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信用できない日経金融機関ランキング、今年の1位は?

執筆者: ginko 発行日付: 2020-02-19

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「去年の夏くらいからインターネットバンキングで不正送金被害が急増していますが、知っていた?対策を取った?」では・・・

1位:知らないし対策を取ってもいない。 40%
2位:知っているが対策を取っていない。 30%
3位:知っていて対策を取った。 20%
4位:知らないが対策を取った。 10%

となりました。1位は「知らないし対策を取ってもいない。」で4割です。なるほど、意外と知られていないということですね!

また知っている方でも「対策を取っていない」という方が3割いて、全体では7割の方が「対策を取っていない」ということになります。

前回のコラムでもご案内したように、実際にはこうした不正送金はよっぽどのことがない限り救済されますので神経質になる必要はありませんが、しかし安全と思われていたワンタイムパスワードが破られる新たな手法が出回り始めている点には注意しないといけませんね。

スマホでは偽サイトかどうか判別するのは難しいと思いますので、やはり「スマホではログインしない」としておくのが良さそうです。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは3月12日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=844

〔前回のコラム〕
ネットバンキングの不正被害急増中!


 --- Ginkou ---

住信SBI、顧客満足度で初の首位 金融機関ランキング 2位東京スター銀
https://www.nikkei.com/


日本経済新聞社が全国の個人に聞いた日経金融機関ランキング(第16回)で、住信SBIネット銀行が顧客満足度で初の首位となった。2019年の前回は2位だった。今回の2位は東京スター銀行、3位はみずほ信託銀行で、割安な手数料を打ち出すネット銀行や老後の資産運用に注力する銀行が上位を占めた。

住信SBIは特に利便性で高い評価を得た。運営コストが低いネット銀行の利点を生かした低金利の住宅ローンを提供する。預金残高や各種商品の利用に応じて、提携ATMでの出金手数料などを優遇するサービスも支持された。顧客がパソコンで取引を実行した際、スマホで承認するといった安全対策も好評だ。

東京スター銀とみずほ信託は、高齢化に備えた品ぞろえが評価された。東京スター銀は利用者の自宅を担保にお金を貸す「リバースモーゲージ」で、500万円から利用できる商品を扱う。みずほ信託は認知症患者の資産の不正引き出しなどに備える解約制限機能について契約時ではなく発症後に発動する商品などを提供する。

全国の約1万人の個人に、金融機関の評価を聞いて点数化した。前回まで三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)の回答を集計対象にしていたが、今回から全国に対象を拡大。前回順位も集計対象を今回と同じ基準で集計し直し、算出した。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

さて毎年この時期になると、恒例の日経金融機関ランキングが発表されます。このランキングは「全国の約1万人の個人に、金融機関の評価を聞いて点数化した」結果を元にしているとのことですので客観的かつ公平・公正なはずです。

今回の結果はこういうことになりました。

■第16回日経金融機関ランキング/顧客の満足度評価(カッコ内は前回調査)

1位:(2位)住信SBIネット銀行
2位:(-)東京スター銀行
3位:(1位)みずほ信託銀行
4位:(3位)ソニー銀行
5位:(5位)セブン銀行
6位:(6位)PayPay銀行
7位:(4位)イオン銀行
8位:(-)東邦銀行
9位:(8位)三菱UFJ信託銀行
10位:(-)労働金庫
10位:(-)伊予銀行


これまでは全く納得できない結果が続いてきたわけですが、今回は意外とまともな結果となってきましたね!なるほど。

ただそれでもやはり違和感があるのが3位みずほ信託銀行です。関係者には申し訳ないですが全くピンと来ませんね。

銀行に求める普遍的な魅力は「金利」と「手数料」かと思いますが、そのどちらも全く見るべきものはありません。記事にはこう紹介されています。

・みずほ信託は認知症患者の資産の不正引き出しなどに備える解約制限機能について契約時ではなく発症後に発動する商品などを提供する。

残念ながら全く聞いたことがありません。アンケート回答者がこれらの商品を利用している可能性は限りなくゼロかと思います。とするとやはりこのアンケート結果の信用性が疑われますね。

こうした「みずほ信託銀行への肩入れ」はここ数年顕著でした。振り返るとこうですね。

■第15回日経金融機関ランキング/顧客の満足度評価(カッコ内は前回調査)

1位:(1位)みずほ信託銀行
2位:(8位)セブン銀行
3位:(5位)ソニー銀行
4位:(10位)イオン銀行
5位:(8位)住信SBIネット銀行
6位:(38位)SMBC信託銀行
7位:(19位)三菱UFJ信託銀行
8位:(3位)埼玉りそな銀行
9位:(19位)京葉銀行
10位:(27位)十六銀行


■第14回日経金融機関ランキング/顧客の満足度評価(カッコ内は前回調査)

1位:(2位)みずほ信託銀行
2位:(33位)尼崎信用金庫
3位:(6位)大垣共立銀行
3位:(11位)埼玉りそな銀行
5位:(3位)ソニー銀行
6位:(24位)東京スター銀行
7位:(11位)新生銀行
8位:(4位)住信SBIネット銀行
8位:(14位)セブン銀行
10位:(1位)イオン銀行

10位:(15位)京都銀行

普通に考えれば「みずほ信託銀行がスポンサー」ということなのでしょうし、百歩譲ってそれはないとすれば、日経新聞社側として「あまりに結果がバラバラだと全く信憑性がないので、1位くらいは上位を維持するよう配慮しよう」と言った忖度が働いていたのかもしれません。

どちらにしてもこの結果は「信用できない」ということになりますが。

今回はそのみずほ信託銀行がついに3位に転落したわけですが、来年はどうなるのでしょうね?もしかすると住信SBIネット銀行が何年も1位を続けていくのかもしれません。

ただそうなったとしても「みずほ信託銀行が1位」と言われるよりは納得感はあります。

というわけで今回の読者アンケートは、「毎年恒例の日経金融機関ランキングでは、1位:住信SBIネット銀行、2位:東京スター銀行、3位:みずほ信託銀行という順番でしたが、あなたはこの結果に納得できる?」でいきましょう。投票は3月19日まで。

■【読者アンケート】毎年恒例の日経金融機関ランキングでは、1位:住信SBIネット銀行、2位:東京スター銀行、3位:みずほ信託銀行という順番でしたが、あなたはこの結果に納得できる?(3月19日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=848



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