ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「新生銀行:ステップアップ預金最大0.55%」です。
誰もが気になるインフレですが、足元ではますます物価が上昇しつつあります。その要因の1つが円安であり、円安の要因の1つが日銀の金融緩和ですから、日銀に対する風当たりは強いです。
その日銀の黒田総裁が記者会見でこのように発言したようです。
・為替変動の要因として内外金利差に市場の注目が集まっている。ただ、背景にあるインフレ率の違いや利上げによる米経済の減速などはむしろドル安の要因だ。日米金利差だけに着目して最近の為替動向を説明することは一面的ではないかと思う。
全くもってその通りです。
高いインフレや高金利は本来、貨幣価値を 損なうものですからむしろドル安なんですよね。逆に言えば低金利の日本円は円高となってもおかしくないわけですが、為替相場はアカデミックには動かないもので「金利上昇=為替相場上昇」がセオリーになっています。
円安に音を上げて非合理的でも日銀が利上げに踏み込むのかどうか注目ですね。
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、東京スター銀行のスタードリーム円定期を取り上げました。気になる金利条件はこういうことになります。
■東京スター銀行「スタードリーム10」
・最長10年 : 0.53%
0.53%ということで以前の水準と比較すればだいぶ上昇してきました。もちろん通常の定期預金と比較しても良い金利です。途中解約できないといった制約を考慮してもそれなりに魅力的な金利水準と言えます。
さて投票結果ですが、5つ★満点で「3.1」。真ん中が3つ★ですからほぼ真ん中の結果ですね。
金利水準は高いけれど期間が長い、ということなのかもしれません。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は11月23日まで。
>>>東京スター銀行「スタードリーム10」について詳しくはこちらから
投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=1563
前回のコラム:「東京スター銀行:スタードリーム円定期0.53%」
今回は新生銀行のパワーステップアップ預金を取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:5年)
2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。
ただ2016年後半からは新しい金融緩和の枠組み=イールドカーブコントロールが始まったこともあって長期金利はプラス水準に回復しました。
となると預金者としては更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。
2018年7月と2021年3月には日銀が長期金利の変動幅を拡大させたことから、長期金利は現在「-0.25%~+0.25%」の範囲内で動いていくことになりましたが、それでもその上限は「0.25%」と低いままです。
本日の長期金利も「0.240%」とほぼ上限に達していますが、やはり低水準です。
いつか異次元緩和が解除され金利が上昇することを祈りたいと思います。
ただそうは言いつつ以前より長期金利が上昇する中で、金利が上昇している定期預金がないか気になるわけですが、ダイレクトに影響しそうなのが仕組み預金です。と言うのも仕組み預金は一般的に預入期間が10年以上と長く、より長期金利に連動しやすいからですね。
ちなみに仕組み預金とは以下のような制約がある預金です。
・途中で解約できない
・満期のタイミングを預金者は選べない(銀行が延長もしくは短縮を決める)
そうした制約がある代わりに金利が高い定期預金というわけです。
その仕組み預金の代表的な商品の1つが新生銀行の「パワーステップアップ預金2」ですが、ではこの「パワーステップアップ預金2」の気になる金利はと言うと・・・
■新生銀行「パワーステップアップ預金2」
・当初5年間:0.45%
↓
・以降、満期が延長されるたびに金利がステップアップ(上昇)
↓
・6~8年目 :0.50%
↓
・9~10年目 :0.55%
ということになっております。当初5年間が0.45%というのも、それ以降が0.50%→0.55%というのも、今の金利状況からすると・・・相対的に魅力的です。
仮に最後まで延長されると平均金利は「0.485%」となり、上記長期金利の水準=0.240%を大きく上回ることも好感が持てます。
ちなみに「満期の延長」の可能性ですが、5年経って6年目の金利は0.50%ですが、銀行からするとその時の5年もの金利が0.50%以上であれば延長するし、0.50%未満であれば、新しく5年もの預金を集めてきた方が金利が安くなるので延長しない方がメリットがあることになります。
つまり、これから金利が上がっていくなら延長され、金利が下がる、もしくはそこまで上がらないということであれば延長されない可能性が高まるということですね。そう考えていくとこのパワーステップアップ預金は、10年間延長される可能性よりも、途中で満期が来る可能性の方を考えておくべき商品と言えそうです。
もちろん10年間延長される可能性もあるわけで、「10年間使わなくていい資金」で利用するのが基本ですが。
ちなみにこのパワーステップアップ預金の隠れたメリットを考えると、この預金を利用すると自動的に「新生ゴールド」会員となり、毎月の他の銀行宛ての振り込み手数料が月5回まで無料になります。
仮に通常の他行への振り込み手数料が1回300円くらいだとすると、5回分ということは月1,500円、年1万8千円のメリットで、パワーステップアップ預金の元本を30万円とすると、金利換算すれば何と6%のリターンということになりますね。むしろこっちのメリットの方が大きいかもしれません。
さらに金利もつくわけですし。
「最長10年間、他行宛て振り込み手数料が月5回無料サービス」と捉えれば別の魅力があるかもしれませんね。
ではこの、最大0.55%で、他行宛て振り込み手数料が月5回無料となる、新生銀行の「パワーステップアップ預金2」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・相対的に高金利であることを評価して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。投票は11月29日まで。
>>>新生銀行の「パワーステップアップ預金2」について詳しくはこちらから
■最新の定期預金金利比較はこちら
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
【読者アンケート】最大0.55%で、他行宛て振り込み手数料が月5回無料となる、新生銀行の「パワーステップアップ預金2」。あなたの評価は?(投票は11月29日まで)
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