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2020年、株価は上がる?下がる?

執筆者: ginko 発行日付: 2020-01-15

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2019年は年末にかけて株価が大きく上昇しましたが、あなたの2019年の運用成績は?」では・・・

1位:+1%以上 30%
2位:+5%以上 20%
〃 :±0% 20%
4位:+10%以上 10%
〃 :-10%以下 10%
〃 :投資はしていない 10%

となりました。1位は「+1%以上+5%未満」で約3割です。増加幅はさほどでもないかもしれませんが、それでも預金金利と比較すればはるかに良いリターンですし、プラスで終わったのは良かったですね!

全体的に見てもマイナスになった方はほとんどおらず、「2019年はリスクが報われた年だった」と言えそうです。

実際のところ先週もご案内したように年末にかけての株価上昇は見事でした。日経平均はこのような動きとなりました。



昨年は

・米中貿易戦争
・中国経済のスローダウン
・ブレグジット
・消費税増税

と右を見ても左を見ても懸念材料だらけでしたが、それらを無事に通過したことで逆に株価が大きく上昇した、ということなのでしょう。その点では乱暴ですが「懸念材料がある時こそ買い」と言えなくもないのかもしれません。

果たして今年はどんな1年となるのでしょうか。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは1月25日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=820

〔前回のコラム〕
2019年は損した?儲かった?


 --- Ginkou ---

プロに聞く20年の日経平均予想 2万7000円台が最多
https://www.nikkei.com/


2020年の国内株式相場は波乱含み。日経QUICKニュース社(NQN)が株式市場関係者57人に20年末の日経平均株価の予想水準について聞き取り調査したところ、価格帯別では2万7000円台が10人と最多で、上は3万円から下は1万4000円まで大きく分かれた。米国、中国をはじめ世界経済の先行きへの見方が市場関係者の間でばらつき、相場の見通しも強弱感が対立している。予想の平均値は足元の水準(19日終値、2万3864円)を3%上回る2万4616円だった。

最も高い3万円を予想する武者リサーチの武者陵司代表は米中貿易協議の休戦や米景気拡大、国債から株式への資金移動により世界的な株高基調が持続すると予想する。世界景気拡大の恩恵を受けやすい日本株に、下値リスクを見込んでいた投資家が一転して資金を振り向けるとみる。「(20年11月の)米大統領選の前に一時的な相場調整があるが、トランプ氏の再選で年末に急騰する」と予測した。

2万7200円まで上昇すると見込むマネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは、世界景気の回復が鮮明になることで投資家の心理も改善するとみる。株価が1株利益の何倍まで買われているかを示す投資指標のPER(株価収益率)について「過去平均の15倍程度を十分想定できるうえ、市場予想によれば来期の日経平均(採用銘柄)の1株利益は10%増の1815円程度が見込まれる」として予想をはじき出した。

弱気派の意見はどうか。2万2000円と回答した野村アセットマネジメントの榊茂樹チーフ・ストラテジストは「企業業績の減益が少なくとも20年上期までは続き、利益見通しの下方修正を通じて同年上期に大きく株価が下落する」と説明する。

1万4000円と最も慎重な見通しを示したミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表は、米国の制裁関税の影響で中国経済の減速が続くほか、同国内で社債の債務不履行が増加して信用収縮が起きると予測する。「中国への業績依存度が高い日本を含むアジアの株式市場から、グローバル投資家が大規模に資金を引き揚げる」との見方を示した。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

ということで昨年は意外にも株式投資のリスクが報われた年=儲かった年だったということでいいと思いますが、では今年=2020年の株価はどうなるのでしょうか?

考えてみると今年は株式市場にほとんど懸念材料はありませんね。唯一にして最大のリスクは秋のアメリカ大統領選挙ですが、もちろん株価的にはトランプ大統領の再選がベターなのでしょうけれど、しかし仮に民主党の大統領になったとしても「普通の大統領」に戻るだけで、その影響は限定的な気がします。

噂で買って事実で売る」という相場格言に従えば、今年の株価のメインシナリオは

・秋に向けて上昇を続けた株価が年末にかけて少し下がる

と言った感じですかね。仮に1割くらい上昇するとすれば年末の株価は「2万6,000円~2万7,000円」といった感じですかね。

他方でそれでもリスクがあるとすればやはり中国経済でしょうか。アメリカの対中関税は今後縮小していくことを予想していますが、仮に今後も強力な対中関税が続くとすれば逆風です。

またそもそも、足元の中国経済のスローダウンが「本当に対中関税のせいだけなのか?」という深淵な疑問もあります。仮に対中関税が縮小していっても中国経済のスローダウンが続くとすると株式市場は結構動揺しそうです。中国はもはや世界第二位の経済大国ですからね!

株式市場が楽観的になっている時ほど逆に危ない気もしますし、加えてやはり気になるのはリーマンショック後の景気回復期の前例のない長さです。すでにもう景気拡大は丸11年ですからね!さすがに長すぎです。

そろそろどこかで大きな調整局面が来そうなものですが、どうなのでしょうかねぇ。筆者の「嫌な予感」はハズレっぱなしではありますが。

ちなみに市場関係者の日経平均予想はこのようになっているようです。



だいぶバラつきがありますが、概ね「2万2,000円~2万7,000円」ということで常識的な予想だと言えそうです。

識者に言わせればこうした予想は「最も注目され、最も意味のないもの」ということのようではありますが。

では今回の読者アンケートは「2019年は年末にかけて株価が大きく上昇し投資が報われた1年となりましたが、現在約2万4,000円の日経平均は1年後にいくらになると予想する?」でいきましょう。投票は2月15日まで。

■【読者アンケート】2019年は年末にかけて株価が大きく上昇し投資が報われた1年となりましたが、現在約2万4,000円の日経平均は1年後にいくらになると予想する?(2月15日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=825



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