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PayPay銀行:普通預金0.001%

執筆者: ginko (2020-04-04)

ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「PayPay銀行:普通預金0.001%」です。

突然急落した世界の株式市場ですが、その後は意外と落ち着いていますね。実体経済への深刻な影響を考えるともっと下がっても良さそうなものですが、意外と株価がしぶといのは「各国政府の生活支援」に加え、そうは言いつつ「いつかは終息するだろう」という楽観と、逆に全人口の数%が死んだとしても「人類存亡の危機ではない」という達観があるのかもしれません。

個々人の生活を考えれば「存亡の危機」を感じている方は少なくないと思いますが・・・。

その点では医療崩壊を防ぐのは確かに大切ですが、多少の感染リスクを受け入れても経済活動を徐々に元に戻していく決断がどこかで必要なのでしょうね。

そもそも国民の過半数が免疫を持たないと完全には終息しないわけで、やはり「如何に感染を広げないか」だけでなく、「如何に回復者を増やしていくか」ということもどこかで考えないといけないのでしょう。



さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。

前回の「キャンペーンを斬る」では、SBI証券のSBI債を取り上げました。社債についてはこれまで何度も取り上げたことがありますが、利率は最初から決まっていて、満期になれば元本が還ってくるという点では、ほぼ定期預金のような商品です。

が、注意事項としては以下の通りです。

・途中解約という概念がないので、換金したくなれば市場でその社債を売るしかないが、その時の値段によっては元本割れする可能性がある。

・その会社が存続する限りは元本保証ですが、万が一、その会社が倒産したり法的整理になったりすると、元本が大幅にカットされる可能性がある。預金を肩代わりしてくれる「預金保険」のような制度がない。

素人としては特に後者の、発行会社が傾いてしまうリスクというのがよく分からない点ですね。そうしたリスクと見返りに金利は比較的高くなっているのが通例ですが、このSBI債の金利はと言うとこうなっております。

■SBI証券:第40回SBI債

・2年:0.60%


期間2年で0.60%ということですから、前回取り上げた時の0.43%から上昇しており高金利ですね!コロナショックの影響もあるのでしょうか。

また、2年後にSBI証券の経営が傾いてしまっている可能性も、直感的にはほぼないと思いますから、その点でも魅力的な気がします。

さて投票結果ですが、5つ★満点で「4.0」。最高が5つ★ですのでかなり高い評価ということですね。

やはり高金利が評価されたということなのでしょう。

では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は4月28日まで。

>>>SBI証券の口座開設はこちらから

投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=875

前回のコラム:「SBI証券:SBI債2年0.60%」

今回は、PayPay銀行の普通預金を取り上げたいと思います。



ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。

■長期金利推移(グラフ期間:5年)



2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。

さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。

ただ2016年後半からは新しい金融緩和の枠組み=イールドカーブコントロールが始まったこともあって長期金利はプラス水準に回復しました。

となると預金者としては更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。

2018年7月には日銀が長期金利の変動幅を拡大させたことから、今後の長期金利は「-0.2%~+0.2%」の範囲内で動いていくことになりましたが、それでもその上限は「0.2%」と低いままです。

加えてその後は世界的な金利低下傾向やFRBの連続利下げを受けて長期金利は下がっています。本日の長期金利も「-0.010%」とマイナス水準になっています。

意外なのはコロナショックの割には金利が下がっていないことですが、ただやはり今後は下がっていくものと考えておいた方が良さそうです。

いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。

さて本題に戻りますが、そのコロナショックによって需要が急減する中、飲食や流通業界を中心に営業時間を短縮する動きが顕著ですね。固定費を少しでも削りたいという思惑に加え、社員の中でクラスターを作りたくないという気持ちもあるのではないかと思います。

金融機関には今のところそうした影響は大きくはないと思いますが、ただ新規口座開設特典を縮小する動きが散見されるなど、「業務縮小」を志向する動きが徐々に出てきそうではあります。

そうした「本音」があるのかどうかは分かりませんが、ここに来てPayPay銀行普通預金金利の引き下げを発表しています。具体的にはこうですね。

■PayPay銀行:普通預金

・100万円未満:0.010%→0.001%

・100万円以上:0.015%→0.001%

もともと大して金利が高かったわけではありませんが、だからこそなぜこのタイミングで金利を引き下げたのか奇異に映ります。市場金利が特に大きく下がっているわけではありません。1年もの市場金利の推移をチェックするとこうなっています。



現状より金利が下がっていた時期は何度もあります。

業績が悪化しているかと言うとこれまではそれもなさそうです。2020年3月期の第3四半期決算では当期利益は前年の11億円から12億円に微増しています。

とするとやはり、足元のコロナショックを受けて「新規顧客を減らしてでも業務縮小を図りたい」という意図が見え隠れしますね。

そうでなくても社員をあまり出社させたくないでしょうしね。

というわけでただでさえ冷たい扱いを受けている銀行の個人客ですが、今後はますます「来ないでほしい」という暗黙のプレッシャーを感じることになりそうです・・・ご留意ください。

ではこの、金利が0.001%と最低水準まで下がったPayPay銀行の普通預金。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・そりゃまぁ「」ですね。つまり最低点です。投票は5月4日まで。

>>>PayPay銀行について詳しくはこちら

■最新の定期預金金利比較はこちら
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html


【読者アンケート】金利が0.001%と最低水準まで下がったPayPay銀行の普通預金。あなたの評価は?(投票は5月4日まで)  >>>投票はこちら

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