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異次元緩和は成功だった?失敗だった?

執筆者: ginko 発行日付: 2023-04-13

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「QRコード決済の普及やコロナ禍などを追い風に、キャッシュレス決済比率は初めて3分の1を超えたようですが、あなたのキャッシュレス決済比率は何割?」では・・・

1位:9割以上 33%
2位:3~4割 25%
3位:5~6割 17%
〃:7~8割 17%
5位:1~2割 8%

となりました。1位は何と「9割以上」です!すごい。筆者の想像以上にキャッシュレスが進んでいるようです。とすると、コンビニなどのATMビジネスも曲がり角ということですかね・・・。

とは言いつつ投票自体は全体的に分散されています。「過渡期」ということなのでしょうね。

筆者は体感的には7~8割ですが、公共料金の一部はコンビニ払いだったりするので、金額ベースだと5~6割というところでしょうか。

今後、技術革新を求めるとすれば、クレジットカードで支払う時の「」ですかね。腕時計端末でピ!と一瞬で終わればさらに活用の幅が増えるかもしれません。

いやもしかしたらもう既にできるのかもしれませんが・・・アップデートしておきます。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは5月6日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1692

〔前回のコラム〕
何割、キャッシュレス?

 --- Ginkou ---

金融緩和10年、みえた限界 構造改革足踏み
潜在成長率、底上げならず
https://www.nikkei.com/


「金融緩和が小出し」と市場に言われた白川方明前総裁と打って変わり、「戦力の逐次投入をしない」と表明。就任直後に「黒田バズーカ」と呼ばれる大規模な金融緩和策を打ち出した。

市場は鋭く反応した。黒田氏の就任前に一時1ドル=76円台だった円相場は13年末に105円台まで下落。「六重苦」の筆頭とされた過度な円高は修正され、足元でも1ドル=130円台で推移している。

円安に呼応して株価も上昇した。上場投資信託(ETF)の買い入れも株高を演出し、就任時に1万2000円台だった日経平均株価は一時、30年ぶりとなる3万円台に達した。足元でも2万7000円台で推移する。

円高修正で企業も潤った。法人企業統計によると、日本に本社を置く企業(金融を除く)の経常利益は21年度に83兆9246億円と、12年度比で73%増えた。緩和マネーは不動産業界にも流れ込み、不動産価格指数(マンション)は10年間でほぼ2倍に上昇した。

日銀の異次元緩和を柱としたアベノミクスは、大企業や富裕層から中小企業や家計に恩恵が広がっていくことを想定していた。円安で外需を取り込み、構造改革で生産性を高めた企業が賃金を引き上げて物価上昇につなげる算段だった。しかし、金融緩和で潤った企業は人への投資を控え、恩恵が日本経済全体に行き渡ったとは言い難い。

毎月勤労統計調査によると、2022年平均の名目賃金は12年平均と比べ、3.5%の伸びにとどまった。一方、原材料高に起因するインフレで、消費者物価指数の伸び率は足元で前年比3.3%に達しており、物価の変動を考慮した実質賃金はマイナスに沈む。

金融緩和は、官民の生産性向上に対する規律を弱める副作用もあった。日本の潜在成長率は黒田総裁就任前の0.9%から0.27%に下がった。豊かさを示す1人当たり国内総生産(GDP)も停滞が続き、イタリアに抜かれ主要7カ国(G7)で最下位に転落した。

誤算は黒田氏が当初、2年間で達成すると宣言した2%の物価上昇率を実現できなかったことだ。短期決戦のはずだった異次元緩和が長期化した結果、残った負の遺産も少なくない。市場に反して金利を強制的に抑え込んだことで、国の財政規律は緩んだ。新型コロナウイルス禍での巨額の財政支出も相まって、国債発行残高は黒田氏の就任当初の650兆円から1029兆円に膨らんだ。

黒田体制の10年間で日銀が市場から買い上げた国債は963兆円に達する。購入した国債は一部償還されたものの、保有する長期国債は3月20日時点で575兆円で、異次元緩和前と比べ約6倍、全体に占める日銀の保有率は54%に達する。

巨額の国債購入、ETFの購入、マイナス金利政策の導入、長期金利を強制的に低く抑え込むイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の導入――。黒田日銀の10年緩和は、金融政策は日本経済が抱える課題解決の脇役に過ぎなかったことを示している。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

日銀の黒田総裁が退任されました。就任されてから何ともう10年ですか!!月日が経つのは早いものです。このまま気が付けば棺桶の中となりそうです。

それはともかくとして、黒田日銀の真骨頂はもちろん異次元緩和なわけですが、その功罪について上記記事では分かりやすくまとめられていますね。数字を抜粋していくとこうです。

<成功>

・円安:76円→130円台

・株高:1万2000円→2万7000円

・増益:経常利益73%増

・不動産インフレ:マンション価格2倍

<残念>

・賃金:3.5%増

・潜在成長率:0.9%→0.27%

・1人あたりGDP:G7で最下位

・国債残高:650兆円→1,029兆円

円高が修正され、企業利益が拡大したのは間違いなく良かったと言えます。ただ一方でジャブジャブ投下されたお金が「資産バブル」に終始したことは残念ですね。

もちろん資産バブルによって直接的・間接的に儲かった人はたくさんいたと思いますが、そのお金が消費には回らなかったということです。

・お金が本当に困っている人に回らなかった

のかもしれませんし、

・ほとんどの国民がもう物質的には十分満たされていて、余剰資金は投資や預貯金に向いた

のかもしれませんし、

・実は消費は増えたが、少子高齢化による需要の減少の方が大きかった

のかもしれません。

いずれにしても、いくら川上からお金を流してみても、どこに流れていくのかコントロールすることは日銀にはできなかったということなのでしょう。当然ですが。

ただそうは言いつつ、異次元緩和によってデフレが終わったのは間違いありませんし、株高&増益が起きたわけですから、総じて見れば成功と言えるのでしょうね。

財政再建派の筆者としては、国債残高が1.6倍と言われるとギョっとしてしまいますが・・・。

ということで今回の読者アンケートは、「黒田総裁が退任しましたが、10年の異次元緩和でデフレは終わり、資産インフレが起き、企業の利益も大きく伸びた一方で、賃金や成長率はさほど上昇せず、国債の残高は1.6倍に増えました。あなたは異次元緩和は成功だと思う?失敗だと思う?」でいきましょう。投票は5月13日まで。

■【読者アンケート】黒田総裁が退任しましたが、10年の異次元緩和でデフレは終わり、資産インフレが起き、企業の利益も大きく伸びた一方で、賃金や成長率はさほど上昇せず、国債の残高は1.6倍に増えました。あなたは異次元緩和は成功だと思う?失敗だと思う?(5月13日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1697



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