まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「加入者がまだ100万人未満と出遅れているiDeCoですが、2018年度中に銀行窓口での販売が解禁となるようです。このiDeCoは魅力的?魅力的ではない?」では・・・
1位:分からない、どちらとも言えない 67%
2位:魅力的 33%
となりました。1位は「分からない、どちらとも言えない」で約7割ですね。ただそもそも回答数が少なく、読者の皆さんの関心が薄いことが分かります(笑)。
「魅力的ではない」という回答がないことからも分かるように実際にはiDeCoは相応に魅力的なのですが、皆さん確定拠出年金には興味がないということなのですかね?
自分の会社がすでに別の年金制度を導入しているなど、「そもそも利用できない」という方も多そうですが。
その点では、よく比較されるNISAと同じように「誰でも利用できる」形にしないとさらなる拡大は難しいのかもしれませんね。
こうした年金制度に全く不勉強な筆者はそれが可能なのかどうか、意味があることなのかどうかすら分かりませんが・・・。
ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは5月25日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=363
〔前回のコラム〕銀行窓販解禁へ
iDeCoは魅力的?
--- Ginkou ---
新生銀、「ATM無料」廃止 運用難響き一律108円に キャッシュレス化も影
https://www.nikkei.com
新生銀行が2001年以来掲げてきた「ATM無料」の旗を降ろす。10月にも有料化し、利用者から1回の現金引き出しにつき、108円受け取る。日銀のマイナス金利政策などで収益を圧迫される中、新生銀の顧客が他行のATMを使った場合に生じる手数料を負担するコストを減らす。ネット取引や電子マネーの普及に伴い、「ATM無料」の魅力が薄れてきた面もある。
今回有料にする「スタンダード口座」は、約100万口座(休眠口座などをのぞく)。利用時間や、使うATMの種類を問わず、出金1回につき、一律で108円の利用料をとる。
有料化すれば、顧客が預金を別の銀行に移し、預金が流出する恐れもあるが、新生銀は「カネあまりの状況で、資金調達上の影響はほぼない」(幹部)とみている。
最近、メガ銀や地銀でATM手数料を有料にする動きが相次いでいる。
三菱UFJ銀行は3月、一部の利用客を対象にコンビニATMで現金を引き出す際に無料とする回数を月3回から2回に減らしたほか、三井住友銀行も昨年10月、手数料を無料にする優遇策を月4回から3回までに減らした。ふくおかフィナンシャルグループの傘下行は一部顧客への優遇策として月3回もしくは無制限としていたコンビニATMを無料で使える回数を5月半ばから、取引内容に応じ月1~3回に減らす。
国内ではすでに銀行の自前のATMは頭打ち。増えているのはコンビニATMだが、セブン銀行のATMの平均利用件数も、3年間で約5%減るなど飽和状態が近づいている。「脱ATM」の流れは、キャッシュレス化の進展の裏返しともいえそうだ。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
個人的にはとても残念なニュースが発表されました。当サイトでも人気が高く、筆者もメインバンクの1つとして利用している新生銀行が「ATM無料をやめる」ということですね!マジですか・・・。
ただ記事を読むとこの措置はあくまで「スタンダード口座のみ」ということのようですので、実態としては「ATM無料終了」というより、他の銀行と同じく「顧客優遇制度の改悪」ということですね。だからと言って残念なニュースであることに違いはありませんが。
また「カネあまりの状況で、資金調達上の影響はほぼない」 という言い草も切ないですね。
それはともかくとして今回の変更を正確にご案内すると同行サイトによればこうなっています。
確かに新生スタンダードのみ、出金が有料に変わることが分かります。では気になる、この「クラス分け」の条件ですがこうなっています。
ざっくり言えば引き続きATM手数料を「何度でも無料」に維持しようと思えば、
・運用商品の残高30万円以上
もしくは
・普通預金・2週間満期預金の残高100万円以上
が必要ということですね。
個人的には「円仕組預金」を利用するのが良いと思います。期間は10年と長いですが、金利は最大0.2%になることに加え、運用リスクはないのに「運用商品」に分類されるので残高30万円で新生ゴールドになれます。
今、新生スタンダードで、ランクアップするかどうか迷っている方は参考にしてみてください。
ちなみに本題とはずれますが、意外だったのが記事内で指摘されている「セブン銀行のATMの平均利用件数も、3年間で約5%減る」という点です。
筆者もクレジットカードがサインなしで使えるお店は小銭の出し入れが面倒なのでクレジットカードで決済をすませることが多くなりました。
結果的にATMの利用回数が減ってきているなとは感じていたのですが、世の中全体の流れもそうなのですね・・・なるほど。
とするとそもそも論となりますが、わざわざ新生銀行が焦って「ATM無料」の看板を下ろす必要があったのかな?と思いますね。今後縮小していくのであれば。
またマーケティング的には、新生スタンダード客にも月1回くらいATM無料としておけばブランディングを維持できたのに勿体ないなとは思います。
今後、新生銀行は何をフックに顧客集めをするのでしょうね?個人的にはそれも気になるところです。 まだ10月まで5ヶ月ありますが注意深く見守りたいなと思います。
では今回の読者アンケートは、「新生銀行は10月から、新生スタンダード客のATM無料サービスを終了させ、新生ゴールド客・新生プラチナ客のみに提供するようですが、あなたの対応は?」でいきましょう。投票は6月2日まで。
■【読者アンケート】新生銀行は10月から、新生スタンダード客のATM無料サービスを終了させ、新生ゴールド客・新生プラチナ客のみに提供するようですが、あなたの対応は?(6月2日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=368
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