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参院選をやり直すとしたら・・・

執筆者: ginko 発行日付: 2022-08-17

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「<複数回答可>岸田改造内閣が発足しましたが、あなたが期待する政策はどれ?」では・・・

1位:経済対策 60%
2位:エネルギーの安定供給確保 50%
3位:新型コロナウイルス対策 40%
〃:カルト教団対策 40%
5位:防衛力強化 30%
〃:憲法改正 30%
〃:期待しない 30%
8位:物価高対策 20%
〃:年金・医療・介護の充実 20%
〃:財政再建 20%

となりました。1位は「経済対策」で6割となっています。なるほど。確かに安倍政権の時もピンチになったら経済対策で支持率を浮揚させていましたから、経済は有権者の永遠のニーズなのかもしれません。

他方でインフレの折にお金をバラまけば、ますます物価が上がることになりますので悩ましいですね。インフレ対策には需要を減らすしか供給を増やすしかありません。

ピンポイントでコロナ不況業種への支援を積みますという手もありますが、第7波の中でも着実に経済は正常化に向かっていますので、むしろ支援は徐々に縮小すべきタイミングです。

そのように考えると有権者の求める経済対策って一体何なのでしょうね?

ちなみにドイツでは経済対策・エネルギー対策・安全保障対策をひとまとめにして、公共交通機関を1ヶ月9ユーロで乗り放題となる「9ユーロチケット」を販売しているようです。

みんなが公共交通機関に乗ればガス問題も軽減されますし、実質的な「値下げ」ですからインフレ対策にもなります。なかなか賢い手ですね!

日本の場合は公共交通機関が発達しているのでどこまで影響があるのかは分かりませんが、経済にプラスとなることは間違いなさそうです。

世界では色んなアイデアがあるということですね。 岸田総理には「検討」ではなく「成果」を期待したいと思います。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月11日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1511

〔前回のコラム〕
岸田改造内閣に求める事は?


 --- Ginkou ---

安倍派、新体制の移行探る 来月27日の国葬後にらむ
旧統一教会問題が直撃 閣僚ポスト、要求実らず
https://www.nikkei.com/


安倍派は党の最大派閥で所属する衆参の国会議員は97人いる。安倍氏の死去に伴い塩谷立、下村博文両会長代理、西村康稔事務総長、世耕弘成参院安倍派会長が派閥運営を主導する。

今回の内閣改造・党役員人事で西村氏が経済産業相に就いた。事務総長は所属議員の人事の調整や派閥の政治資金パーティーなどの実務も請け負う重要ポストだ。

閣僚は原則、閥務にかかわらない慣習がある。新体制に先立ち後任の事務総長に高木毅国会対策委員長を起用する方向で調整が進む。萩生田光一氏は経産相から党政調会長に転じた。若手からは萩生田氏が閥務を担うことへの期待がある。

宗教団体、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治を巡る問題は同派を直撃した。2015年の名称変更時に文部科学相だった下村氏は4日の派閥会合で「迷惑、嫌な思いをしているのであれば申し訳ない」と経緯を説明し謝罪した。

安倍氏は生前に総裁候補として松野博一官房長官、下村氏、萩生田氏、西村氏の4人の名前を挙げたことがある。「多士済々」などの言葉を使いながら確たる言質は与えなかった。

派内には首相を目指すと公言する稲田朋美元防衛相、若手の代表格として福田達夫前総務会長もいる。「後継会長は時間をかけて決めればいい」との意見が根強いのは衆目が一致する候補が不在で、早急に後継を決めれば派が割れかねないと考えるからだ。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

前回のコラムとも重なりますが、旧統一教会に対する反感・反発のうねりは落ち着くどころか増々激しくなっていますね。たまたま見た昼のワイドショーでも結構な時間を使って「統一教会問題」を取り上げていましたので、世の中の関心はさらに高まっているのではないかと思います。

旧統一教会を巡る金銭トラブルはもうほとんどないのか、それともまだまだたくさん発生しているのかは分かりませんが、しかし新たな被害が発生しているのは間違いありませんし、旧統一教会に限らず、カルト宗教は社会に害悪をもたらすことが少なくないわけで、これを機会に取り締まる法律を整備してほしいものです。

加えて、生きづらさを感じながら生きている「宗教二世」の問題も切実ですね。

こうした社会問題は、世論が即座に動くことは少ない一方で、一度火が付けば一気に対策が進むことになります。安倍元総理の銃殺という痛ましい事件がキッカケになったことは残念ですが、とは言え安倍元総理も含め多くの政治家と旧統一教会との関係が明るみに出た以上、政教分離、そしてカルト宗教の政治からの排除が求められます。

我々有権者もしっかり目を光らせていかないといけないですね。

ちなみにそうした旧統一教会との関係が最も深いのが、皮肉なことにその安倍派ということではないかと思います。その点では今から振り返れば、凶行を正当化することは全く許せないにしても、「盗人にも三分の理」とは言えそうですね。

そしてもし世論が今の状態であれば、先日の参院選の結果はどうなっていたでしょうか?

筆者は「追悼票」として自民党に投票しましたが、もし「統一教会問題」が1ヶ月早くクローズアップされていれば、安倍元総理に対する哀悼の気持ちを持っていたにせよ、自民党に投票することは無かったでしょうね・・・残念です。

しばらく国政選挙がなさそうな点もじれったいですが、支持率が下がれば岸田政権も無視し続けるわけにはいかないでしょう。

世論の関心が高い間に、カルト宗教対策がしっかり進むことを求めていきたいと思います。

と言う事で今回の読者アンケートは、「旧統一教会と自民党への反発が広がっていますが、もし参院選をやり直すとすると、あなたの投票先はどう変わる?」でいきましょう。投票は9月17日まで。

■【読者アンケート】旧統一教会と自民党への反発が広がっていますが、もし参院選をやり直すとすると、あなたの投票先はどう変わる?(9月17日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1516



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