執筆者: ginko 発行日付: 2021-04-07
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「出遅れていたJ-REITの価格が順調に回復し、東証REIT指数は1年ぶりの高値ということですが、J-REITは魅力的?魅力的ではない?」では・・・
1位:どちらとも言えない、分からない 45%
2位:魅力的 27%
3位:魅力的ではない 27%
となりました。1位は「どちらとも言えない、分からない」で5割です。なるほど。意外と評価が分かれましたね。文字通り「賛否両論」と言った感じです。
不動産投資としてはREITに勝るものはないような気もしますが、そこまでポジティブな結果にならなかったのは・・・「REITより株式投資の方がいい」と言った意見があるのかもしれませんね。
あるいは単純に「よく分からない」ということなのかもしれませんが。
ちなみにその後のREIT指数は海外ファンドの買収提案などを受けて順調に上昇しています。あまりに高くなりすぎるのも困りますが、このまま上昇を続けてほしいものです。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは4月25日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1147
〔前回のコラム〕J-REITは魅力的?
--- Ginkou ---
成長率、米中が突出 財政出動・ワクチンで上方修正 新興国でインフレ懸念
https://www.nikkei.com/
国際通貨基金(IMF)は6日改定した世界経済見通しで、2021年の成長率見通しを6.0%に引き上げた。21年の成長率は米国を6.4%、中国を8.4%にそれぞれ上方修正。背景には大規模な景気刺激策があるが、急な需要回復は新興国のインフレを招く可能性もあり、政府や中央銀行のかじ取りは難しさを増す。
世界経済の回復のけん引役は米国だ。バイデン政権が主導する巨額の財政出動や、国内でのワクチン接種の加速を受け上方修正した。21年中に国内総生産(GDP)が新型コロナウイルス危機前の水準に戻る。
中国はコロナを早期に抑えこみ、投資など企業部門が回復をけん引した。地方政府によるインフラ投資も追い風となった。一方で、IMFは世界で「分岐した回復」が広がるとも指摘する。
日本、ユーロ圏の21年の成長率予測は前回よりそれぞれ0.2ポイント高い3.3%、4.4%だが、ワクチン普及の遅れなどで危機前の水準に戻るのは22年となる。財政に余力のない低所得国は景気対策に限度があり、21、22年の成長率予測はそれぞれ0.8ポイント、0.3ポイント下方修正された。
米国の巨額の財政政策でマネーが株式市場に流れ込み、資産バブルになるリスクも指摘されている。BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは「中銀は金融の不均衡が起こっていないか丁寧にチェックしていく必要がある」と話し、資本市場の過熱に懸念を示している。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
コロナワクチンの接種が進むアメリカやイギリスでは新規死者数が劇的に減っており、「アフターコロナはすぐそこ」の印象を受けます。
とすると今後の経済正常化、そして景気回復に期待がかかるわけですが、IMFは2021年の世界経済の成長見通しを6.0%に上方修正したとのことですね。これは日経新聞によると
・現行のIMF統計で遡れる1980年以降で最高となる。世界銀行の同様の統計でみると73年以来の高い伸びだ。
とのことで、コロナで抑えられていた分、色んな消費が爆発しそうです。中でも高い成長が期待されるのが中国とアメリカで、その成長率はこのように上昇していくと予想されています。
中国とアメリカだけでなくインドも高成長が予想されているわけですね。
一方で日本とユーロ圏は2022年においても引き続き低水準であると目されています。
とすれば今後投資するのは日本やユーロ圏ではなく、中国・インド・アメリカが良さそうです。ではこの3ヵ国と日本の株価の過去5年の推移をチェックするとこうなっています。
■中国
■インド
■アメリカ
■日本
中国株は出遅れている一方で、インド・アメリカ・日本の株価はコロナ前の水準を軽々と超え、大きく上昇しています。率直に言って「バブル」と言っても良いと思います。
ただアメリカやインドは高い成長率によっていつかは足元の株価が正当化される可能性がありますが、日本についてはどうなのでしょうね・・・。
日銀が株を買っている間は日本の株価は上昇し続けるのかもしれませんが、筆者は上記の通り低成長な日本に投資するのはネガティブです。株式投資をするのであればメインはアメリカ株で、サブが新興国株という感じですかね。
みなさんの投資判断はいかがでしょうか。
というわけで今回の読者アンケートは、「IMFの2021年の成長率見通しでは米国が6.4%、中国が8.4%と高水準になっている一方で日本は3.3%と予想されています。あなたが投資するなら日本株?アメリカ株?新興国株?」でいきましょう。投票は5月7日まで。
■【読者アンケート】IMFの2021年の成長率見通しでは米国が6.4%、中国が8.4%と高水準になっている一方で日本は3.3%と予想されています。あなたが投資するなら日本株?アメリカ株?新興国株?(5月7日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1153
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