ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「
6月の金利比較、更新しました(その1)。」です。
6月となりました。いつものように、まずは口座サービスと円定期預金金利比較、FX比較、住宅ローン金利比較を更新しております。
1.インターネットバンキング・ATMサービス比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id7.html
最近の銀行サービスを巡る動きとしては、三井住友銀行が平日日中は無料だったゆうちょ銀行のATM手数料を有料に切り替えています。
こうした動きは他のメガバンクも同様で、 りそな銀行が土曜日9:00-14:00のコンビニATM利用手数料を216円に値上げしています。細かな改訂ですが、残念ながら改悪ということになります。りそな銀行はそれ以外にも自行ATM手数料を有料化したり、他行宛て100円としていた振込み手数料を200円等に引き上げています。
みずほ銀行もマイレージクラブのサービス内容を変更しました。従来残高10万円あれば、コンビニATMが無料になるところを、月4回まで無料と回数制限がつき、振込みも有料となるなどこちらも全般的に改悪となっています。
三菱UFJ銀行も平日昼間は無料にしていたコンビニATMの手数料を有料に切り替えるという制度変更を実施しています。
なぜ多額の利益を計上しているメガバンクが顧客の利便性の向上に背を向けるのかは分かりませんが、今後、これらの銀行の口座開設を検討されている方はご注意ください。
なお、人気が出始めていると感じていたじぶん銀行(現auじぶん銀行)もau利用者向け優遇サービスである「プレミアムバンク
for au」を昨年10月からサービス改訂しました。その気になる中身はと言うと・・・一律無料としていた他銀行宛ての振込みを月5回まで無料に後退させるといった内容です。こちらも改悪と言えるわけですが、ただ肩を持つとすれば、月5回という上限があっても引き続き振込無料という魅力あるサービスを維持している、という点ではメガバンクの今般の改悪の動きとは一線を画したものと言えそうです。
さらに残念なニュースは続き、これまで不動の人気1位を誇ってきた住信SBIネット銀行がこの1月から「スマートプログラム」を導入しましたが、これは非常におおざっぱに言えば残高100万円以上なければ実質的にこれまでの無料サービスが縮小されることになり、こちらもやはり改悪と言えそうです。今後の顧客満足度がどのように変化するのか注目です。
一方、うれしい動きと言えば新生銀行がファミリーマートとローソンのATMネットワークと提携し、すでに提携していたセブン銀行を含め、主要なコンビニATMの手数料がいつでも何回でも無料となりました。ゆうちょ銀行やメガバンクのATMの利用手数料も無料ですので、ATMサービスについては今のところ新生銀行が最強ですね。最近ではイオン銀行ATMでも無料で使えるようになったようで、ますます魅力的になっています。
個人顧客を歓迎する銀行と、そうでない銀行を見分けなければいけない時代になった、と言えそうです。特に「マイナス金利」政策導入により、銀行から見れば個人顧客向け業務はますます儲からなくなりました。つまり、今後は手数料優遇はますます縮小され、むしろ大幅な値上げとなることも予想されます。こうした改悪の動きには十分ご注意ください。
さて口座サービスの評価ですが、PayPay銀行が、2012年7月から口座維持手数料を無料化し、これで主要銀行では全て口座維持手数料が無料化されました。口座維持手数料を設けて、冷やかしではない本気の顧客だけを優遇する考え方は合理的ですし、筆者自身は嫌いではない仕組みだったので、少し残念な気持ちもします。
では10万円未満の残高の場合、ポイントとなるのは、
1.コンビニのATMを24時間無料で使えるか
2.振込が安くできるか
の2つです。コンビニATMが平日無料になる銀行は増えてきましたので条件を24時間としました。
その点では、住信SBIネット銀行と新生銀行がいいですね。★★★とします。住信SBIネット銀行は他行宛て振込が条件に応じて最大月15回無料となっており、ゆうちょやセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニのATMも最大月15回、24時間無料で利用できるなど充実したサービスを提供しています。ただし上記の通り「スマートプログラム」の導入によりこうした無料サービスが実質的に縮小されている点についてはご注意いただければと思います。
また、新生銀行も他行宛て振込みが残高に応じて最大月10回まで無料となるほか、上記の通り、ゆうちょ銀行や他の都市銀行のATM手数料に加えコンビニATMの手数料がいつでも何回でも無料になる点が秀逸です。
なお、2016年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、新生銀行が1位となっています。
■口座サービスランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank2
2.円預金・円定期預金比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
今月は、静岡銀行の「ウルトラ金利」キャンペーンと住信SBIネット銀行の「プレーオフ」が新しいキャンペーン、商品となります。
さて評価ですが、前月同様、オリックス銀行の金利を基準にしたいと思います。ですから基準としては
・「1年もの」で0.20%
・「5年もの」で0.20%
と同等か、超えることが評価のポイントとなってきます。その基準から★★★はオリックス銀行、新生銀行、あおぞら銀行、イオン銀行、住信SBIネット銀行、東京スター銀行、じぶん銀行(現auじぶん銀行)、関西アーバン銀行、静岡銀行、そして楽天銀行になりました。
中でも、新生銀行の「2週間満期預金」、もしくは「パワーステップアップ預金」を利用すると振込み手数料が月5回~10回まで無料になります。仮に振込手数料が1回あたり300円とすると月1,500円~3,000円のメリットが出てくることになります。年利換算すれば元本30万円の場合、7.5%の利回り、ということになりますね。こういった点も参考にしてみてはいかがでしょうか。
さらに、楽天証券の個人向け国債「変動金利10年」も良いですね。変動金利で、今後の金利上昇メリットを得ながら、足元でもプラスの金利を維持していますね。ネックとなるのは期間の長さですが、個人向け国債の中途解約のペナルティは直近1年間の利息だけですから、資金使途の決まっていない資金の受け皿としても十分利用可能です。
市場金利は2008年のリーマンショックや2011年の震災以降、株式相場の混乱や景気の後退を受けて、大きく下落してきました。
こうした流れが変化したのが2013年4月のことで、4月初旬を底に長期金利は上昇し、5月にはさらに急上昇しました。これは同年4月4日に発表された黒田・日銀による異次元の金融緩和策の影響ですね。
通常、金融緩和が実施されれば金利は低下するものですが、今回の金融緩和策は異例の規模だったことから国債市場が混乱し、むしろ金利が上昇する結果となった、ということではないかと思います。
とは言いながら、金融緩和によって金利が上昇するというのはやはりおかしな動きで、実際のところそうした混乱が収まった2013年5月以降は再び金利の低下傾向が鮮明となりました。
さらに2014年10月末には日銀の「追加金融緩和」が発表され、金利低下圧力はますます強まっています。
しかしながらこうした「異次元緩和」の最大のハイライトは2016年1月に発表された「マイナス金利」ですね。マイナス金利と言ってもあくまで日銀の当座預金に設定されるものですので、個人の預金金利に直接影響を与えるものではありませんが、素直に反応した長期金利はマイナス水準となっており、文字通り異次元の金利が出現しています。今のところ本格的に金利上昇する機運は全くありません。
金融緩和はさらに拡大していくでしょうしね。
いつの日か景気が本格的に拡大し、健全な形で金利が上昇することをそこはかとなく期待したいと思います。一体いつそういう状態になるのか全く想像もつきませんが・・・。
<長期金利(10年国債)チャート>
なお、2016年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、オリックス銀行が1位になっています。
■円預金ランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank3
3.FX比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_fx.html
キャンペーンの評価としては、プレゼント金額が最大10,000円のマネーパートナーズ、そして最大20,000円のトレイダーズ証券とDMM.com証券、外為ジャパンがお得と言えるかもしれませんね。
FXサービス比較では、★★★は手数料が無料で、スプレッドと呼ばれる為替レートの差(コスト)が特に安いSBI
FXTRADE、トレイダーズ証券、DMM.com証券、マネーパートナーズ、GMOクリック証券、YJFX、外為どっとコム、そして外為ジャパンにしています。
なお、2016年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、SBI FXトレードが1位となっています。
■FXユーザーランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank5
4.住宅ローン比較
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_hl.html
評価ですが、基準となる期間を「変動金利」と「10年」、それから「20年」にしました。当初、金利が低いうちに返済を進めれば、その後金利が上がっても結構、ラクになります。
その結果、★★★は住信SBIネット銀行とイオン銀行、そしてじぶん銀行(現auじぶん銀行)になりました。現状の住信SBIネット銀行の金利は以下の通りです。
・変動金利 :0.568%
・10年固定:0.600%
・20年固定:0.960%
いずれも1%を下回る水準ですね!驚異的な低金利です。
また、それ以外にも金利引き下げ条件として、給与振込などの条件がついてくるかどうかでハードルも変わってきますので、そのあたりも参考にしてください。
加えて、無理のない返済計画を立てると、実際には逆に資金が余りやすく、繰上返済するチャンスも多いと思います。その場合には繰上返済コストも大切になってきますね。「実質コスト」+「繰上返済コスト」のトータルで銀行を選ぶと良いと思います。
なお、2016年の当サイトのユーザー人気ランキングでは、じぶん銀行(現auじぶん銀行)が1位となっています。
■住宅ローンランキング
https://www.ginkou.info/ranking/index.html#rank7
残る、外貨預金・投資信託・カードローン・セキュリティ・証券会社の各一覧は次週更新予定です。
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