ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「イオン銀行:利回りの達人5年0.20%」です。
新聞報道によれば、ヨーロッパの住宅価格が2015年以来、8年ぶりに下落に転じたようですね。2008年のリーマンショック以降、ヨーロッパでは債務危機が続きましたが、それが落ち着いたのが2015年ごろということなのでしょう。
今般の経済環境の悪化は、中央銀行による利上げによるもので、なぜ利上げしているかと言えばインフレがすごいことになったからで、インフレ下においては住宅価格も上昇するでしょうから、逆にインフレを退治する中で不動産価格が下落するのは当然と言えます。
とは言え、不動産価格の下落=住宅バブルの崩壊ということになると影響は大きいでしょうね。
株価と違って不動産価格は急に上がったり下がったりしないでしょうから、一度下がり始めると影響が大きいかもしれません。新たな金融危機の火種にならないといいですが。
そして対岸の火事に留まらず、日本の不動産価格に影響を与える可能性もゼロではありません。特に日本のマンション価格は10年間上がり続け、「マンションバブル」とも言える状況ですから尚更です。
コロナ収束によってリセッションが来るとは・・・経済とは難しいものです。
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、SBI証券が取り扱うソフトバンクグループ債を取り上げました。気になる金利はと言うと以下の通りです。
■SBI証券が取り扱う、ソフトバンクグループ社債
・商品名:ソフトバンクグループ株式会社 第6回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)
・満期償還日:2058/4/26
・期間:約35年
・利率:
当初5年固定利率:年4.75%
5年後以降:1年国債金利+4.84%
20年後以降:1年国債金利+4.89%
25年後以降:1年国債金利+5.59%
今と金利環境が変わらなければ、1年国債金利はマイナス0.1%程度ですから、このように利率が推移していくということですね。
・当初5年:4.75%
・6年~19年:4.74%?
・20年~24年: 4.79%?
・25年~35年:5.49%?
定期預金と比較すれば1桁も2桁も高いのは間違いありません。その分リスクもめちゃめちゃ高いですが。
さて投票結果ですが、5つ★満点で「1.7」。最低が1つ★ですからめちゃ低い評価です。
リスクてんこ盛りの期間35年ですからね。適切な評価なのかもしれません。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は5月8日まで。
>>>SBI証券が取り扱う、ソフトバンクグループ社債について詳しくはこちらから
投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=1694
前回のコラム:「SBI証券:ソフトバンクG劣後債4.6%?」
今回はイオン銀行の金銭信託「利回りの達人」を取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:5年)
2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。
ただ2016年後半からは新しい金融緩和の枠組み=イールドカーブコントロールが始まったこともあって長期金利はプラス水準に回復しました。
となると預金者としては更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。
2018年7月と2021年3月、そして2022年12月に日銀が長期金利の変動幅を拡大させたことから、長期金利は現在「-0.50%~+0.50%」の範囲内で動いていくことになりましたが、それでもその上限は「0.50%」と低いままです。
とは言いつつこれまでと比べればその「上限」は随分と上がりましたので、定期預金金利も多少上昇することを期待したいと思います。
本日の長期金利も「0.455%」という事で一時よりは下がりましたが、それでも上昇していますね。
さて本題に戻りまして4月は定期預金キャンペーンとしては「閑散期」となっているわけですが、そうした中では通常の銀行預金以外の金融商品の利用を検討しても良いかもしれません。
そうした時に候補に入ってくるかもしれないのが、今回取り上げるイオン銀行の「利回りの達人(金銭信託)」です。
これまで何度かご説明しましたが、金銭信託は以前は(と言っても30年くらい前かもしれませんが)それなりにメジャーな商品で、金銭信託が扱える各信託銀行がそこそこ力を入れて販売していました。新聞でも広告をよく見かけましたしね。
その魅力はなんと言っても定期預金と比べて高金利という点にあったわけですが、世の中の金利低下が進み、さらに各銀行で「預金余り」が目立つようになるにつれ徐々に信託商品と定期預金との金利差が縮小し、優位性が薄れ、販売量が減り、現時点ではほぼフェードアウトしている商品です。
そのようにレトロな響きのある金銭信託ですが、商品性はというと銀行が販売してきたことからも分かる通り、極めて定期預金に近い商品です。利率=予定配当率に基づき、満期の時点でほぼ間違いなく、元本と利息が戻ってきます。
とは言いつつ仕組みとしては「固定金利の投資信託」という感じですかね?社債やMMFに近いと言ってもいいかもしれません。つまりは厳密に言うと元本保証ではなく、預金保険の対象とはならず、また中途解約の取り扱いも銀行によって異なります。
デメリットの分、定期預金と比べれば金利がよくなる構造にあると言えます。
すっかりマイナー商品となってしまった金銭信託ですが、今回のイオン銀行の「利回りの達人(金銭信託)」の気になる条件はと言うと・・・
■イオン銀行/実績配当型合同運用指定金銭信託 愛称:利回りの賢人
・信託期間 : 1年、3年、5年
・受託 : 三菱UFJ信託銀行株式会社
・募集期間 : 2023年4月13日(木)~2023年5月25日(木) ※募集総額に達し次第、締め切り。
・募集総額 : 150億円
・申込単位 : 10万円以上1円単位
・中途解約 : 原則として中途解約不可
ということになっています。前回の募集額は200億円でしたが、今回は150億円ということで少し減りました。予定配当率はこうです。
・1年 : 0.12%
・3年 : 0.15%
・5年 : 0.20%
こちらは前回同様です。上記の通り市場金利は上昇していますので多少上がるかなと思いましたが、変化はないということですね。
次に、この商品のリスクですがサイトを見るとこのように説明されています。
・マザーファンドを通じて主としてA格以上が付与された住宅ローン債権等の金銭債権を裏付けとする金銭債権信託の信託受益権等で運用されます。
A格以上の格付の債権に投資するのであれば、そのリスクはかなり低そうです。お得な定期預金が見当たらないという方は検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに同じく金銭信託を販売している新生銀行の場合は、投資金額によって変わってくるものの1年最大0.20%、3年最大0.25%となっています。
こちらも金利変わらずですね・・・比較検討してみてください。
>>>新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」について詳しくはこちらから
ではこの、1年0.12%、5年0.20%となる、イオン銀行の「利回りの達人(金銭信託)」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・「★★★★」くらいですかね。投票は5月15日まで。
>>>イオン銀行の「利回りの達人(金銭信託)」について詳しくはこちらから
■最新の定期預金金利比較はこちら
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
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