このコラムは筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、16年10ヶ月目となります。
実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。
<1.運用方針>
1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、2015年から2016年にかけての株価下落を背景に「積極的な手仕舞い」モードに移り、手仕舞い完了しました。4年ほどお休みした後、2020年のコロナショックを受けて投資を再開しています。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
2016年春に一旦ほぼ普通預金だけとなりましたが、上記の通り2020年3月からコロナショックを契機に投資を再開しています。現状の投資の割合は9割超となっています。
<4.運用実績>
まずは運用実績の前月との比較です。今月は前月と比較して-35万円ということですね。残念ながら2023年は大幅下落でのスタートです。
次に当ポートフォリオの通算成績はこのようになっています。
鬼門の「国内株式/中小型株」も当然、赤字のままです。
全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益は上記の通り減少しプラス323万円となっています。
目標としては毎年25万円の利益ということなので、丸16年となる今年の目標は「400万円の黒字」ですが、今年の達成は難しそうですね。気長に運用していきたいと思います。
<5.今月の追加投資/売却>
さてここからは相場全体を眺めながら投資の是非を検討していきたいと思います。まず株式相場はこうなっています。
■日経平均
■アメリカ株(S&P500)
■先進国株(円建て)
過去1ヶ月を俯瞰すると日本株と円建ての先進国株はダメですが、アメリカ株は底入れされてきた感がありますね。どれも前月比自体はマイナスでしょうけれど。
運用成績に大きな影響を与えるドル円チャートをチェックするとこうなっています。
■ドル円相場
歴史的な円安は終わり、急激に円高に巻き戻っています。円高が収まらないと運用成績が向上することはなさそうです・・・。
アメリカの長期金利はこのようになっています。
■アメリカ長期金利
過去1年の金融相場の足を引っ張って来た世界的なインフレも収束し始めており、金利も低下傾向となっています。
金利低下が続けば株価も上昇すると思いますが、とは言え円高になるでしょうから、日本の投資家としては頭の痛い状況です。
とにかく今はアメリカのインフレ率と金利動向に注目ですね。
最後に新興国の株価をチェックしてみるとこうなります。
■新興国株(円建て)
円安の影響を受けているはずですが、パッとしません。
ただ足元ではようやく上昇し始めたようにも見えます。アメリカの金利が落ち着けば新興国の株価も上昇するということですね。
そうしたわけで長い目で見ればインフレも沈静化し、株価は先進国も新興国も上昇すると考えていますので、引き続きこのまま投資を続けたいと思います。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
当サイトのポートフォリオは1位を維持しています。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。
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