まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2019年は大幅な円高ドル安で始まりましたが、今後の為替相場を予測するのはかなり難しいです。1年後のドル円は今より円高?円安?」では・・・
1位:変わらない/110円 33%
〃 :円安/115円 33%
3位:円高/105円 22%
4位:円高/100円 11%
となりました。1位は「変わらない/110円」と「円安/115円」で約3割ですね。ただ円安と回答された方も「115円」ということですから、予想としては小幅ですね。
3位の「円高/105円」
も同様です。
そうしたわけで全体結果をまとめるとこうなります。
・円高:33%
・変わらない:33%
・円安:33%
完全に3等分されたわけですが、上記の通り円高にしても円安にしても大きな変動が予想されているわけではありませんので、その点では「ほとんど変わらない」というのが総意と解釈して良さそうです。
足元の世界的な好景気が後1年続くとすれば「円安」、逆に1年以内に景気が変調をきたすということであれば「円高」となりますが・・・どっちになるのでしょうね?
全く分かりませんが、どちらに転ぶにせよ予想に反して「大幅な円安」「大幅な円高」となる可能性は十分ありますのでご注意ください。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは2月28日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=572
〔前回のコラム〕2019年、為替相場は円高?円安?
--- Ginkou ---
金融機関「信頼していない」3割も
https://www.quick.co.jp/
QUICK資産運用研究所が昨年11月に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」。資産形成・資産運用の相談先についてまとめた。
■「頼んでもいないのに商品を勧められる」のがイヤ
金融機関をどう思うか聞いたところ、「信頼していない」が31%で「信頼している」の29%をやや上回った。「信頼している」と答えた人の内訳をみると「まあまあ信頼している」が26.3%と大半で、「とても信頼している」は2.7%とごく僅かだった。
「信頼していない」の理由では「頼んでもないのに投資商品を勧めてくるから」(35.6%)、「自分にとって不利な提案をされるイメージがあるから」(34.2%)との回答が上位となった。
資産形成・資産運用について相談するとしたら、誰に相談したいかを聞くと、「誰にも相談しない」が40.3%で断トツ。「家族」が19.6%、「金融機関から独立したアドバイザー」が18.2%で続いた。
■FPとIFA、認知度に大きな差
資産形成や資産運用などについてアドバイスするFP(ファイナンシャルプランナー)やIFA(独立系金融アドバイザー)の利用状況や認知度を聞いたところ、FPは「利用したことがある」と「利用したことはないが知っている」をまとめた認知度が69.7%だったのに対し、IFAは24.9%にとどまった。
投資経験別にFPまたはIFAを利用したことがある人の比率を比べると、どちらも中級(投資経験1年以上5年未満)の利用率が最も高かった。
FPやIFAとの関わりについては「必要性を感じない」が36.1%とトップで、「わからない」が29.0%で続いた。FPやIFAの存在感は徐々に高まってきているものの、まだ普及が進んでいない状況がうかがえる。
※抜粋
〔 出典:QUICK 〕
--- Ginkou ---
新聞をチェックしていると毎月1回くらいは投資詐欺に絡むニュースを目にしますね。低金利が続く中で、少しでもいい金利を求めて、フラフラと引っ掛かってしまう気持ちは分からなくもないですし、もちろん誰が悪いかと言えば騙された方ではなく騙した方です。
実際のところ、「ある投資」で「○%儲かる」と勧誘されたとして、
・こんなに儲かっていると説明される
・何人か既に投資をしている人がいる
・定期的に約束通りの利息が振り込まれる
となれば、詐欺なのかどうか見破るのは簡単ではないと思います。
もちろん、「世の中ウマイ話はない」という一般論はあり、「怪しいかもしれない」という疑いを感じるかもしれませんが、その疑念から「絶対、詐欺だ!」と確信に至るには相当な心理的距離があり、外観からそこまで判断するのは困難です。
筆者もネットでこれまで何度も怪しい商品を見かけ、実際にそうした商品の大半がその後に破綻しましたが、では募集されている時に「間違いなく詐欺だ」と思えたかと言うと残念ながらその経験は少ないですね。
大型投資詐欺では「安愚楽牧場」が有名ですが、やはりこれも
・子牛に投資すればこれだけ儲かる
・たくさんの人が投資している
・長い業歴がある
・約束通りのリターンが得られる
となると、「うーん、怪しいと思うけれど、詐欺であるとも言い切れないな」という感じでした。
では預金者として、こうした投資詐欺から身を守る実践的な方法は何でしょうか?
色々あると思いますが、最も簡単なのは「銀行で取り扱っている商品しか買わない」ということですね。銀行員は金融のプロですし、何と言っても免許業ですから、顧客を詐欺に巻き込むようなことは絶対にできません。万が一そうした事態になれば「紹介責任」を取って間違いなく損失を補填してくれるものと思います。
これまで振り返ってみても銀行がそうした詐欺的な商品を販売したというのは記憶にありません。
あえて言えば最近のシェアハウス投資問題=スルガ銀行問題はそれに準ずるものと言えるかもしれませんが、ただ本来不動産投資は、永遠に続くわけではないサブリース契約がなくても採算が回るかどうか見極めるのが当然ですので、「詐欺の片棒を担いだ」と言った話ではないと思います。
「銀行には儲かる商品がない」と言われるかもしれませんが、それはつまり「今は運用で儲かる環境ではない」ということであって、銀行のせいではありません。
ちなみに信頼していいのは「銀行」であって、「証券会社」ではありません(笑)。
証券会社の方には申し訳ないですが、筆者が記憶する限りにおいても証券会社が詐欺的商品を販売していた事例はいくつもありますので、そこは明確に線引きしておいていただければと思います。
では実際に世間の方々が金融機関を信頼しているかと言うと上記クイックの調査によればこうなっています。
金融機関について
・信頼している : 29%
・どちらとも言えない : 40%
・信頼していない : 31%
ということで「信頼している」人より「信頼していない」人が多いという悲惨な結果です・・・。
「頼んでもないのに投資商品を勧めてくるから」「不利な提案をされるから」と散々ですが、ただ「銀行で取り扱っている商品しか買わない」という方針と「金融機関を信頼しない」というのは両立しますね。
問題は、 「金融機関を信頼していないので、銀行で取り扱っていない商品を買う」というケースです。
マイナス金利&カネ余りの時代にそう簡単においしい運用方法が転がっているわけがありません。十分ご注意ください。
というわけで今回の読者アンケートは、「クイック社の調査では金融機関を信頼している人より、信頼していない人の方が多いという悲惨な結果でしたが、あなたは銀行を信頼している?していない?」でいきましょう。投票は3月6日まで。
■【読者アンケート】クイック社の調査では金融機関を信頼している人より、信頼していない人の方が多いという悲惨な結果でしたが、あなたは銀行を信頼している?していない?(3月6日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=576
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