まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「中間集計によれば、2020年夏のボーナスは平均して-5%程度の減額予想となっていますが、あなたのこの夏のボーナスは増えそう?減りそう?」では・・・
1位:減りそう 67%
2位:変わらない 17%
3位:増えそう 8%
〃 :ボーナスはない 8%
となりました。1位は「減りそう」で約7割ですね。さすがに今回のボーナスは仕方ないのかなと思います。むしろ出るだけで感謝、という気もしますね。
ただ問題は今回のボーナスが「2019年10月から2020年3月までの実績に基づくもの」だとすると、次の冬のボーナスはさらに厳しいものになる可能性があるということですね・・・果たしてどうなるのでしょうか。
なぜか株価はすいすい回復していますが、企業業績も同様に回復することを期待したいと思います。
ちなみに公務員の方は満額出るのでしょうね。それが悪いことだとは思いませんし、特に福祉関係や保健関係の方は大忙しでしょうからそれに報いるためにもむしろ一部増額してもいいのではないかとも思いますが、ただコロナ禍の影響でみんなイライラしていますので風当たりは強そうです。
ぜひ公務員の方はボーナスをしっかり消費に回していただいて地域経済に貢献していただければと思います。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは7月4日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=922
〔前回のコラム〕2020夏のボーナス、増える?減る?
--- Ginkou ---
19年の出生率1.36、12年ぶり低水準 少子化加速
https://www.nikkei.com/
厚生労働省が5日発表した2019年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に生む子どもの数にあたる合計特殊出生率は1.36となり、前年から0.06ポイント下がった。4年連続の低下で07年以来12年ぶりの低水準になった。生まれた子どもの数(出生数)は過去最少の86万5234人に落ち込んだ。少子化が政府見通しを上回るペースで加速している。
出生率は05年に1.26まで下がった後、15年には1.45まで上昇していた。16年以降は再び低下の道をたどっている。晩婚化や結婚しない人が増えていることの影響が大きい。19年に平均初婚年齢は夫が0.1歳、妻が0.2歳上がった。
国立社会保障・人口問題研究所が17年に示した日本人の将来人口の中位推計は、19年の出生率を1.42としていた。実績は大幅に下振れした。出生数も右肩下がりで19年に初めて90万人を下回った。90万人割れは21年との見通しより2年早まった。出生数は女性の全年代で減った。特に25~39歳の落ち込みが大きい。団塊ジュニア世代が40代後半に入り、出産期の人口自体も減っている。
19年の死亡者数は138万1098人と戦後最多を更新した。死亡者数から出生数を引いた自然減は51万5864人と過去最大になった。
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
6月5日に発表された2019年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に生む子どもの数にあたる合計特殊出生率は1.36となり、前年から0.06ポイント下がった、とのことです。1.36!低いですね・・・。
二人の親から子供が生まれることを考えれば出生率が2を超えないと今の人口を維持できないわけですが、1.36ともなると人口が減るだけでなく「ほぼ一人っ子政策」とも言えます。
その理由はいくつもありますし、先進国共通の課題ですので日本だけの問題ではないのですが、世界的にこうした出生率の低下と最も相関していると言われているのが「女性の識字率の増加」ですね。
つまり社会における女性の地位が向上すればするほど出生率が下がっていくということですが、個人的には納得感があります。
とすると出生率が下がるのもやむなしという気がしますが、加えて日本固有の変化としてよく指摘されるのが「お見合い」の減少です。過去数十年、「恋愛結婚」の割合は減っていないものの、「お見合い」の割合が減っているのですね。
本気で人口を維持しようと思えば、そうしたお見合い文化の復活は有効ですし、また出産の障害となっているのが経済的な問題なのだとすれば、3人目以上の子供には十分な支援金を給付するというのもあり得ます。
また今すぐ対策可能なのは移民を積極的に受け入れていくことですが、ただ問題は我々が一体いくらの人口が良いと思っているのかコンセンサスができていないという点ですね。
みんな人口は増えた方がいいいと思っているのでしょうか?それとも減った方がいいと思っているのでしょうか?あるいは今のままがいいと思っているのでしょうか?
経済のことだけを考えれば人口は増えた方がいいに決まっていますが、ただ地球に優しいのは人口減少であるのは間違いありません。
筆者自身は人口が多少減ってもいいとは思っていますが、1億人を切ったあたりから真剣に考えるのですかねぇ。 今後年間50万人人口が減少していくとするとあと2、30年後という感じでしょうか。
というわけで今回の読者アンケートは、「2019年の人口動態統計によると出生率は1.36という低水準でしたが、人口は増えた方がいい?減った方がいい?」でいきましょう。投票は7月10日まで。
■【読者アンケート】2019年の人口動態統計によると出生率は1.36という低水準でしたが、人口は増えた方がいい?減った方がいい?(7月10日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=927
思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!
銀行.info メインメニュー