まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日銀が長期金利の変動幅を-0.5%~+0.5%に拡大し、実質的な利上げを行いましたが、長期金利はどこまで上がると思う?」では・・・
1位:変わらず(0.5%) 67%
2位:0.75% 17%
3位:1% 8%
〃:むしろ下がる 8%
となりました。1位は「変わらず(0.5%)」で7割となっています。なるほど、みなさん意外と現実的ですね。
もしかすると質問の聞き方が悪くて、「新たな変動幅の中での上限」と誤解された気もしなくはないですが、そうではない前提で回答を見てみると、繰り返しになりますが金利上昇への期待感はそこまで高くないということになります。
確かに足元のインフレが一時的なものなのであれば、日銀として早急に金利を引き上げる必要はなさそうですし、実際のところアメリカではすでにインフレ率は低下し始めていますからね。
とすると今回の上限である0.5%をピークに長期金利は徐々に下がっていくと考えるのは自然なことかと思います。
他方で、日銀がどこかで金融緩和の解除を狙っているのであれば今は絶好のタイミングですね。
+0.5%に留まらず、+0.75%→1%へと段階的に長期金利の変動幅を拡大していく可能性はゼロではありません。
問題は、今回のサプライズ利上げを受けて、黒田総裁の発言が全く信用できなくなったことですね。
筆者は割と牧歌的に総裁の発言を信じていましたので、今回のサプライズ利上げには不信感を感じてしまいました。
これまでの金融政策の変更ペースを考えれば、1~2年は新たな変更はないとは思いますが、来年4月には総裁も交代になりますからね。金融政策の変更があるのかどうか気になるところです。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは1月22日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1603
〔前回のコラム〕金利変動幅拡大!金利はどこまで上がる?
--- Ginkou ---
2022年の冬のボーナスの使い道で多いのは「貯金や預金」の74.4%で、消費意欲が落ち込む傾向があるなか、80.4%が「貯蓄から投資に回すことに関心がある」と回答!
https://prtimes.jp/
株式会社和上ホールディングスは、年収500万以上のボーナスがある会社員を対象に、「2022年のボーナスの使い方」に関する調査を実施しました。
※抜粋
〔 出典:PR TIMES 〕
--- Ginkou ---
早くもあと数日で今年も終わりというタイミングになりましたが、毎シーズン恒例となっている、冬のボーナスの使い道について調べてみたいと思います。上記の通り和上ホールディングが実施した「2022年のボーナスの使い方」調査では、まず使い道についてこのような回答になったようです。
複数回答可というのもありますが、預貯金が74%と圧倒的ですね。
2位の「旅行や外食」、3位の「借入金の返済」もこんなものかなという気がします。気になる「投資」については5位となっていますね。
その投資に関する質問が2つ続いていてこうなっています。
投資している人が17%しかいないのに、投資に関心がある人が8割、「貯蓄から投資へ」という政策に賛同する人がこれまた8割と、かなり無理のある結果になっています。
そうしたわけでボーナスの使い道調査として取り上げるには適切ではなかった気がしなくもないですが、しかし繰り返しになりますが1番最初の設問の回答自体はこんなものかな?という気もします。
今年は相場が上がったり下がったりで概ね逆風が吹いていたわけですが、ボーナス資金による投資は盛り上がるでしょうか。
・・・たぶんそんなには盛り上がらないのでしょうね。個人的にも今の相場環境は投資するにはかなり難しいので、様子見するのは悪くない気はします。
では今回の読者アンケートは、「<複数回答可>2022年冬のボーナス、何で運用する?」でいきましょう。投票は1月29日まで。
■【読者アンケート】<複数回答可>2022年冬のボーナス、何で運用する?(1月29日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1607
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