ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「SBI証券:ソフトバンクG既発債0.9%」です。
今朝の日経新聞で面白い記事を見かけました。マイナス金利の影響についてみずほ総研が計算したところ、それぞれの経済主体の損得はこのようになっているということです。
・家計 : -155億円
・金融機関 : -7,639億円
・企業 : +4,455億円
・政府 : +6,205億円
この計算がどこまで正しいのか分かりませんが、金融機関の惨状は目を見張るものがある一方で、企業側のメリットは家計のマイナスを補って余りある水準であり、景気の底支えをするという観点からは「マイナス金利は金融政策として全く正しい」ということになります。
ただ一方でずっと同じ政策を続けていても効果は薄れていくのが通例かと思いますので、たまには金利を上げたり下げたりしながら、経済を刺激し続けるのがいいのでしょうね。
日銀が金利引き上げに踏み切るタイミングは来るのでしょうか・・・。
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」を取り上げました。気になる条件はと言うと・・・
■新生銀行/新生パワートラスト(金銭信託)
・運用、管理 : 新生信託銀行
・募集期間 : 2019年4月22日~2019年5月24日
ということになっています。運用先は新生銀行ではなく、新生信託銀行ということですね。そして予定配当率はこのようなマトリックスです。
<6ヶ月もの>
・50万円以上 : 0.10%
・200万円以上 : 0.15%
・500万円以上 : 0.18%
<1年もの>
・50万円以上 : 0.12%
・200万円以上 : 0.20%
・500万円以上 : 0.28%
<3年もの>
・50万円以上 : 0.15%
・200万円以上 : 0.25%
・500万円以上 : 0.30%
1年最大0.28%、3年最大0.30%という金利水準は魅力的ではあるものの、そのためには500万円以上必要で、50万円だと1年0.12%、3年0.15%ということになります。以前よりは金利アップしたものの、もうちょっと庶民にも優しくなってほしい気はします。
さて投票結果ですが、5つ★満点で「3.3」。真ん中が3つ★ですので、それを上回るまずまずの評価ですね。
200万円以上だと1年ものでも0.2%になることから好意的に受け止めた方もいたのかもしれません。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は6月3日まで。
>>>新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」について詳しくはこちらから
投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=637
前回のコラム:「新生銀行:新生パワートラスト1年0.28%」
今回は、SBI証券のソフトバンクグループ既発債を取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:3年)
2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。
ただ2016年後半からは新しい金融緩和の枠組み=イールドカーブコントロールが始まったこともあって長期金利はプラス水準に回復しました。
となると預金者としては更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。
2018年7月には日銀が長期金利の変動幅を拡大させたことから、今後の長期金利は「-0.2%~+0.2%」の範囲内で動いていくことになりましたが、それでもその上限は「0.2%」と低いままです。加えて最近は世界的な金利低下傾向を受けて、一時は上昇した長期金利もだいぶ下がっています。本日の長期金利は「-0.050%」と再びマイナス水準です・・・。
いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。
さて本題に戻りまして5月となり定期預金キャンペーンとしてはまだ「閑散期」ですが、そうした中では通常の銀行預金以外の金融商品の利用を検討しても良いかもしれません。
そうした時に候補に入ってくるかもしれないのが、SBI証券が取り扱うソフトバンクグループ社債の「既発債」です。
まず社債の説明ですが、利率は最初から決まっていて、運用期間中は上がることも下がることもありません。そして満期になれば元本と利息が還ってくるという点では、ほぼ定期預金のような商品です。
ただ定期預金と大きく違うのは2点あって、1つ目は途中解約という概念がない、ということですね。どうしても換金したくなれば市場でその社債を売るしかありませんが、その時の値段は、その会社の信用力や金利環境によって変わってきます。場合によっては元本割れする可能性があります。
2つ目は預金保険の対象ではない、ということですね。もちろんその会社が存続する限りは元本保証ですが、万が一、その会社が倒産したり法的整理になったりすると、元本が大幅にカットされる可能性があります。購入する際にはその会社の信用力・安全度をしっかり見届ける必要があります。
このソフトバンクグループ社債は「無担保」ということですから尚更ですね。
で、ここまでが「社債」の説明ですが、今回ご紹介するのはその「既発債」ということになります。
既発債とはその名前の通り、「既に発行されている債券」ということで、誰かが換金しようと売りに出した債券ということになります。要するに「中古社債」ですね。車や住宅と違って何か傷がついていたり、経年劣化するということはありませんが。
では、そのSBI証券が取り扱う、ソフトバンクグループ社債の「既発債」の気になる金利はと言うと以下の通りです。
■SBI証券が取り扱う、ソフトバンクグループ社債の「既発債」
・第51回ソフトバンクグループ無担保社債
利回り : 0.901%
残存期間 : 約4.8年
利回りは0.901%と1%近いわけですから十分検討可能と言えそうですね。
ちなみにこの利回りは利率から恐らく0.5%程度低いと思われ、期間は約5年ですからそのギャップは全体で約2~3%ということになります。この差額の大部分は・・・SBI証券の販売手数料ということでしょうね、恐らく。
その点ではこうした既発債ではなく新発債、つまり新規に発売された債券を購入した方が良さそうですが、ただ運用難の今の時代にそう簡単に社債を発行する企業はありませんし、あったとしてもすぐに売り切れてしまいます。
そのように考えると「今買える」というタイミングという点でも検討可能と言えそうです。
ただしソフトバンクグループ債についてはいつもご案内しているように、カギとなるのは当然のことながらソフトバンクグループの信用力ということになります。ソフトバンクグループは投資ファンドに衣替え中であり、その資産規模もまた、絶賛「水ぶくれ」中ですからね。
結果的にソフトバンクグループの格付けはS&Pが「BB+」、ムーディーズが「Ba1」と、投資適格を下回る「ジャンク債」水準にまで低下しています。JCRという日本の格付け機関は引き続き「A-」と投資適格の判断をしていますが、正直甘いですね。というか甘すぎです。
5年以内にソフトバンクグループが倒産してしまう可能性は低いとは思いますが、ゼロではありません。こちらの社債を検討される方は「ジャンク債を購入する」というリスク感覚を強くもって投資の可否を慎重にご判断いただければと思います。
ではこの、期間が約4.8年で利回りが0.901%の、SBI証券が取り扱うソフトバンクグループ既発債。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・リスクがありつつも比較的好金利であることを評価して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。筆者も甘いです。
アンケートの投票は6月10日まで。
>>>SBI証券が取り扱う、ソフトバンク既発社債について詳しくはこちらから
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【読者アンケート】期間が約4.8年で利回りが0.901%の、SBI証券が取り扱うソフトバンクグループ既発債。あなたの評価は?(投票は6月10日まで)
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