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2020年、金利は上がる?下がる?

執筆者: ginko 発行日付: 2020-01-22

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2019年は年末にかけて株価が大きく上昇し投資が報われた1年となりましたが、現在約2万4,000円の日経平均は1年後にいくらになると予想する?」では・・・

1位:2万4,000円 30%
〃 :2万円未満 30%
3位:2万7,000円 20%
4位:2万9,000円以上 10%
〃 :2万3,000円 10%

となりました。1位は「2万4,000円」と「2万円未満」でどちらも3割です。つまりは現状の水準から見れば下がるか変わらないということで、1年後の株価に対して全く楽観的ではないということですね・・・。

全体の回答をまとめるとこういうことになります。

・上がる:30%
・変わらない:30%
・下がる:40%

ただ全体的にはほぼ拮抗していることが分かります。1年後の株価を正確に予測できる人などいないという点ではこの結果は真理ですが、加えて今の株式市場を取り巻く環境を見れば確かに予測しづらいというのもあります。

メインシナリオとしては、米中貿易戦争が段階的に収束していく中で再び世界経済が加速し、トランプ大統領も無事に再選し、それらに呼応して株価が上昇していく、というものですね。

一方で、米中貿易戦争が収束すれば本当に世界経済が加速するのか?という深淵な疑問もあります。仮に景気の減速が続くようであればショックは大きそうですね。

しかしリーマンショックからもう12年ですか・・・リーマンショックを知らない人も徐々に増えていそうです。

ちなみにリーマンショック直後は日経平均は7,500円前後まで下がりましたので、今の株価は3倍以上ということですね。3倍!当時のパニックぶりが良く分かります。



投資家としてはそうした時こそチャンスと言えるわけですが、次のパニックはいつ来るのでしょうね?

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは2月15日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=825

〔前回のコラム〕
2020年、株価は上がる?下がる?


 --- Ginkou ---

長期金利、振れ幅限定的
https://www.nikkei.com/


■金融政策、材料出尽くし:野村証券 シニア金利ストラテジスト 中島 武信氏

――2020年の世界の債券市場はどう動きますか。

「金融政策の観点では多くの材料が出尽くし、世界的に膠着相場になると思う。米国は19年に3回の利下げを実施し、欧州中央銀行(ECB)もマイナス金利の副作用を意識する。一方で利上げも想像しにくい。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はインフレが強くなければ利上げは考えにくいとしている」

――20年の世界経済見通しは。

「世界的に景気減速の可能性が高く、金利上昇は見込みにくい。米国で航空機大手ボーイングの生産停止が関連企業にも影響し、欧州の新たな排ガス規制はドイツの自動車産業に打撃となる。頼みの中国も国内の債務解消を優先し、大規模な財政政策は打ちにくい」

――日本の長期金利はどうでしょうか。

「プラス0.05~マイナス0.15%程度の狭い範囲の動きになる。19~20年に5~20年債の償還金が33兆円ほど発生する。これを再投資するには超長期債だけでは足りず、長期債にも資金が向かい、金利の低下圧力になる。プラス利回りの国債には買いが入りやすく、長期金利が大きく上昇はしにくい」

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

前回は1年後の株価について考えましたので、今回は今後の金利動向について考えてみたいと思います。

預金者としてはもちろん金利が上昇してくれた方がいいわけですし、実際、足元では金利上昇の動きが出ています。



金利上昇というよりは去年は金利が低すぎたという話ですが、それでも金利が回復することは預金者にとってはありがたいことですね。

ではこのまま金利がどんどん上昇するかと言えば・・・残念ながらそれはなさそうです。というのも日銀のイールドカーブコントロールによって長期金利は-0.2%から0.2%の幅に収まるよう管理されているからですね。

つまりは上昇しても0.2%止まり、ということです。

その状況が変わるとすれば日銀がこのイールドカーブコントロールの幅を 「-0.3%~0.3%」のように拡大することですが、どうでしょうかね?日銀としては多少金利を上げたいという思惑はあるのでしょうけれど、「下限」が下がることでさらに金利が下がる可能性もあり、もう少し様子を見るのではないかと思います。

その点では2020年の金利見通しとしては「多少上昇する可能性もあるも、上昇幅は最大で+0.2%程度」ということになるでしょうか。

ちなみに上記記事ではストラテジスト氏の以下見通しが紹介されています。

・長期金利はプラス0.05~マイナス0.15%程度の狭い範囲の動きになる

現状のイールドカーブコントロールの幅は「-0.2%~0.2%」なわけですが、それよりもっと狭く、さらにマイナス水準よりのレンジで推移するという見通しですね。

筆者はもう少し楽観的ですが、それは「世界的に景気減速の可能性が高いかどうか」という判断の違いによるものと思います。

いずれにしても低金利が続くことには変わりありませんが・・・。

では今回の読者アンケートは「現状の金融政策が維持される限り長期金利は-0.2%~+0.2%の間で動くことになりますが、現在-0.005%の長期金利は1年後に上昇すると思う?低下すると思う?」でいきましょう。投票は2月22日まで。

■【読者アンケート】現状の金融政策が維持される限り長期金利は-0.2%~+0.2%の間で動くことになりますが、現在-0.005%の長期金利は1年後に上昇すると思う?低下すると思う?(2月22日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=830



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