執筆者: ginko (2019-10-11)
ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「新生銀行:新生パワートラスト1年0.28%」です。
台風19号が関東に迫っておりますが、史上最大級とのことですね!確かに航空写真で見ると日本がスッポリ入りそうです。
個人的には周りに山のない関東平野部は「台風に強い」という印象を持っていましたが、そうでもないことが分かったのが先日の台風15号による被害ですね・・・。
やはり地球温暖化によって気象エネルギーが増大しているのでしょうか?
科学的なメカニズムは分かりませんが、こうした被害によって温暖化への関心が高まり、災い転じて・・・となることを祈っております。
それはともかくとして影響が懸念される方は十分ご注意ください。
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、あおぞら銀行BANK支店の普通預金を取り上げました。気になる金利はこのようになっております。
■あおぞら銀行BANK支店/普通預金
・年0.20% ※2019年10月11日現在、税引き前
何と年0.20%という高水準です!すごいです・・・もちろん他行と比較しても断トツですね。
メガバンクの普通預金の金利は概ね年0.001%ですから、それと比較すれば「200倍」の金利ということになります!極めて魅力的です。
しかも以前はあった「残高基準」なども撤廃され、誰でも利用できるようになっています。
これだけ金利が良くて、優遇条件などもなく、いつでも下ろせるなど十分な利便性も確保されているわけですから、「しばらく様子を見たい」という方だけでなく、「積極的に好金利で運用したい」という方のニーズにも合いそうです。
人気が出ているのでしょうね!
さて投票結果ですが、5つ★満点で「4.7」!最高が5つ★ですのでかなり高い評価ですね。
加えて振込手数料が無料となるサービスも開始されましたので要チェックです。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は11月4日まで。
>>>あおぞら銀行BANK支店/普通預金について詳しくはこちら
投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=741
前回のコラム:「あおぞら銀行:普通預金0.2%+振込ATM無料」
今回は、新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」を取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:5年)
2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。
ただ2016年後半からは新しい金融緩和の枠組み=イールドカーブコントロールが始まったこともあって長期金利はプラス水準に回復しました。
となると預金者としては更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。
2018年7月には日銀が長期金利の変動幅を拡大させたことから、今後の長期金利は「-0.2%~+0.2%」の範囲内で動いていくことになりましたが、それでもその上限は「0.2%」と低いままです。
加えてその後は世界的な金利低下傾向やFRBの連続利下げを受けて、一時上昇した長期金利も大きく下がっています。本日の長期金利も「-0.211%」と歴史的なマイナス水準です。
いつか我々の目が黒いうちに金融緩和が縮小され、金利が自然に上昇することを願いたいと思います。
さて本題に戻りまして10月に入り、定期預金キャンペーンとしては「閑散期」に入ってきているわけですが、そうした中では通常の銀行預金以外の金融商品の利用を検討しても良いかもしれません。
そうした時に候補に入ってくるかもしれないのが、今回取り上げる新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」です。
これまで何度かご説明しましたが、金銭信託は以前は(と言っても30年くらい前かもしれませんが)それなりにメジャーな商品で、金銭信託が扱える各信託銀行がそこそこ力を入れて販売していました。新聞でも広告をよく見かけましたしね。
その魅力はなんと言っても定期預金と比べて高金利という点にあったわけですが、世の中の金利低下が進み、さらに各銀行で「預金余り」が目立つようになるにつれ徐々に信託商品と定期預金との金利差が縮小し、優位性が薄れ、販売量が減り、現時点ではほぼフェードアウトしている商品です。
そのようにレトロな響きのある金銭信託ですが、商品性はというと銀行が販売してきたことからも分かる通り、極めて定期預金に近い商品です。利率=予定配当率に基づき、満期の時点でほぼ間違いなく、元本と利息が戻ってきます。
とは言いつつ仕組みとしては「固定金利の投資信託」という感じですかね?社債やMMFに近いと言ってもいいかもしれません。つまりは厳密に言うと元本保証ではなく、預金保険の対象とはならず、また中途解約の取り扱いも銀行によって異なります。
デメリットの分、定期預金と比べれば金利がよくなる構造にあると言えます。
すっかりマイナー商品となってしまった金銭信託ですが、今回の新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」の気になる条件はと言うと・・・
■新生銀行/新生パワートラスト(金銭信託)
・信託期間 : 6ヶ月、1年、3年
・運用、管理 : 新生信託銀行
・募集期間 : 2019年9月26日~2019年10月21日
・申込単位 : 50万円以上 10万円単位
・中途解約 : 原則として中途解約不可
ということになっています。運用先は新生銀行ではなく、新生信託銀行ということですね。そして予定配当率はこのようなマトリックスです。
<6ヶ月もの>
・50万円以上 : 0.10%
・200万円以上 : 0.15%
・500万円以上 : 0.18%
<1年もの>
・50万円以上 : 0.12%
・200万円以上 : 0.20%
・500万円以上 : 0.28%
<3年もの>
・50万円以上 : 0.15%
・200万円以上 : 0.25%
・500万円以上 : 0.30%
1年最大0.28%、3年最大0.30%という金利水準は魅力的ではあるものの、そのためには500万円以上必要で、50万円だと1年0.12%、3年0.15%ということになります。以前よりは金利アップしたものの、もうちょっと庶民にも優しくなってほしい気はします。
次に、この商品のリスクですがサイトを見るとこのように説明されています。
・新生信託銀行は、お客さまからお預かりしたご資金を、取得時点で長期A格以上の格付を取得した受益権や信託勘定向けの貸付等に投資します。
・本商品は株式会社格付投資情報センターのファンド信用格付「Afc(シングルエーエフシー)」を取得
長期A格以上の格付の債権に投資するのであれば、そのリスクはかなり低そうですが、後段の「Afc(シングルエーエフシー)」というのはあまり聞いたことがありません。こういうことのようです。
・「Afc」の定義は、「ファンドの運用資産の平均的な信用力が、Aの債券と同程度である。」とされており、信用力がAの長期個別債務(債券等)の格付けの定義は、「信用力は高く、部分的に優れた要素がある。」とされています。
なるほど。つまりざっくり言えば、「Afc」=「A」格付けということですね。であればそれなりに安心して投資できそうです。
逆に言えばだからこそ上記のような金利水準になってしまうということですね・・・「ジャンク債」であるソフトバンク債のようにはいきません。
定期預金キャンペーンが終了した中で、お得な定期預金が見当たらないという方は検討してみてはいかがでしょうか。
ではこの、1年最大0.28%、3年最大0.30%となる、新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・リスク内容からすると悪くない金利水準であることを考慮して「★★★★★」としておきます。つまり満点ですね。投票は10月11日まで。
>>>新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」について詳しくはこちらから
■最新の定期預金金利比較はこちら
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【読者アンケート】1年最大0.28%、3年最大0.30%となる、新生銀行の「新生パワートラスト(金銭信託)」。あなたの評価は?(投票は11月11日まで)
>>>投票はこちら
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