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ウクライナは勝つ?負ける?

執筆者: ginko 発行日付: 2022-03-03

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「ウクライナ問題やインフレ懸念によって日経平均は大きく下がっていますが、今は株の買い時?買い時ではない?」では・・・

1位:株の買い時ではない 45%
2位:株の買い時 36%
3位:どちらとも言えない、分からない 18%

1位は「株の買い時ではない」で約5割となっています。

ではその後の株価がどうなっているかと言うとこうなっています。

■日経平均



アメリカ株はこう。

■S&P500



短期間の株価の動きを見ても仕方ないかもしれませんが、過去1週間では上昇した一方で、過去数ヶ月で見ればまだしっかり下落トレンドです。

銃声が鳴ったら買え」と言った物騒な格言もあるようですが、ウクライナ情勢もインフレもさらに不透明性が増す中、「今が買い時!」とはなかなか自信を持って言えないですね。

積極的にリスクを取りたい人ならまだしも、そうでない方は「様子見」ということでいいのではないでしょうか。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは3月24日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1396

〔前回のコラム〕
株は買い時?買い時ではない?


 --- Ginkou ---

ロシア通信「ウクライナ戻ってきた」 戦勝原稿を誤配信か
https://www.nikkei.com/


ロシアの国営メディアがウクライナでの軍事作戦でロシア軍が勝利したとする記事を配信していたことが1日までにわかった。「ウクライナはロシアに戻ってきた」と強調し、ロシアが旧ソ連時代の勢力圏を復活させて西側諸国と対峙していくといった内容だ。戦勝に備えた予定稿の誤配信とみられるが、プーチン政権の本音を示す内容として配信は削除された後もSNS(交流サイト)で拡散されている。

記事はロシアによる侵攻が始まってから2日後の2月26日にロシア通信が自社サイトに掲載した。「(ソ連が崩壊した)1991年の悲劇は克服された」として、ロシア軍の「戦勝」を祝福。「反ロシアとしてのウクライナはもはや存在しない」と記している。

ウクライナは米欧の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)への加盟を目指していた。ロシアのプーチン大統領は自国の安全保障が損なわれると強く反発し、ウクライナ侵攻を正当化する口実の一つになった。

記事は「欧米によるウクライナの地政学的・軍事的支配が固まれば、ロシアへの返還は不可能になる」と主張した。ウクライナでの軍事作戦によって、プーチン氏が「問題解決を後世に委ねず、歴史的な責任を引き受けた」と同氏を称賛した。

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

世界の秩序に衝撃を与えたロシアのウクライナ侵攻によって、この1週間は落ち着かない日々を過ごしていた方も多い気がします。筆者もまさにその1人でして、ついついSNSでウクライナ情勢の最新状況をチェックするのが日課となっています。

8年前のクリミア半島侵略の際は、ウクライナ軍が抵抗らしい抵抗をしなかったと思いますので、「ウクライナ軍は何て弱いんだろう!」と思いましたし、今回もあっさり敗走するのかと思っていましたが、予想を覆す強さを見せつけています。

筆者の不明を恥じるばかりです・・・。

クリミアの時のようにロシアが数日で占領し、ウクライナ政権が逃げ出し、市民にさほど犠牲がなく、さらにロシア系住民がロシア軍を歓迎している様子をニュースとして流されれば、「民意もあるなら仕方ないか。住民が決めることだし。平和が一番だし。」と西側諸国も受け入れたかもしれません。

しかし実際にはウクライナ政権は逃げず、ウクライナ軍も戦い続け、ロシア軍は攻めあぐみ、世界のウクライナを支援する声はますます高まっています。

自分たちの国は自分たちで守る姿勢は大事ですね・・・その裏で多くの血が流れているわけではありますが。

ただそうは言いつつ、ウクライナ軍とロシア軍の戦力差は大きく、首都キエフもあと数日で陥落するという見通しもあります。筆者はもちろんウクライナを応援する立場ですので、持ちこたえてほしいですが、ただ一方で弱者の戦争は都市を明け渡してゲリラ戦に移行してから本当に始まる気がします。

そして抵抗が長引けば長引くほど勝機が膨らむことになります。

プーチン政権もいつかは終わりますからね。戦争が泥沼化するのが良いのかどうかは判断が分かれるところだとは思いますが、決めるのはウクライナ国民です。ウクライナ国民の決断を応援したいと思います。

ちなみになぜプーチンがウクライナに侵攻したかと言えば、上記記事の「ロシアへの返還」と言った言葉が示すように「ウクライナはロシアのもの」という強い領国意識があるからということなのでしょうね。人口4,000万人のウクライナ国民からすれば飛んでもない話ではありますが、ただそうした「大ロシア思想」というのはノスタルジーともあいまってロシア国民の強い支持を受けているのだと想像できます。

日本だって例えば「北方領土のみならず、樺太や朝鮮半島、台湾を武力で取り戻す!」と主張する「強いリーダー」が出てきた時に、そうした甘美なスローガンを拒絶することができるでしょうか?

今回の侵略戦争は指導者の狂気のみならず、大衆の弱さ・愚かさもあぶり出されているような気がしますね。

と言う事で今回の読者アンケートは、「ウクライナの首都キエフはあと数日で陥落するという見立てもあるようですが、ウクライナはロシアに勝つ?負ける?」でいきましょう。投票は4月3日まで。

■【読者アンケート】ウクライナの首都キエフはあと数日で陥落するという見立てもあるようですが、ウクライナはロシアに勝つ?負ける?(4月3日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1401



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