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バイデン氏勝利!で投資のチャンス?

執筆者: ginko 発行日付: 2020-11-12

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「アメリカの大統領選挙は史上稀にみる接戦で痺れる展開になっていますが、日本でも大統領選挙は欲しい?欲しくない?」では・・・

1位:欲しい 36%
〃 :欲しくない 36%
3位:どちらとも言えない、分からない 27%

となりました。1位は「欲しい」と「欲しくない」が4割で並びました。なるほど。

総理大臣を有権者が直接選べるのは透明性の確保という点ではいいですね。ポスト安倍は菅氏になったわけですが、「大統領選挙」を行っていれば、岸田氏や石破氏になっていたかもしれません。

ただ一方で国会と内閣の一体性は失われ、より「ねじれ」が起こりやすくなります。日本人のメンタリティとして、ボスにはちゃんと従うのでしょうか?それとも足を引っ張ってしまうのでしょうか?

しかしよく考えれば知事は直接選挙で選ばれるわけですが、そうそう変な人が知事になることはありませんし、知事と議会が全面対決して地域政治がストップしたという話も聞きません。

その点ではもっと有権者を信頼して「大統領選挙」を実施してみるのもありかもしれませんね。

今のところそうした機運は全くありませんが・・・。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは12月5日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1030

〔前回のコラム〕
大統領選挙、日本にも欲しい?欲しくない?


 --- Ginkou ---

バイデン氏、米歳出10年で1000兆円増
https://www.nikkei.com


米大統領選で勝利が確実になった民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)は、新型コロナウイルスで大幅に悪化した米経済の立て直しが最大の課題となる。バイデン体制は4年で2兆ドル(約207兆円)という巨額投資計画で経済の押し上げを狙う一方、巨大IT企業や金融機関への規制強化に動く可能性もある。

「この国の可能性を信じ、中間層を再構築する。米国の傷を癒やすときがきた」。バイデン氏は7日の勝利演説で、雇用の立て直しを優先課題に挙げた。大型減税や規制緩和を前面に出したトランプ政権と異なり、バイデン氏は富裕層・企業に増税し、インフラ投資などで雇用を増やす「大きな政府」を明確に目指す。

再生エネルギーや公共インフラには4年で2兆ドルという過去に例のない巨額投資を公約する。社会保障給付の積み増しなども合わせれば、歳出増は10年で10兆ドル規模とも試算される。

実行は上下両院の協力体制にかかってくるが「バイデノミクス」の歳出増は国内総生産(GDP)の5%前後に相当し、2022年の経済成長率を3%近く押し上げる可能性がある。これだけの歳出増を計画するのは、戦時を除けば大恐慌時の1930年代の「ニューディール政策」以来だ。

オバマ政権で米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めたジェイソン・ファーマン氏は「米連邦準備理事会(FRB)のゼロ金利政策で政府債務の負担は小さい。今こそ財政出動で長期的な課題に取り組むべき時だ」と話す。

バイデン氏は戦後最悪となった所得格差の是正も公約する。新型コロナは低所得層を直撃し、3月だけで年収4万ドル未満の世帯の4割が失職した。中低所得層の医療費や教育費の支援へ、企業や富裕層に増税を求める。

増税案は10年で4兆ドル超と試算され、同1.5兆ドルだった「トランプ減税」の3倍近い。税制は上下両院の専権事項でバイデン案の完全実現は難しいが、株式取引への課税強化など、制度設計次第では市場取引への影響が避けられない。

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

アメリカの大統領選挙でバイデン氏の勝利を受けて株価が大きく上昇していますね。アメリカの株価はこうなっています(S&P500)。



ファイザー社のコロナワクチン開発報道も後押ししているものと思いますが、いずれにしてもしばらくは「バイデンラリー」が続きそうです。

上記記事の通り、今後10年間で1,000兆円もの歳出増が行われるともなれば期待したくなります。

ただ一方で、「ハネムーン」はそう長くは続かないのが通例ですし、公約である増税が本当に実現されるのであればなおさらですね。増税して経済が成長した事例などあるのでしょうか?

夢から覚めれば「バイデンプレミアム」はすぐに剥げ落ちてしまいそうです。

カギを握るのはアメリカの議会、特に上院ですね。もし上院も民主党が過半数となれば「歳出増&増税」が実現する可能性が高まりますが、仮に共和党が上院の過半数を維持すれば増税は難しく

・増税できないので歳出も増やせない


となるか

・増税できないけれど歳出は増やす

のどちらかとなります。無責任な株式市場が望むのはもちろん後者の「増税できないけれど歳出は増やす」であって、筆者も一投資家としては上院における共和党の頑張りに期待しないでもありません・・・。

そもそもバイデン氏が志向する「大きな政府」が成功した例も北欧などを除き、ほとんどなさそうです。

では筆者が今後のアメリカの株価に悲観的かと言うと・・・そうでもありません。米中の関係改善に伴う世界経済の成長はある程度期待できそうですし、何よりワクチン開発などによってコロナ禍が収束する可能性が出始めてきたことも大きいです。

そうしたわけで筆者は引き続き今は投資のチャンスととらえていますが読者のみなさんはいかがでしょうか?

というわけで今回の読者アンケートは、「バイデン氏勝利やコロナワクチン開発のニュースで株価は上昇基調ですが今は投資のチャンス?」でいきましょう。投票は12月12日まで。

■【読者アンケート】バイデン氏勝利やコロナワクチン開発のニュースで株価は上昇基調ですが今は投資のチャンス?(12月12日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1035



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