5月号の内容はこのようなものです。
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□ 2016年5月号のコンテンツ □
1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン
(みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行他)
2.最新ランキング
3.読者アンケート結果
・経済学者セドラチェク氏は「日本は地球の中で最も豊かに見える、さ
らに経済成長しなければならない理由は見当たらない」として成長至
上主義との決別を訴えていますが、あなたは賛同する?
・マイナス金利発表後、JALやANAなどの利回りが2%以上ある旅
行積み立てが人気のようですが、こうした旅行積み立ては魅力的?
・麻生財務大臣の「口先介入」でここ数日、大きく円安となっています
が、それでも政治的な要因やファンダメンタルズを考慮すれば、円高
ドル安傾向が続くものと思われます。あなたは円高に賛成?反対?
4.今月の世界の株価収益率
5.自腹で資産運用中!(10年2ヵ月目)
6.11年5ヵ月目のひとりごと:
「中国経済はあと2年、日本経済はあと5年で崩壊!?」
+12,500本+186万円
7.お問い合わせ
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ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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□ 2016年4月号のコンテンツ □
1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン
(SBI証券、じぶん銀行(現auじぶん銀行)他)
2.最新ランキング
3.読者アンケート結果
・行員による口コミによれば、三井住友銀行=体育会系、三菱東京UF
J銀行=高いプライド、みずほ銀行=派閥争い、ゆうちょ銀行=役人
風土、ということのようです。これが正しいとするとどの銀行と付き
合いたい?
・日経新聞によれば2016年度の市場関係者の見通しとしては「円安
株高」ということですが、あなたの見通しは?
・日経新聞の調査によれば来年4月の消費税再増税に賛成30%、反対
61%とのことですが、あなたは再増税に賛成?反対?
4.今月の世界の株価収益率
5.自腹で資産運用中!(10年1ヵ月目)
6.11年4ヵ月目のひとりごと:「新たな挑戦に我々は勝てる?」
+12,400本+183万円
7.お問い合わせ
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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.SBI証券:SBIホールディングス債0.85%
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=846
■SBI証券:第8回SBIホールディングス債
・2年:0.75%
仮条件の段階では約0.85%と予測しましたが、実際には約0.75%に
なったようです。需要が大きく金利が低めでも大丈夫だと判断された、という
ことですかね。
それはともかく期間2年で1%近い金利ということですから、かなりの高水
準です!
しかしながら抽選期間が極めて短いのですね。今回は4月4日(月)12:
00から4月5日(火)15:00までの実質1日しかなく、あっさり終了し
ました。
どうしてもこの債券に投資したいという方は口座を開設し、購入用の資金を
入金した上で「次回を待つ」というスタンスで臨んでいただければと思います。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.8」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1251
4つ★近い、かなり良い評価ですね!投票も最高の5つ★と4つ★に集中し
ています。
格付けとしてはBBBですので必ずしも良いわけではなく、むしろ投資でき
るギリギリの水準であるわけですが、金利には換えられないということですね。
───────────────────────────────────
■2.SBI証券:クレディセゾン債5年0.3%
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=848
■SBI証券:株式会社クレディセゾン第58回無担保社債
・5年:0.30%
仮条件から約0.30%と予測しましたが、その通りとなりましたね。
期間5年で0.3%の金利ということですからそこそこの水準という感じで
しょうか。
また、5年後にクレディセゾンの経営が傾いてしまっている可能性は、直感
的にはほぼないと思いますから、その点でも検討可能な気がします。
もちろん超優良だった企業が一気に破綻が懸念される状態まで転げ落ちてし
まうケースはありますし、特に相対的にリスクの大きい金融機関はそういった
「突然死」の可能性はゼロではありません。
繰り返しになりますが、「リスクがある分金利が高い」という原則は常に頭
に入れておきたいものです。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.7」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1253
真ん中が3つ★ですから、それを下回る残念な結果と言えます。
やはり定期預金とは異なる社債というリスクを考えれば「0.3%では物足
りない」ということですかね?筆者個人としては悪くない水準に思えるのです
が・・・すっかりマイナス金利の世界に毒されてしまったのかもしれません。
───────────────────────────────────
■3.じぶん銀行(現auじぶん銀行):プレミアムau1年0.15%
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=850
■じぶん銀行(現auじぶん銀行)「新規限定デビュー応援プログラム:au利用者限定」
・3ヶ月:通常金利0.04%+特別金利0.20%=0.24%
出来上がりが0.24%ということでかなり魅力的になってきます!
さらに3ヶ月後の受け皿も用意されていてau利用者に限り、特別な1年も
の定期預金が提供されています。
■じぶん銀行(現auじぶん銀行)「プレミアムバンク for au:au利用者限定」
・1年:通常金利0.05%+特別金利0.10%=0.15%
1年で0.15%ということですから、まずまずの金利水準と言えます。今
ならトップクラスと言うべきかもしれませんが。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.2」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1255
真ん中が3つ★ですから、それを少し上回る結果と言えますが・・・投票数
は圧倒的に少ないですね(苦笑)。
やはりauユーザーと比べると多数派であるdocomo+ソフトバンクユ
ーザーからすれば「自分たちには関係ない」ということなのでしょう。当たり
前ですが。
後は肝心のauユーザーがどう評価するかですが・・・今のところそれほど
高評価、ということでもなさそうですね。なぜでしょう?0.15%では納得
できない、ということなのでしょうか。
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■4.その他の取り上げたキャンペーン
https://www.ginkou.info/news/index.html
・三井住友銀行:口座開設キャンペーン
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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2016年版
の4月の途中経過は以下の通りです。
※不自然な投票は調整しています。
・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
1位:新生銀行
2位:住信SBIネット銀行
3位:オリックス銀行
また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。
・口座サービス:新生銀行
・円預金 :オリックス銀行、★新生銀行
・外貨預金 :住信SBIネット銀行、じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・FX :DMM.com証券、★SBI FXTRADE
・投資信託 :新生銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)、★住信SBIネット銀行
・カードローン:住信SBIネット銀行、イオン銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社 :GMOクリック証券
総合ランキングではこれまで住信SBIネット銀行が8年連続1位と圧倒的
な強さを見せてきたわけですが、今年からいよいよ「スマートプログラム」が
始まり、実質的には「サービスの改悪」となったことから、今のところ新生銀
行が1位となっていますね!このまま首位を維持できるのでしょうか?興味深
いです。
それ以外にもまだ投票数が少ないこともあり全体的には昨年の最終順位より
大きく変化していますね。今月も先月に引き続き1位に動きがありますね。
では2016年版の銀行人気ランキングに是非投票をお願いします。
>>>2016年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html
>>>2015年版のランキング詳細はこちら
https://www.ginkou.info/ranking/index.html
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.info3:読者アンケート結果
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■1.行員による口コミによれば、三井住友銀行=体育会系、三菱東京UFJ
銀行=高いプライド、みずほ銀行=派閥争い、ゆうちょ銀行=役人風土、
ということのようです。これが正しいとするとどの銀行と付き合いたい?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1250
1位:この中では三菱UFJ銀行(高いプライド) 30%
〃:この中ではゆうちょ銀行(役人風土) 30%
3位:その他 20%
4位:この中では三井住友銀行(体育会系) 10%
〃:この中ではみずほ銀行(派閥争い) 10%
となりました。1位は「三菱UFJ銀行(高いプライド)」と「ゆうち
ょ銀行(役人風土)」が同率で並んでおりますね。
どれも究極の選択ではありますが・・・筆者があえて選ぶとすれば「みずほ
銀行(派閥争い)」ですかね?
もちろん「派閥争い」を積極的に評価するものではありませんが、他の「高
いプライド」や「役人風土」、「体育会系」というフレーズが直接的に顧客対
応の様子をイメージさせるのに対して、「派閥争い」はあくまで組織内の話で
あり、具体的なイメージとして筆者のアレルギーを引き起こさなかったという
ことで・・・完全な「消去法」です。
とは言いつつこれはあくまで語感の話であって、過去数年の間、システムト
ラブルや刑事事件の数々で問題を引き起こしてきたのは大手銀行の中では間違
いなくみずほ銀行です。
そうした不祥事が何でもかんでもダダ漏れ&明るみに出ること自体、「派閥
争い」の副産物ということかもしれませんが、いずれにしてもみずほ銀行を積
極的に利用したいという気にはならないですね。
いずれにしても日本を代表するメガバンクである上記4銀行がそのような風
土であるとすれば残念なことです。もっと自由闊達でリベラルで顧客本位でイ
ノベーティブな銀行が登場してほしいものですね。
銀行業界という金融庁が治めるムラ社会においてはそうした「出る杭」は真
っ先にお取り潰しにあいそうではありますが。
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■2.日経新聞によれば2016年度の市場関係者の見通しとしては「円安株
高」ということですが、あなたの見通しは?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1252
1位:円高/株安 78%
2位:円安/株安 14%
3位:円安/株高 7%
となりました。1位は「円高/株安」で約8割となっています。圧倒的です
ね!
筆者も全くの同感です。これまでの円安相場は概ね以下のような力学が働い
ていたものと思います。
1.黒田日銀の異次元緩和に対する期待・恐れ
2.原油高&原発停止に伴う貿易収支の赤字
3.好調な経済を背景にしたアメリカの利上げに伴うドル高予想
こうしてまとめるとある意味、「神風」が吹いたと言えるのでしょうねぇ。
結果として80円前後の日本円が120円前後まで下がったわけですから「1.
5倍」とも「3分の2」とも捉えてよい爆発的な円安となりました。「円安バ
ブル」ということです。
しかしその前提条件は今や大きく崩れています。まず崩れたのは2の「原油
高」です。往時100ドルを超えていた原油が今や多少回復したとは言え40
ドル前後ですからね。半分以下です。そうした影響もあって貿易収支も徐々に
黒字化しています。
貿易収支が黒字となるのは悪いことではありませんが、その副産物としての
円高は受け入れざるを得ません。
次に崩れたのは3の「アメリカの利上げ懸念」です。他国に先駆けて金融緩
和から金融引き締めに大きく舵を切ったアメリカですが結果として世界的な株
安の原因を作ってしまいました。
株安だけならまだしも世界の実体経済もスローダウンしておりますからね。
アメリカだけがどんどん利上げできる状況ではありません。ついにアメリカの
中央銀行であるFRBは利上げペースの後退を示唆し、ようやく世界の株価が
落ち着いたわけですがその副産物としてドル安が進んでいます。こちらも円高
要因となっているのですね。
そして最後に崩れたのが3の黒田日銀の「異次元緩和の神通力」です。これ
まで全勝だった黒田バズーカですが、1月末のマイナス金利発表はついに失敗
し、少なくとも株価にも為替相場にも全く効果がありませんでした。慌ててし
まった投資家の方は多いと思います。
筆者もまさにその1人ですが・・・。
そのように考えればこれから「円高」に進むのは必然であり、結果として
「株安」となるのは当然だと思います。
とは言いつつ。
1年は長いですからね。2016年度はまだ始まったばかりです。どこかで
為替相場が反転する可能性はゼロではありません。そのカギとなるのは・・・
やはり「アメリカの利上げ」でしょう。
利上げペースが緩やかになるとしても当面はアメリカの利上げが進むのは間
違いありません。とするとやはりどこかで円安に向かう可能性があります。
しかしそれが素直に日本株高に結び付くかどうかは微妙ですね。利上げされ
れば当然、アメリカの企業業績にはマイナスですからアメリカ株には下落圧力
がかかることになります。もちろんそうしたプレッシャーは日本株にもかかる
ことになります。
その点では2位に「円安/株安」が入ったのも分かる気がします。つまりど
ちらにせよ株安だ、ということですね。
今のところ意外なほど粘り腰を見せている日本株ですが、ぜひそうした冷や
やかな見方を打ち破って力強く上昇していってほしいと思います。そういう予
測はしておりませんが、期待だけはしておきたいと思います。
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■3.日経新聞の調査によれば来年4月の消費税再増税に賛成30%、反対6
1%とのことですが、あなたは再増税に賛成?反対?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1254
1位:反対 62%
2位:賛成 37%
となりました。1位は「反対」で約6割ですね!賛成は逆に4割ということ
で・・・奇しくも日経新聞の世論調査結果である「賛成30%、反対61%」
とほぼ同じになりました。
筆者は増税に賛成です。今の日本の財政はざっくり言えば年収500万円
(50兆円)のところ、1,000万円(100兆円)の出費を行っているわ
けで、単純に言えば毎年500万円(50兆円)の借金が溜まっていきます。
実際そうなっていますしね(苦笑)。
景気がそれなりに回復したアベノミクス下でもこの窮状ですから抜本的に構
造を変える必要があります。つまりは増税し、支出を切り詰めなければいけな
い、ということです。
もちろん消費税2%の増税程度では全然足りないわけですが、一方で2%程
度も上げられないようであれば財政再建など永遠にできず、財政破綻に向けて
まっしぐらということになります。
加えて近年まれにみる高い支持率を維持する安倍政権と、過半数となる自民
党+公明党の議席数を持ってしてもできないようであれば、これまた増税など
永遠にできないということになりかねません。
たとえば3党合意の時に約束した定数削減がまともにできておらず「まず議
員自ら身を切れ」と思うのは当然ですし、「もっと歳出の無駄を削減しろ」と
感じるのもよく分かります。「増税の前にやるべきことがある」ということで
すね。
ただ問題は、たとえ国会議員の数を10分の1にしても、公共投資などの無
駄を大胆に削っても、有権者の気持ちはともかくとして、財政再建にはあまり
寄与しないということです。というのも今の歳出の大部分が年金と医療費だか
らですね。年金カット・医療費カットに手をつけなければ目立った効果はあり
ません。
あえて言えば「前に」ではなく、「一緒に」ということでしょうか。財政再
建が待ったなしだとすれば「増税と一緒にやるべきことがある」という主張の
方が前向きであり、現実的とも言えます。
ちなみに日本経済としては経常収支が大幅な黒字なわけで、危機なのは日本
ではなく、日本の財政です。要するにみんなが我慢をして増税を受け入れ、歳
出削減に協力すれば、一気に改善できる問題とも言えます。
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■4.その他の銀行関連ニュース
https://www.ginkou.info/column/index.html
・まだ銀行の手数料に不満?
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.info4:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになってい
るか、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超え
ていないかどうか」チェックすればいいと思います。
4月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は
13.89倍で、今月は14.13倍ということですね。
上がったということは株価が「割高」になったということになります。
<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2016年4月現在)>
http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1020
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.info5:自腹で資産運用中!(10年1ヵ月目)
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<運用実績(2016年4月現在)>
http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1019
2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2016年 4月の評価額 : 600万9,538円
損 益 : +75万2,009円
今月は+0万円とわずかにプラスですね。つまりは残った唯一の投資資産で
ある国内REITが上昇したということですが、すでにほとんどのリスク資産
を売却してしまった今となってはプラスであってもマイナスであってもその金
額は誤差の範囲内です・・・。
全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益はプラス約75万円となってい
ます。こちらも当面はこのままということです。
<今月の追加投資/売却>
さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきた
いと思います。まず株式相場を眺めてみると・・・いよいよ底入れされてきた
ように見えますね。特にアメリカ株については昨年夏の「チャイナショック」
の前の水準まであともう一息という水準まで回復してきました。
これまでアメリカ株の逆風となってきたのが利上げとそれに伴うドル高だっ
たわけですが、利上げについてはこれまで示唆されていた「年4回ペース」か
ら「年2回ペース」に修正され、懸念が後退しています。
その結果、為替相場もドル安傾向となり、ドル安となればドル表記される資
源価格は上昇することになりますので、これまた世界株式の足かせとなってい
た資源安も緩和されるという一石三鳥の状態ですね。となると株価が回復する
のも当然かもしれません。
実際、原油価格は回復傾向にあるわけですね。1バレル27ドルくらいだっ
たものが今や42ドルくらいまで上昇しているわけですからかなりの回復です
ね!
そして米ドルの金利がそれほど急には高まらないということになれば、新興
国の株式市場から投資マネーが流出してしまう懸念が薄らぎ、新興国の株価に
も上昇圧力となります。そう考えるとアメリカの利上げ後退は「ドル安」「ア
メリカ株上昇」「資源価格上昇」「新興国株上昇」の一石四鳥と言ってもいい
のかもしれません。
世界の株価は今も昔もアメリカの金融政策次第、と言うことですね。いやは
や。
とすると今後も株価が回復していくことを期待したいわけですが、日本の投
資家からすると悩ましいのがドル安ということはつまり円高であり、今後もど
んどん円高ドル安が進むのであれば逆風ということですね。
投資した資産が「円建て」ではどんどん目減りしていくことになります。為
替相場が恐ろしいのは適正水準がよく分からないという点です。数年前まで8
0円前後だったことを考えればそのレベルまで円高が進んでもおかしくありま
せん。
実需としても原油価格が下がり、原発の再稼働が始まる中で、大幅な赤字だ
った貿易収支も黒字化しつつあります。となるとやはり円高に進む方が理屈に
は合っています。
そして円高の中で日本株がどんどん上昇していくというのは正直考えにくい
です。むしろこれまでの動きからすれば円高=株安です。
そうしたわけで、やはり足元の「円高相場」が終息しないことには、日本株
にしても他の投資資産にしてもちょっと投資しようという気にはなれないです
ね。
他方。
アメリカ株が落ち着き、資源価格が落ち着き、新興国株が落ち着くとなると、
アメリカが再び「利上げモード」に入っていくのは間違いありません。
ペースを落としたと言っても好調な経済を背景にアメリカで利上げが進んで
いくのは確実です。そもそも年4回だろうと年2回だろうと利上げ姿勢が維持
されているわけですし、次の景気後退の前に金利を引き上げておこうと思えば
今しかありません。
つまり、一旦「小休止」となっているものの中期的には
・アメリカの利上げは進み、
・ドル高となり、
・アメリカの株価は下落し、
・資源価格は低迷し、
・新興国の株価は下落する
ということでしょうから、やはり投資を本格的に再開させるには時期尚早な気
がします。
そう遠くない将来に来るであろう世界的なリセッション=景気後退の後に再
参戦というのが良さそうですがいかがでしょうか?
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.info6:11年4ヵ月目のひとりごと
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■「新たな挑戦に我々は勝てる?」
+12,400本+183万円
政治の世界には素人に分からないメカニズムが働いているようで、いくら政
府要人が否定しても「必ず起こるはず」と予想されているものがいくつかある
わけですが、その1つが夏の「衆参同日選」です。
夏に参議院選挙が行われるのは確実ですが、それに併せて衆議院を解散し、
同日に総選挙を行うと予想されているわけですね。
なぜ同日選挙かと言うと、その日に向けて支持率を上げる政策を続ければ選
挙で大勝する可能性が高まり、一気に与党の基盤を固められるからですね。
そしてそこで勝ってしまえば、向こう何年間かはどれだけ不人気政策を続け
ても国政選挙をしなくて済むわけで、無風&フリーハンドの状態となります。
毎年毎年選挙があるのであれば支持率に神経質にならざるを得ませんが、2
~3年選挙がないのであれば落ち着いて、そして好きなように政治を行えるわ
けですね。簡単に言えば、この4月から8月までの5ヵ月間、ばんばか公共投
資&財政出動すれば、その後しばらくは何もしなくてよいということです。
だとすると随分、国民をなめた話ですが、そのセンセイ達を選んだのは我々
国民自身でありますし、そのような政治のやり方が戦後数十年続いている点を
踏まえれば、もはや文化と言えるのかもしれません。
安倍総理自身はこうした「同日選」について「今は全く頭にない」とコメン
トしているわけですが、「今は」という注釈がつくと逆に「考えているのだな」
と思えてしまいます。筆者の目もだいぶ先入観で曇ってきたようです・・・。
とは言いつつ同日選に向けて衆議院を解散するには大義名分が必要です。口
が裂けても「選挙のために解散します」とは言えません。
その大義名分としてほぼ確実視されてきたのが、消費税の増税「延期」です。
経済界や一般市民の方々は来年4月の再増税に向けて粛々と準備を進めておら
れるのだと思いますが、政界やメディアでは「来年の増税は恐らくない」と踏
んでいるわけですね。
それが本当だとすると、これまた何ともなめた話だと思うのですが、実際に
はどうなるのでしょうか。
安倍総理は増税延期についても「全く考えていない」と否定しているわけで
すが、その言葉を信じてはいけないのですかねぇ。
いずれにしても安倍総理が何を言おうと、繰り返しになりますが上記の通り
・増税延期を大義名分にした衆参同日選挙
が一部の人たちの中で強く信じられていたわけですが、その前提条件が大きく
崩れる災害が起こりました。何かと言えば言わずと知れた「熊本地震」ですね。
震度7の地震が2回起きたり、複数の活断層沿いで地震が多発したりと異例
づくめの震災となりましたが、結果的に被害が広範囲に広がり、多くの方が避
難されておられます。
東日本大震災と違い原発や津波の被害がなかったのは不幸中の幸いですが、
今後、復興に長い年月がかかるのは間違いありません。命を落とされた方のご
冥福をお祈りすると共に、1日も早く被災地が復興することを願いたいと思い
ます。
さてその熊本地震によって、我々有権者が知らない間に話が進んでいたのか
もしれない「衆参同日選」の可能性がすっかり萎んでしまったようです。
今や選挙などしている場合ではない、ということですね。
夏までにはまだまだ数ヶ月も残されている点を踏まえれば、個人的には風向
きが変わる可能性は十分あるのではないかと思いますが、それはともかくとし
て「現時点では衆参同日選の可能性はかなり低い」ということです。
主権者たる国民を差し置いて勝手な話と言えば勝手な話ですが、政治の世界
ではそのようになっているわけですね。
一方で熊本地震によって、対照的に「増税延期」の流れが強まったのは間違
いなさそうです。これまた、今や増税などしている場合ではない、ということ
です。
もちろん復興には多額の税金が必要になってくるわけで、その点ではむしろ
増税こそ必要になってくる気もしますが、それはそれ、これはこれであり、当
面は被災地や経済にネガティブとなるようなことはしづらい、ということなの
でしょう。
繰り返しになりますが少なくとも参院選はありますからね。
しかし来年4月に増税があるのかないのかで事態は大きく変わってきます。
例えば人生最大の買い物であるマイホームは増税前に「駆け込み需要」が起こ
るのが通例ですが、マイホームに限らず大きな買い物をされる方にとっては
「増税があるのかどうか」というのは大問題ですね。
やるならやる、やらないならやらないで、党利党略はどうでもいいので透明
性を高く、そして少なくとも1年前には政策決定してほしいものです。
もう残り1年を切っておりますが・・・。
筆者個人としては上記の通り、破滅的な日本の財政状態を踏まえれば増税す
るしかないと思います。これでできなければ永遠にできない気もしますしね。
さらに震災復興には財源が必要なのも申し上げた通りです。
はたして安倍総理はどのような判断をするのでしょうか。
同じように「政治判断任せ」と言えるのが今週実施される日銀の金融政策決
定会合です。金融市場は何らかの追加金融緩和が行われることを確実視し、為
替相場は円安、株式市場は株高と良い動きが出ておりますが、そのように市場
の要請に応じて緩和をしても良いことはほとんどありません。
サプライズが起こしにくいことに加えて、市場予想の範囲内であった場合に
は「予想で買い事実で売る」という格言通り、これまでの反動で「円高株安」
になる可能性が高いからです。
中途半端に対応しても「円高株安」の反動が来るのであれば、いっそ何もし
ないというのも十分現実的と言えます。果たしてこちらはどのような結果にな
るのでしょうか。
しかしそのように考えてみると今年は「政治判断の年」と言えるのかもしれ
ません。日本国内では上記の通り「衆参同日選」や「来年4月の消費税再増税
の可否」と言ったものがあるわけですが、海外に目を向ければアメリカでは大
統領選挙が秋に控え、イギリスではEUに留まるべきかを問う国民投票が行わ
れます。
どちらも結果次第で世界経済に大きな影響を与えることになります。米英の
方々がより現実的な判断をされることを期待したいと思います。
思い起こせば今年=2016年は株価の大幅な下落からスタートするという
激動の出だしだったわけですが、まさか今年は「波乱の年」ということになっ
てしまうのでしょうか?
・・・できれば「杞憂の年」であってほしいものですが。
そして世界各地で民主主義に対する挑戦が始まっている気がしますね。もち
ろん勝つも負けるも我々有権者次第です。
参考にしてみてください。
<御礼>
今月もいくばくかの寄付を行いました。
1.植樹活動への寄付 :累計で12,400本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で183万円となりました。
ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
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2016年4月/本間
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