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インターネットバンキングは怖い?怖くない?

執筆者: ginko 発行日付: 2019-06-19

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「経団連の1次集計によれば夏のボーナスは-2.5%と2年ぶりに前年を下回りそうですが、あなたの夏のボーナスは増えそう?減りそう?」では・・・

1位:変わらない 40%

2位: 増えそう 20%
〃 :減りそう 20%
〃 :ボーナスはない 20%

となりました。1位は「変わらない」で約4割ですね。

2位は「増えそう」「減りそう」「ボーナスはない」が同数で並んでいますが、これらを加重平均しても結論は「去年と変わらない」ということになります。

全体として増えないのは残念ですが、ただ上記の通り経団連の1次集計では前年比マイナスであることを踏まえれば。むしろ減らないだけでもラッキーと言えるのかもしれません。

幸いにして無事にボーナスが出る予定の方は、消費に貯蓄に運用にと有意義にご活用ください。

よく聞く「自分への投資」というのは筆者にはあまりピンと来ませんが(笑)。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは7月19日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=667

〔前回のコラム〕
2019夏のボーナス、増える?減る?


 --- Ginkou ---

偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について
https://www.fsa.go.jp


偽造キャッシュカード、盗難キャッシュカード、盗難通帳及びインターネット・バンキングによる預金等の不正払戻し等の被害について、各金融機関からの報告を基に、被害発生状況及び金融機関による補償状況を取りまとめました。



〔 出典:金融庁 〕

 --- Ginkou ---

一時期、金融業界において大きな問題となったのがインターネットバンキング経由の不正送金ですね。特に企業が対象となったものは被害金額も多額で盛んに報道された記憶があります。

それに呼応する形で銀行サイドも積極的にセキュリティ対策を進め、毎月のようにどこかの銀行が新たな対策を発表する展開が続いていましたが、ただ一方でここ2年くらいはそうした動きもすっかり落ち着いた印象があります。

では実際にインターネットバンキングの不正送金被害はどうなっているのかと言うと、上記の通り金融庁の発表によればこのように推移しています。

・2015年度:1,561件
・2016年度:763件
・2017年度:367件
・2018年度:343件

着実に減少しているわけですね!特に2015年度から2017年度にかけての減少率は目覚ましいです。

銀行のセキュリティ対策がそれなりに行き届いたということですかね? 銀行の動きが落ち着いているように感じたのもこうした不正送金被害の「激減」があるのでしょうね。

ただ一方、2017年度から2018年度にかけては減少率が頭打ちとなりつつあるようにも見えます。更なる減少を期待したいものです。

ちなみにこうしたインターネットバンキングの不正被害でもう1つ気になるのは補償率ですね。同じ調査から抜き出すとこうなります。



最新の2018年度の結果を見てみると

・補償する:83.9%
・補償しない:16.1%

ということで、そのほとんどが補償されていることが分かります。そもそも数千万のインターネットバンキング口座の中で被害件数は数百件レベルですから、その確率は0.001%と言った天文学的な低さであることに加え、その被害額の大部分が補償されているわけですから、利用者としてはそのリスクを全く気にせず利用して問題なさそうです。

ちなみに「83.9%」というと「意外に低いな」と思われるかもしれませんが、「調査の結果、配偶者や親族による払戻しであり、不正払戻しでないことが判明した件数等を除いた場合」の補償率は「93.2%」ということですから、やはり高いですね。

パスワードを自分から漏らしたと言った相当なミスがない限りは補償されると考えて良さそうです。

ちなみに犯罪被害の全体像を見ると圧倒的に多いのが盗難キャッシュカードですね。抜き出すとこうなります。

・2015年度:2,930件
・2016年度:3,915件
・2017年度:10,520件
・2018年度:12,987件

被害件数がけた違いであることに加え、過去数年で激増していることも気になるところです、一体何が起きているのでしょうか?

その補償率も「80.5%」とやや低めです。

銀行口座をお持ちの方は、インターネットバンキングの利用に不安を感じる前に、まずはキャッシュカードの管理を厳重にした方が良さそうですね・・・。

ということで今回の読者アンケートは、「金融庁によればインターネットバンキングの不正送金被害は2018年度で343件と大きく減少しているほか、その補償率は93.2%ということで実際に被害に遭う可能性はほとんどない状態ですが、インターネットバンキングは怖い?」でいきましょう。投票は7月26日まで。

■【読者アンケート】金融庁によればインターネットバンキングの不正送金被害は2018年度で343件と大きく減少しているほか、その補償率は93.2%ということで実際に被害に遭う可能性はほとんどない状態ですが、インターネットバンキングは怖い?(7月26日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=672



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