執筆者: ginko (2021-07-25)
ユーザー参加型の銀行比較・ランキングサイトである銀行infoがご案内する、最新の銀行キャンペーンに関するニュース。今回は「マネックス証券:気温連動型マネックス債0.32%?」です。
いよいよオリンピックが開幕しましたね。1年遅れたことで人生が変わってしまったアスリートもいると思いますが、もし開催中止ならさらに多くのアスリートの人生を狂わせてしまったものと思います。
とにもかくにも開催できてよかったです・・・。
ちなみに筆者は一貫して開催支持派でしたが、その立場から言えば中止優勢の世論には複雑な気持ちでしたし、中止派の言動がアスリートを傷つけてきたことをとても苦々しく感じておりました。
例えばメディアの中で社説として中止を主張していたのは朝日新聞だと思いますが、朝日新聞には主張を貫き、オリンピックの報道もしてほしくないし、応援もしてほしくないと思います。
SNS時代で各自が自分の意見を簡単に表明できるようになった今こそ、自分の言動には責任を持ちたいものです。
さて、まずは前回取り上げた商品・キャンペーンのみなさんの評価をみてみたいと思います。
前回の「キャンペーンを斬る」では、SBJ銀行の「ミリオくん」「ミリオくん2」を取り上げました。新規客限定×上限100万円ながら金利はこうなっています。
■SBJ銀行「ミリオくん」「ミリオくん2」
<ミリオくん>
・1年:0.20%
<ミリオくん2>
・2年:0.25%
上限100万円とは言え0.20%&0.25%ということで・・・高水準です。「広告宣伝目的」ということなのでしょう。
さて投票結果ですが、5つ★満点で「2.7」。真ん中が3つ★なので今一つの評価です。
上記の通り新規客限定×上限100万円という点が引っ掛かりましたかね。
では、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。投票は8月18日まで。
>>>SBJ銀行の「ミリオくん」「ミリオくん2」について詳しくはこちら
投票:https://www.ginkou.info/enquete/?p=1227
前回のコラム:「SBJ銀行:円定期1年0.20%、2年0.25%」
今回はマネックス証券の取り扱う「気温連動型個人向けマネックス債 夏祭り」を取り上げたいと思います。
ここでいつものように世の中の金利動向をチェックしておくと、こうなっております。
■長期金利推移(グラフ期間:5年)
2013年4月初旬の「異次元緩和」以降、一時的に金利が上昇することはあっても、全体的には長期金利は徐々に低下しています。つまりは超・低金利傾向が鮮明となってきているわけですね。
さらに大きな金利低下圧力になったのが2014年10月31日に発表された追加金融緩和策です。しかし金利の「最大の刺客」は2016年1月末にやってきました。皆さんよく御存じの「マイナス金利」政策です。これが驚くくらいに市場に波及し、長期金利はマイナス水準まで低下しました。
ただ2016年後半からは新しい金融緩和の枠組み=イールドカーブコントロールが始まったこともあって長期金利はプラス水準に回復しました。
となると預金者としては更なる金利上昇を期待してしまいますが、しかし日銀が長期金利の操作目標を「0%」に設定している以上、そこから大きくかい離して上昇するというのは考えにくいですね。
2018年7月と2021年3月には日銀が長期金利の変動幅を拡大させたことから、長期金利は現在「-0.25%~+0.25%」の範囲内で動いていくことになりましたが、それでもその上限は「0.25%」と低いままです。
本日の長期金利も「0.010%」とジワジワ下がってきました・・・金利が本格的に上昇するのはまだまだ先ですね。
さて、そのように金利が低迷している中で、単なる預金商品以外での運用を検討したいという方もおられるかもしれません。そうした方の候補となるかもしれないのがマネックス証券の取り扱う「気温連動型個人向けマネックス債
夏祭り」です。「夏祭り」という微妙なネーミングですが、それはともかく金融商品としてはマネックスが発行する社債ですね。
社債とは、利率は最初から決まっていて満期になれば元本が還ってくるという点では、ほぼ定期預金のような商品です。
が、注意事項としては以下の点が挙げられます。
・途中解約という概念がないので、換金したくなれば市場でその社債を売るしかないが、その時の値段によっては元本割れする可能性がある。
・その会社が存続する限りは元本保証ですが、万が一、その会社が倒産したり法的整理になったりすると、元本が大幅にカットされる可能性がある。預金を肩代わりしてくれる「預金保険」のような制度がない。
素人としては特に後者の、発行会社が傾いてしまうリスクというのがよく分からない点ですね。そうしたリスクと見返りに金利は比較的高くなっているのが通例ですが、今回のマネックス債にはさらにとてもユニークな商品性が付加されています。何かと言えば「東京の8月の気温によって利率が変動する」というものです。具体的にはこう説明されています。
■マネックス証券/気温連動型個人向けマネックス債「夏祭り」
・金利 : 0.02% + 0.06% × 35度以上日数
・観測期間 : 2021年8月2日から2021年8月31日まで
・観測地点 : 気象庁が公表する「東京都 東京」
・35度以上日数 : 気象庁が公表する最高気温が摂氏35度以上の日数
つまり東京の気温が35度以上になれば0.06%ずつ増加していくということです。
ただこれだけだと全然イメージがわかないので過去5年のデータをチェックしてみるとこうなります。
・2020年 : 35度以上の日/11日 = 0.68%
・2019年 : 35度以上の日/9日 = 0.56%
・2018年 : 35度以上の日/6日 = 0.38%
・2017年 : 35度以上の日/1日 = 0.08%
・2016年 : 35度以上の日/1日 = 0.08%
去年はかなりの猛暑だったわけですね・・・コロナ禍でずっとステイホームでしたので気が付きませんでした。
昨年並みの猛暑であれば0.68%とかなり良い金利ですが、過去10年の平均は約5日のようですので、そこから考えられる期待値は「0.32%」ということになります。なるほど。
であれば金利は悪くなさそうですが、今年の夏はどうなるのでしょうか。今のところはしっかり暑いですが。
なお格付けはBBBということで今ひとつですが、1年後にマネックスが破綻していることはまずなさそうですし、1万円から投資できるのは手軽ではあります。
申し込み期間は8月2日までとなっていますのでご注意ください。
では、このマネックス証券が取り扱う、東京の8月の気温によって金利が変動し、過去データからすると0.32%程度になりそうな「個人向けマネックス債
夏祭り」。あなたの評価を教えてください。筆者は・・・「★★★★★」としておきます。つまりは満点ですね。投票は8月25日まで。
>>>マネックス証券が取り扱う「個人向けマネックス債
夏祭り」について詳しくはこちらから
■最新の定期預金金利比較はこちら
https://www.ginkou.info/tinycontent/tinycontent_id8.html
【読者アンケート】マネックス証券が取り扱う、東京の8月の気温によって金利が変動し、過去データからすると0.32%程度になりそうな「個人向けマネックス債
夏祭り」。あなたの評価は?(投票は8月25日まで) >>>投票はこちら
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