取引条件がいろいろありますが、口座開設で最大15万円程度もらえるわけですから、ぜひこういったキャンペーンを利用したいものですね。

さて株式相場ですが、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災が転機となり大きく下落し、その後はどんぶらこ、どんぶらこと、日経平均で言えば8,000円から9,000円の間を行ったり来たりする日々が続いておりました。

そんな低位安定中だった日本の株価ですが、2013年から上昇を始め日経平均はあれよあれよと16,000円前後まで上昇しました。

このように株価が上昇した最大の要因はアベノミクスへの期待と大規模な金融緩和によるものですね。金融緩和が実施されれば原則的には円があふれることから円安要因となるわけですが、実際に大きく円安が進み、それと歩調を合わせるように株価も上昇していきました。

さらに2014年10月末に日銀から追加金融緩和策が発表されたのを契機に再び大きく株高が進みました。20,000円を超え、このまま高水準を維持していくものと思ったわけですが・・・株式相場はそんなに甘くはなく、逆に2015年8月以降、中国の景気失速アメリカの利上げに対する懸念から急落しました。そして2016年に入ってからはもっと深刻な株価下落局面を迎え、原油(オイル)などの資源価格の下落も意識され、上記中国(チャイナ)に対する懸念との掛け合わせで「チャイル・ショック」などと言った言葉も踊りました。

加えて衝撃だったのがBrexitですが、ただその後はそうした混乱も徐々に落ち着き、株価は上昇しています。2016年2回目の衝撃となったトランプショックもなぜか円安・株高となりましたね!2017年10月の衆院選で与党が大勝したこともあって、日経平均は連騰の最長記録を更新し「26年ぶりの高値」となりました。

ただ2018年からはアメリカの金利が上昇したことや米中貿易戦争に対する懸念もあり、何度も「世界同時株安」が起きています。日経平均も年末年始の急落から徐々に回復してきてはいますが、それでも直近の高値である24,000円前後から見れば22,000円前後まで下がっています。

実体経済は引き続き好調ですが、米中貿易戦争に加え、中国の景気減速ハードブレグジットなどの不透明要因も多く、今年=2019年の株価は上がったり下がったりを繰り返すのかもしれません。

日本では秋に消費税増税が控えていますしね。

加えてリーマンショックから丸10年が経ち、「長すぎる好景気」に対する警戒感が出てくるのも当然です。

今年はより慎重な投資スタンスが求められそうです。

<日本の株価/日経225(1年)>



ただ円建ての世界の株価は日経平均と比較すると回復傾向がハッキリしていますね。

<世界の株価/MSCIコクサイ(1年)>



なお、2019年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、GMOクリック証券SBI証券が1位となっています。

■証券会社ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank10


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