まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日経新聞の社長アンケートでは半年後の世界景気見通しについて悪化という回答が倍増する一方で、国内景気見通しでは拡大が過半数となるなど見方が分かれました。あなたの見通しは?」では・・・
1位:世界景気後退/国内景気後退 64%
2位:世界景気拡大/国内景気拡大 18%
〃:世界景気拡大/国内景気後退 18%
となりました。1位は「世界景気後退/国内景気後退」で約6割ですね。筆者も同感です。普通に考えればそうですよね・・・。
上記の通り日経の「社長100人アンケート」では、なぜか国内景気に対する強気な見通しが多かったわけですが、確かに9月以前で考えると駆け込み需要が期待できるのでしょうけれど、10月以降はその分きっちり反動が来るものと思います。
駆け込み需要が新たな需要を生み出さず、単に「需要の先食い」となるのはこれまでの事例が物語っています。
とするとやはりこの調査結果は「希望的観測」も含まれているということなのでしょうね。もしかすると見通しはあくまで「9月以前」の短期的な未来を予想したものなのかもしれませんが・・・。
しかし先日の日銀短観もそうですが、各種経済指標がいよいよ今後の景気のスローダウンを示唆し始めています。果たして世界の景気も株式市場も持ちこたえることができるのでしょうか?引き続き警戒心を持って資産運用に当たりたいですね。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは4月20日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=610
〔前回のコラム〕世界景気は悪化なのに国内景気は拡大!?
--- Ginkou ---
英弘・久化・広至・万和・万保 新元号、全6案判明 出典、国書・漢籍3案ずつ
https://www.nikkei.com/
1日に新元号を選定する際、政府が有識者の懇談会などに提示した全6案が分かった。新元号に決まった「令和」のほか「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」の5つだ。日本の古典(国書)からの出典は3つ、中国の古典(漢籍)からは3つあり、国書と漢籍の両方から引用したといえる案もあった。
複数の関係者によると、国書からは日本最古の歌集の「万葉集」から引用した「令和」だけでなく、「英弘」と「広至」があった。「日本書紀」などからの出典だった。
「久化」「万和」「万保」の3案はいずれも漢籍からの出典だ。司馬遷が編さんした「史記」に基づくものもある。
これらには国書と漢籍の両方が出典といえる案もあった。「広至」は日本書紀のほか、中国最古の詩歌集である「詩経」にも由来するという。
「令和」を考案したのは万葉学者の中西進・大阪女子大名誉教授だ。国文学の専門家は「万葉集研究の第一人者。漢籍にも詳しい」と話す。
国書からの出典は確認される限り「令和」までなかったが、政府が元号の考案を国文学などの専門家に依頼したのは初めてではない。
1980年代後半、昭和天皇の逝去に備えた元号の選定作業を進めた際、日本文学者の故・市古貞次東京大名誉教授に考案を委ねた。
市古氏は国書が専門で、政府側に新元号案を提出した。
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
当サイトの趣旨とはほとんど全く関係ないですが(汗)、新しい元号が「令和」と決まりました。
筆者は割と好意的で、シャープな印象がありますし、響きもややキラキラ感があって新鮮です。
「令」という漢字で最初にイメージするのは「命令」という全体主義的なものですが、他方、「令嬢」「令室」など尊敬を示す言葉としても使われており、とすると将来的に天皇の名前として利用される時にも収まりがいいですね。
またほとんど俗用されていないのも好感が持てます。
さらには万葉集の梅の開花を喜ぶ序文から採用したのも華やかですね。これまでの元号と比べると女性的で抒情的なもの、ビジュアル的なものと認識されていきそうです。
というわけでどこからどう見ても非の打ちどころがない「令和」であり、有識者も短時間でベストに近いものを良く選んだなと思う一方で、発表後の記者会見で安倍総理があれだけスラスラ語れたことを思うと、「事前にほぼ決まっていた」という穿った見方もできそうです。
こうした元号選定の舞台裏については「天皇の名前になるものだから」という配慮からか、他の元号案や考案者も含めて完全に秘密ということになっています。
筆者自身は右か左かと言われれば「やや左」ですので、元号の取り扱いについて特に思い入れはありませんが、ただ政府関係者が元号に変なイメージがつくことがないよう情報を管理しようという姿勢は理解できます。
しかし・・・。
報道を見ると、その秘密なはずの元号案や考案者がばんばんリークされていますね!マジですか。筆者はともかく報道各社は多少は政府や天皇に忖度しそうなものですが、そうなっていないということは・・・単なるリーク競争だけでなく、「元号の選定過程はもっと透明性を確保しないといけない」というジャーナリズムもあるのかもしれません。
またSNS時代の今、そもそも秘密をずっと守ることは難しいのだから先に報道してしまえ、という諦感もありそうです。
ただそうした透明性は元号の神秘性だったり、格式に反するものと言えます。つまりは聖なる元号を「庶民のおもちゃ」にしていいのか、という考え方ですね。
今回の元号選定にまつわる報道には世相の変化が反映されているということなのでしょう。筆者はやや距離を置きつつ興味深く眺めております。
さてその「他の元号案」はこういうことですね。
・英弘(えいこう)
・久化(きゅうか)
・広至(こうし)
・万和(ばんな)
・万保(ばんぽう)
個人的には1つ目の「英弘」が壮大な響きがあってお気に入りですが、ただネットでは某六股疑惑(違いましたっけ)の芸人さんとの連想を指摘する声もあるようで、そう考えるとやはり「令和」は隙がないですね!
では今回の読者アンケートは、「新元号は令和で決まりましたが、秘密のはずの対抗案があっさりリークされ、英弘(えいこう)・久化(きゅうか)・広至(こうし)・万和(ばんな)・万保(ばんぽう)の5つだと判明しています。あなたが好きなものはどれ?」でいきましょう。投票は5月3日まで。
■【読者アンケート】新元号は令和で決まりましたが、秘密のはずの対抗案があっさりリークされ、英弘(えいこう)・久化(きゅうか)・広至(こうし)・万和(ばんな)・万保(ばんぽう)の5つだと判明しています。あなたが好きなものはどれ?(5月3日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=615
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