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9月の世界の株価収益率を更新しました。

執筆者: ginko 発行日付: 2019-09-15

9月の、世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。

<1.株価収益率(PER)とは?>

株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。

で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。

もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。

一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。


<2.今月の株価収益率>

9月の世界の株価収益率の推移はこんな感じです(Bloombergの予想PERを利用しています)。



9月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は12.94倍で、今月は13.71倍ということですね。結構上がりました

上がったということは株価が「割高」になったということになります。株価が割高となる要因は以下の通りです。

・株価が上がる
・企業収益が減る


ここでいつものように最近の株価の動きをチェックしておきましょう。

■日経平均株価(6ヶ月)



■日本を除く、世界の先進国の平均株価(円建て:6ヶ月)



■世界の新興国の平均株価(円建て:6ヶ月)



知らない間にここ1週間ほどでかなり上昇しているのですね!

具体的な数値をチェックしてみるとこうなります。

・日本 :上がる(20,418円→21,988円)
・先進国:上がる(2,325円→2,476円)
・新興国:上がる(1,283円→1,377円)


確かに日本も先進国も新興国も株価が上昇しています。今月は「株価が上昇したから株価収益率=PERも上昇した」ということですね!分かりやすいです。

なお、この先進国株・新興国株の指数は円建てですので為替相場の影響を強く受けます。というわけで為替相場をチェックするとこうなります。

■ドル円相場



一時114円台まで下落していたドル円も、足元では108円前後円高水準です。ただこちらも過去1週間程度に限れば106円前後といった水準からかなりはっきり円安となっています。こうした傾向は円建ての株価指数に直接プラスとなるほか、日経平均にも上昇圧力となってきます。今月の株価上昇には為替相場の影響も大きそうです。

こうした為替相場に影響を与えているのがアメリカの金利動向ですね。アメリカでは7月末に利下げが発表されました。具体的に長期金利の動きをチェックするとこうなっています。

■アメリカ長期金利



これまで右肩下がりで金利低下が続いていましたが、こちらも過去1週間くらいでガクンと上昇しています。1.5%から1.8%かなりハッキリ上昇していますね!

とすると株価も上昇しているのでしょうけれどアメリカ株を具体的にチェックしてみるとこうです。

■アメリカ株(S&P500)



やはり上昇基調ですね。米中貿易戦争について歩み寄りの動きが出始めていることが好感されているのかもしれません。

もしかするとタカ派のボルトン氏が解任されたことも金融市場の安心感につながっている可能性があります。

そうしたわけで足元では

・アメリカの株価上昇→アメリカの金利上昇→円安ドル高→日本の株価上昇

といった動きが出ていることになります。日本の個人投資家からすればありがたいことですね。

ただこうした動きがいつまで続くのか分かりませんし、特にアメリカの長期金利の反転はこれまで急激に下がったことの反動のような気もします。

アメリカの利下げは株価にはかなりの追い風となるはずですし、トランプ大統領もアメリカ経済がクラッシュするほどまで米中貿易戦争を深刻化させることはないような気もしますが、一方で懸念されるのは世界的な景気後退の可能性で、こちらは壮大なテーマですのでそう簡単に楽観的になることはできません。

短期的な株価の動きに一喜一憂することなく、慎重に株価の動きを見守るのが良さそうです。

では次に新興国の株価をチェックしたいと思います。

■中国株(ハンセン)



■インド株(SENSEX)



■ブラジル株(ボベスパ)



■ロシア株(RTS)



こちらもインドを除けば足音では回復基調にあります。

こうした動きが続くのでしょうか・・・株価が上昇すると株価収益率=PERとしては逆風にはなりますが。

最後に個別の株価収益率=PERはこのようになっています。



今月の割高市場アメリカ/ナスダック市場となっています。

次の15倍以上20倍未満のゾーンはインド/SENSEXJASDAQ日経平均、そしてアメリカ/NYダウですね。

株価は割高の時よりも割安の時に購入した方がいいわけで、これから株式投資をご検討の方はこうしたPERの状況にも注意しながら、なるべく割高な市場・タイミングは避けて投資先を選別していただければと思います。

だからと言って「低ければいい」というものではないのは申し上げた通りですが。

各株価指数のPERの具体的な推移はこちらをご参照ください。

>>>世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)推移はこちら  https://www.ginkou.info/per/index.html


>>>間違いだらけの銀行えらび ~ 銀行.info<<<

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