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夏のボーナスは2.75%減!?中間集計

執筆者: ginko 発行日付: 2017-05-24

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「三菱UFJ銀行の名称が「三菱UFJ銀行」に変わるようですが、その過程で「きらら銀行」や「あかね銀行」と言った名前も検討されたようです。あなたが良いと思う名前は?」では・・・

1位:三菱銀行 50%
2位:三菱UFJ銀行 19%
3位:三菱UFJ銀行(変えなくて良い) 13%
〃:それ以外の名前 13%
5位:何でもよい、興味ない 6%

となりました。1位は「三菱銀行」で約5割ですね。

UFJ銀行関係者の方には申し訳ないですが確かに三菱銀行の方が短いですし、そもそも「UFJ」という銀行名が利用されていた期間は短く、知名度やブランド力という点からも見劣りしてしまいますね。

ちなみに前回のコラムでも指摘したようにUFJ=United Financial of Japanの略称なわけですが、文法的におかしいよなーと思っておりまして、たまたまイギリス人の方と話す機会があったので確認したところ「間違っている」とのことでした・・・。

いずれにしても顧客利便性の観点からも、ブランド力強化の観点からも、もしかしたら文法の観点からも、「三菱UFJ銀行」→「三菱UFJ銀行」→「三菱銀行」となるのは既定路線かと思いますが、今回のアンケート結果を見る限り問題はなさそうです。

他方、報道されていたような新名称候補の「きらら銀行」や「あかね銀行」への支持はゼロでした・・・書きやすいですけれどね。

なおこの行名変更に関係して東京銀行のOB氏が以下のようにコメントしています。

いまさら東京の名前を外すことに、どんなメリットがあるというのか。(中略)外国為替専門銀行のノウハウ、拠点、人材が、同行をメガバンクトップに押し上げたのです。同行にとって、旧東京は恩人のはず。その名前を捨てるのは、世話になった相手に後足で砂をかけるようなもの。そんな銀行が、果たして顧客から信頼されるでしょうか。

東京銀行関係者の「東京銀行愛」を熱く感じる内容ですが、ただ申し訳ないですが仰っていることには全く賛同できないですね。「三菱UFJ銀行」の名前が長すぎるのは間違いありませんし、旧東京銀行の価値が現三菱UFJ銀行をメガバンクトップに押し上げたというのはさすがに無理があります。

加えて、銀行再編の流れを振り返ればむしろ旧三菱銀行が東京銀行の「恩人」という面もある気がします。さらに明らかに吸収でありなあがら20年、「東京」の名前を残してきたところに三菱らしい十分な配慮を感じるのは筆者だけでしょうか?これが住○銀行なら、最初から名前を残さなかったか、少なくともUFJ銀行との合併時に消されていたのではないかと思います。もちろんだからと言って、OBとして割り切れない気持ちが残るのもよく分かりますが。

なお、この行名変更に関して三菱UFJ広報のコメントが奮っていて以下の通りです。

こちらから公表した話ではありませんし、決定したことは何もありません。

銀行らしい、木で鼻をくくったような「いかにも」な回答ですね!個人的にはかなりツボに入ってしまいました(笑)。

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは6月17日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=106

〔前回のコラム〕三菱UFJ銀行の新行名、何が良かった?



 --- Ginkou ---

夏のボーナス2.75%減 5年ぶり減、円高が製造業に逆風
http://www.nikkei.com

日本経済新聞社が21日まとめた賃金動向調査で、2017年夏のボーナス(9日時点、中間集計)は支給額が5年ぶりに減少した。全産業平均の支給額は16年夏比2.75%減の83万9560円だった。

企業業績の改善などを受け、支給額はリーマン・ショック前の水準を確保。ただ円高の逆風で業績が振るわない自動車など製造業が支給額を減らしたことが響き、マイナスに転じた。

上場企業などを対象に16年夏と比較できる218社の数字を中間集計としてまとめた。製造業も5年ぶりのマイナスとなり、支給額は16年夏に比べて3.02%減の88万7613円だった。製造業が回答社数の約8割を占めており、全体を押し下げた格好だ。

17年の春季労使交渉で主要企業が4年連続のベースアップ(総合・経済面きょうのことば)を実施したが、不透明感が強まる先行きへの警戒感から伸び幅は縮小している。中間集計の段階で製造業16業種のうち、8業種がマイナスだった。急ピッチで進んだ円高で業績が振るわなかった自動車・部品が5.51%減と大きく落ち込み、製造業の中で最もマイナス幅が大きかった。

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---


先日のコラムで夏のボーナスについて以下のような予想であるとご案内しました。

・野村証券 : 1.0%増
・第一生命経済研究所 : 0.5%増
・みずほ証券 : 0.3%減

0.3%減から1.0%増まで予想が分かれていたわけですが、平均すれば「多少はプラスかな?」と予感させるものでした。

では実態はどうなっているかと言うと、上記の通り日経新聞が上場企業などを対象に218社の数字を中間集計したところ、何と2.75%減ということですね・・・あらら。

このまま行けば、みずほ証券がピタリ賞ということになりますが果たしてどうなるでしょうか。

ただこれらシンクタンクの予想は「従業員数5人以上の事業所のボーナス支給額」 ということですから、そもそも日経新聞の調査対象と丸っきり違います。もし「上場企業より従業員数5人以上の事業所の平均の方がボーナス支給額が多い」ということであれば話は別ですが、実際にはその「真逆」でしょうから、この「従業員数5人以上の事業所の平均」はもっと低く、結果的に「どの予測もハズレ」となる可能性は十分あります。

それを期待しているわけではありませんが・・・。

いずれにしてもアベノミクスのもと、「人手不足」と「円安」の両輪で続いてきた「賃上げ」&「ボーナス増加」の流れが一旦ここで途切れそうだということです。「製造業は5年ぶりのマイナス」ということですから、よりそう感じます。賃上げは続いているようですが、本当にボーナスが減るとなれば景気に良いはずはなく、日銀が期待する「賃上げ→物価上昇」の流れにも水を差すことになりますね。

物価が上昇しなければ、今の「異次元緩和」も続くことになりますから、「金利も低いまま」ということで色々なところに芋づる式に影響していきます。

まぁそもそも物価に関して言えば、これまで「賃上げ」&「ボーナス増加」が続いてもほとんど全く上昇してこなかったわけですから、インフレを期待すること自体間違っている気もしますが・・・。

ちなみに景気への影響という点では、当たり前ですがボーナスの増減が直接影響するわけではありません。大切なのは「消費が増えるかどうか」に尽きます。仮にボーナスが減っても消費が増えれば景気にプラスですし、反対にボーナスが増えても消費が減れば景気にマイナスです。

ベースとしては少子高齢化が進んでいるわけで自然に消費が減っていく流れにあるわけですが、この夏の消費はどうなるのでしょうね?

さっぱり分かりませんが、モノという点では何か高額なものが売れているという話は聞きません。となると頼みの綱はコトですね。たとえば

・夏がしっかり暑く、季節商品の販売が好調になるかどうか

・円が十分安く、来日客が増加するかどうか

と言ったことがポイントになってくるかと思います。後者については他人の財布に期待するわけですから邪道な気もしますが・・・。

というわけでこの夏の季節予報をチェックしてみると、おおむね50%の確率で平年より高いということで一応、「猛暑予想」ということになるのですかね?筆者は「長期予報は実際は大体その反対になる」という失礼な印象を持っておりますが実際はどうなるのでしょうね?



なお筆者も今のところ高額な出費の予定はありません・・・せめて積極的に飲み食いし、お小遣いをアルコール、タンパク質、そして・・・脂肪に変換したいと思います。

ということで今回の読者アンケートは「日経新聞の、上場企業などを対象にした夏のボーナス支給額調査の中間集計では-2.75%減とのことですが、あなたは消費を増やす?減らす?」でいきましょう。投票は6月24日まで。

■【読者アンケート】日経新聞の、上場企業などを対象にした夏のボーナス支給額調査の中間集計では-2.75%減とのことですが、あなたは消費を増やす?減らす?(6月24日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=110



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