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コロナワクチンで全て元通りになる?

執筆者: ginko 発行日付: 2020-12-03

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「足元で日本株が大きく上昇していますが、今は日本株に投資するチャンス?」では・・・

1位:日本株に投資するチャンス 30%
〃 :日本株に投資するチャンスではない 30%
〃 :日本株に投資しない 30%
4位:分からない、どちらとも言えない 10%

となりました。1位は「日本株に投資するチャンス」と「日本株に投資するチャンスではない」と「日本株に投資しない」が3割で並びましたね。

なるほど。見事に拮抗しているわけですが、今般の株価上昇が一体なぜなのか、その解釈次第で投資判断は変わってくるのでしょうね。

中長期的な成長期待が高まっているのであれば投資してもいいと思いますが、ただ単に諸外国と比較して「コロナ禍の影響が少ない」ということで消去法で買われているのであればあまり魅力を感じません。

そして恐らく今買われている理由は・・・後者なのでしょうね。

という訳で筆者は引き続き日本株への投資には消極的です。日本で働く限り「日本リスク」をどっぷり取っているわけですから、投資は海外中心でいいのかなとも思います。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは12月26日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1044

〔前回のコラム〕
こっちも上昇中!日本株は魅力的?


 --- Ginkou ---

日本、年度内のワクチン接種めざす 改正予防接種法が成立
https://www.nikkei.com


国内でも新型コロナウイルスのワクチン接種に向けた準備が進んでいる。2日の参院本会議で改正予防接種法が可決、成立した。厚生労働省は2020年度内の接種開始をめざす。接種は国民の努力義務とする。実施主体は市町村で、費用は国が全額を負担するため無料になる。

政府は21年前半までに国民全員分のワクチンを確保する目標を掲げる。米ファイザー、英アストラゼネカ、米モデルナの3社から計1億4500万人分を購入する予定だ。海外製のワクチンも国内で実施する治験で安全性と有効性を確認してから承認する。

ファイザーは近く日本でもワクチンの使用許可を申請する方針だ。加藤勝信官房長官は2日の記者会見で、申請された場合の対応に関して「有効性、安全性をしっかり確認したうえで承認する」と説明。「開発している企業からの対応を待ちたい」と語った。

各社が実施する日本での治験は規模が小さいため、これだけでは通常の承認は難しい。ただ厚労省は海外の先進国で使用が認められた場合、海外での有効性データも活用。特例的に承認手続きを短縮できる制度の活用を検討し、早期の接種開始をめざす。

改正予防接種法ではワクチン接種による副作用で健康被害が出た場合の救済措置も設けた。企業に生じる損害賠償を国が肩代わりできるようにすることで、接種の普及につなげる狙いだ。

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

コロナワクチンの開発が大詰めを迎えていますね。イギリスではファイザーのワクチンが承認され7日にも接種が始まるとのことです。もう接種が始まるのですね!すごい。

翻って日本でワクチンが開発されなかったことはとても残念ですが、ただこれは単に技術力だけでなく、そもそも日本では患者数が絶対的に不足していたというのもあるのでしょう。

開発に成功した製薬会社は巨万の富を得ることになるのでしょうか?それとも集団免疫獲得によって急速に需要が減り、頑張った割にはさほど儲からないということになるのでしょうか?少し気になります。

いずれにしてもワクチンが接種され始めたことで、コロナ禍もターニングポイントを迎えることになります。

大きな副作用もなく、効果が数ヶ月持続し、目に見えて患者数が減っていくことを期待したいと思います。

しかしこうやって徐々に「コロナの終わり」が意識され始めると気になるのが、我々のライフスタイルがどこまで「コロナ前」まで戻るのか、という点です。

筆者は何度も書いているように「ほぼ全て元通りになる」と考えています。人間は忘れる動物ですからね。

東日本大震災の後、何度も電力危機を経て「電気離れ」が起きたはずが、今はもうすっかり元通りです。

そうなるとやはり「コロナ後」も、学校やオフィスやレストランや居酒屋に集い、旅に出かけ、出会いを楽しむ元の世界に戻る気がします。

またリモートワークについても、仕事が好きな人は出社するでしょうから、「出社が踏み絵」となることで形骸化していくのではないでしょうか。

上司からすれば部下が目の前にいる方が管理が楽ですし、部下からしても上司とウエットな関係を築いておいた方が何かと有利でしょうからwin-winという気もしますしね。

ちなみにその「元通りになるかどうか」の試金石となりそうなJALANAの株価はこのようになっています。





どちらも綺麗に往時の半値ですね・・・株式市場はまだ「全て元通りになる」とは思っていないということですね。

航空業界のみならずコロナ禍の影響を強く受けた企業はぜひ生き延びてほしいものです。

というわけで今回の読者アンケートは、「いよいよコロナワクチンが海外で承認され、実際に接種が始まるようですが、コロナが収まれば全て元通りになる?」でいきましょう。投票は1月3日まで。

■【読者アンケート】いよいよコロナワクチンが海外で承認され、実際に接種が始まるようですが、コロナが収まれば全て元通りになる?(1月3日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1049



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