まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「ウクライナ問題についてはロシアが軍隊の一部撤収を発表するなど緊張緩和の動きも出ていますがまだ予断は許しません。あなたはロシアのウクライナ侵攻は起きると思う?」では・・・
1位:起きると思わない。 56%
2位:起きると思う。 22%
〃:分からない。 22%
1位は「起きると思わない。」で約6割となっています。
その後、ロシアがウクライナ東部の「親ロシア派支配地域」を国家承認しました。今後、ロシア軍が同地域に駐留することになりますので、厳密に言えばこれはロシアによる「ウクライナ侵攻」ですね。
ただ一方で親ロシア派による実効支配は2014年から続いていますので、ウクライナとの境界線がそう大きく変化しないのであれば「実質的には侵攻と言えない」と言う考え方もできます。
とは言えなるべくNATOの脅威を西に押し戻したいというのがロシアの本音でしょうから、早晩、ジワジワと親ロシア派支配地域を広げる形でロシア軍の侵攻が始まっていくのでしょうね。
しかしこうした動きによってウクライナはますますNATOへの加入意思を強くするでしょうから、逆効果な気もしないではありません。
今後長い間、両国の若者が殺されていくと思うと残念でなりませんね。ロシアの民意はどうなのでしょう?
1日も早く状況が落ち着くことを祈りたいと思います。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは3月16日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1391
〔前回のコラム〕ロシアのウクライナ侵攻は起きる?起きない?
--- Ginkou ---
日経平均、一時昨年来安値を下回る 2万6170円割れ
https://www.nikkei.com/
24日の東京株式市場で日経平均株価は続落して始まり、一時、1月につけた昨年来安値の2万6170円を下回る場面があった。2020年11月以来およそ1年3カ月ぶりの安い水準。前営業日に比べた下げ幅は一時300円を超えた。ロシアがウクライナ東部の親ロシア派支配地域への派兵を打ち出し、日米欧など主要国がロシアへの金融・経済制裁を決めるなど、ウクライナ情勢の深刻化を受けて投資家のリスク回避姿勢が一段と強まっている。
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
上記の通り主にウクライナ危機が引き金となって世界的に株価が大きく下落していますね。まず日本株はこう。
■日経平均
次にアメリカ株はこう。
■S&P500
どちらも足元では下落基調ですね・・・。
実際のところ、ウクライナの混乱が世界経済に与える影響は少ないと思いますが、金融市場が気にしているのは、各国のロシアに対する経済制裁で資源価格が高騰し、世界的なインフレ傾向がさらに加速化することなのではないかと思います。
インフレが加速すれば各国の中央銀行の金融引き締めもより踏み込んだものとなり、結果的に株安要因になってきます。
では原油価格がどうなっているかと言うとこうなっています。
■WTI原油先物
ウクライナ危機と歩調を合わせるように大きく上昇しています。
いかにも間が悪いですね・・・間が良い戦争などありませんが。
ちなみに年始でご紹介した経営者による株価予想では今年の日経平均の安値予想の平均は「2万7,175円」
でした。
>>>2022年、株価は上がる?下がる?
そう考えると、足元の26,100円台の日経平均はかなり割安で、投資のタイミングという気もします。
加えて株価の重しとなっているインフレ傾向は主にコロナ要因ですから、コロナが落ち着けばいつかどこかで沈静化してくるものと思います。
とするとやはり投資するのは悪くない気もしますね。
ちなみに筆者は日本株には投資しませんので、日本株に投資するかどうかと聞かれれば「投資しない」というのが答えとなりますが・・・。
と言う事で今回の読者アンケートは、「ウクライナ問題やインフレ懸念によって日経平均は大きく下がっていますが、今は株の買い時?買い時ではない?」でいきましょう。投票は3月24日まで。
■【読者アンケート】ウクライナ問題やインフレ懸念によって日経平均は大きく下がっていますが、今は株の買い時?買い時ではない?(3月24日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1396
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