ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「マネックス証券:クレディセゾン債5年0.18%」です。
ここ数日、長期金利が不安定な動きをしていますね。その理由は日銀の金融政策に対して不透明感が出ていることです。
日銀のインフレ率2%達成に対するコミットメントを疑っている市場関係者はいないと思います。一方で、すぐに達成されると考えている市場関係者もいないと思います。
つまりは2%目標達成に向けて「長期戦」が予想される中で、現状の副作用、特に銀行の収益低迷に対して一定の配慮がなされるのではないかと考えられています。
分かりやすいのが長期金利の引き上げであり、それを織り込む形で最近の長期金利は上昇傾向にあります。
インフレ目標達成には金融緩和が必要で、金融緩和=金利引き下げなのに、今はインフレ目標達成のために金利引き上げの可能性が出てきているという何だかよく分からない状況ですが、その矛盾を説くカギが「長期戦」というわけですね。
依然、長期金利が引き上げられる可能性はかなり低いとは思いますが、預金者としては多少なりとも金利が上昇することを期待したいと思います。
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、オリックス銀行のeダイレクト預金特別金利キャンペーンを取り上げました。気になる金利アップ後の金利はと言うと・・・
■オリックス銀行「eダイレクト預金特別金利キャンペーン」
・1年 :0.25%
・2年 :0.15%
・3年 :0.20%
・5年 :0.20%
※2018年7月27日現在、年利、税引き前、100万円以上
実際に金利がアップしているのは1年もの=0.25%だけですね。
この中で注目は当然その1年0.25%ですが、足元の1年もの市場金利は0.024%と言う水準ですから「赤字覚悟の出血大サービス」です。
さて投票結果ですが、5つ★満点で「3.8」。真ん中が3つ★ですので良い評価ですね。
やはり0.2%台あると一定の評価が得られますね。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は8月20日まで。
>>>オリックス銀行「eダイレクト預金特別金利キャンペーン」について詳しくはこちらから
投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=422
前回のコラム:「オリックス銀行:円定期1年0.25%、3年0.20%」
今回は、マネックス証券の取り扱うクレディセゾン社債を取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:3年)
2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。
ただ2016年7月末の追加緩和発表後は「失望」からか長期金利が大きく上昇し、さらにトランプラリーによってアメリカの長期金利が急上昇し、それに連動する形で日本の金利も上昇してきました。足元でも+0.105%ということでプラス水準を維持しています。
となると更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。2月上旬や今月23日も金利が0.1%に近づいたタイミングでは「指値オペ」が通達され、長期金利は0.1%以下の水準に戻っています。
つまりは「金融緩和が継続している間は大幅な金利上昇は期待できない」ということですね。実際、2017年以降、金利はほとんど全く上昇していません・・・。
上記の通り金融市場では、金融緩和のさらなる長期化に備え、「副作用軽減」の観点から、実質的な金利引き上げが意識され始めていますが、個人的にはさすがにそれはないかなと思います。
いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。
さて、そのように金利が低迷している中で、単なる預金商品以外での運用を検討したいという方もおられるかもしれません。そうした方の候補となるかもしれないのがマネックス証券の取り扱うクレディセゾン社債です。そのまんまですが、株式会社クレディセゾンが発行する社債ですね。
社債については先日も取り上げたわけですが、利率は最初から決まっていて、満期になれば元本が還ってくるという点では、ほぼ定期預金のような商品です。
が、注意事項としては以下の点が挙げられます。
・途中解約という概念がないので、換金したくなれば市場でその社債を売るしかないが、その時の値段によっては元本割れする可能性がある。
・その会社が存続する限りは元本保証ですが、万が一、その会社が倒産したり法的整理になったりすると、元本が大幅にカットされる可能性がある。預金を肩代わりしてくれる「預金保険」のような制度がない。
素人としては特に後者の、発行会社が傾いてしまうリスクというのがよく分からない点ですね。そうしたリスクと見返りに金利は比較的高くなっているのが通例ですが、このクレディセゾン社債の金利はと言うとこうなっております。
■マネックス証券:株式会社クレディセゾン第70回無担保社債
・5年:0.18%
期間5年というのは手頃ですが、0.18%の金利というのは・・・ちょっと微妙ですね。
また、5年後にクレディセゾンの経営が傾いてしまっている可能性は、直感的にはほぼないと思うものの、超優良だった企業が一気に破綻が懸念される状態まで転げ落ちてしまうケースはありますし、特に相対的にリスクの大きい金融機関はそういった「突然死」の可能性はゼロではありません。
そうしたリスクを勘案すれば慎重に考える方の方が多そうです。
ただ一方で、一定のリスクのある社債であってもこうした金利水準が「妥当」なのだとすると、むしろ0.2%台の定期預金の方が金利水準としては「異常」と考えてもいいのかもしれません。
実際、足元の5年もの市場金利は「0.110%」となっており、その点でもこのクレディセゾン債の金利は妥当な水準なのでしょうね。
ちなみに販売期間は7月30日(月)14:00までとなっており、あまり日にちが残っていません。今回間に合わず次回を期待される方は先にマネックス証券の口座を開設されることをおススメします。
なお筆者の記憶が正しければSBI証券でも同じ社債が販売されていたと思いますが、そちらはすでに売り切れてしまったようですので、その点でもマネックス証券は穴場かもしれません。
さてクレディセゾンの業績はどうなっているかと言うと、2018年3月期決算は383億円の黒字決算となっています。前年同期が423億円ということで残念ながら減益ですが、それでも底堅い業績だと言えそうです。
実際のところ格付けも「A+」となっています。だからこそ金利がそれほど高くないわけですが、このあたりはリスクとリターンがトレードオフの関係になっていることを実感できます。
いずれにしても今後もしっかり利益を稼いで、金利がもう少し高い個人向け社債を提供していってほしいものですね。
では、このマネックス証券が取り扱う、5年0.18%のクレディセゾン社債。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・金利水準を考慮すると「★★★★」くらいですかね。投票は8月27日まで。
>>>マネックス証券が取り扱う「クレディセゾン社債」について詳しくはこちらから
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https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
【読者アンケート】マネックス証券が取り扱う、5年0.18%のクレディセゾン社債。あなたの評価は?(投票は8月27日まで)
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