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４．今月の購買力平価

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５．今月の世界の株価収益率

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６．自腹で資産運用中！（１７年６ヵ月目）

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７．１８年９ヵ月目のひとりごと：
「失われた１０年２．０」

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７．１８年８ヵ月目のひとりごと：
「本当にしつこい！」

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・１８年８ヵ月目のひとりごと

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■「本当にしつこい！」

いつも気になってしまうウクライナ問題ですが、先月の当欄でも取り上げたロシアの民間軍事会社ワグネル経営者であるプリゴジン氏が、プライベートジェットで移動中に他の乗員と共に暗殺されるという、如何にもプーチン氏らしいやり方で「処理」されました。

プリゴジン氏が消されるのは時間の問題だと思いましたが、当のプリゴジン氏はプーチン氏に許されたと思っていたのですかねぇ。隠れようとも、亡命しようとも、結局は暗殺されるリスクがあるのだとすれば、普段通りに過ごすことを選択したのかもしれませんが、しかし前近代的な事件であります。

ただこうした結末が必然であるなら、「ワグネルの乱」は最後まで完遂してほしかった気もします。プリゴジン氏はもっと名誉ある死を遂げられたのではないでしょうか。

しかしワグネルメンバーには多少の原因があるかもしれませんが、巻き添えを食らった乗務員の方々はただただ不幸ですね・・・心より冥福をお祈りしたいと思います。

さて最近の内外の情勢に目を向けると、福島で原発処理水の海洋放出を始めたことで、ハレーションが広がっていますね。中国は日本の水産物を全面的に禁輸したとのことですし、韓国でも海洋放出反対のデモが繰り広げられたと報道されています。

別に日本のものを食べたくないのであればそれで結構ですし、結果的に国内の魚の値段が下がるのであれば消費者としてはwelcomeですし、漁業関係者が被害を受けるのであれば補償してあげれば良いのだと思いますが、とは言いつつ、ヒステリックとも思える反応には違和感を禁じ得ません。

中韓の主張はよく知りませんが、仮に処理水に含まれるトリチウムが問題なのだとすると数字の上では液体として放出されているトリチウムの量はこういうことになります。

・福島第一原発：２２兆ベクレル

・韓国古里原発：４９兆ベクレル
・韓国月城原発：７１兆ベクレル

・中国紅沿河原発：９０兆ベクレル
・中国陽江原発：１１２兆ベクレル
・中国秦山第三原発：１４３兆ベクレル

むしろ、日本が禁輸しないといけない状況ですね。数字の上では。

ＩＡＥＡなどの専門組織にも中韓の科学者が参加しているわけですから、そのうち、科学的な評価が広まっていくことを期待したいと思いますが、ただこの「科学的な評価」を共有するというのは、簡単に思えてなかなか難しいですね。

ＳＮＳ時代になってなおさら実感するようになりましたが、「エセ科学」は思った以上に氾濫している上に、その内容は大衆を扇動させる目的があるわけですからセンセーショナルなものが多く、「正しい科学」よりはるかに容易に伝播していきます。

さらに我々は自分が信じたいものしか信じませんので、自分にとって都合の良いものに飛びつきがちです。

結果的には議論が永遠にすれ違い、溝は深まるばかりという絶望的な状況が生まれることになります。特に目的が「反対すること」にあるとすれば、邂逅することはあり得ません。目的が失われるわけですからね！

「話せば分かる」という理想はそろそろ捨てないといけないですね。

ただ救いがあるとすれば、人は飽きるし忘れっぽいという点です。他の反対運動と同じく、今回の「福島海洋放出問題」も数ヶ月すれば忘れられていくことでしょう。

議論を戦わすことが悪いことだとは思いませんが、「忘れるまで待つ」というのも現実的かつかなり有効な手法のようにも思いますね。そんなわけで近々寿司でも食べに行こうかなと思っている筆者です。

株式相場の方は突然の金利上昇で「夏の嵐」となっています。ここ数ヶ月、なぜかメキメキ上昇していた内外の株式もすっかり調整モードとなってしまいました。

ただここまでの株価上昇でファンダメンタルズ的にはかなり割高になっていましたので「良い調整」という気もします。

しかしまぁインフレは本当にしつこいですね！数十年マトモなインフレを体験してこなかった筆者だけでなく、世界中の市場関係者やエコノミストが同じように感じているものと思います。

とは言いつつインフレがいつか収束するのは間違いありませんので、一喜一憂せず、大局的な視点から株価動向を見守りたいものです。

2023年8月／本間

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