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144円!円安はどこまで進む?進んでほしい?

執筆者: ginko 発行日付: 2023-06-28

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「今年の夏のボーナスは、日経新聞の調査によると製造業で+2.27%となる一方、非製造業では+14.15%と大幅増加が見込まれていますが、あなたの夏のボーナスは増える?減る?」では・・・

1位:増える 44%

2位:変わらない 33%
3位:減る 22%


となりました。1位は「増える」で4割です。なるほど。いよいよインフレの波がみなさんのフトコロにもやってきたということですね!物価が上がるわけですから、収入も増えないと、実質的に減収になってしまうので当然かもしれませんが。

ただそれでも「変わらない」という方が3割、「減る」という方が2割いて、全体的にはまだまだマダラです。

この夏のボーナスが、3月までの業績に連動するのであれば、業績回復が道半ばの企業は多かったでしょうから仕方ないということですかね。

その点では、本格的に「アフターコロナ景気」が始まった4月以降の業績が反映されるであろう、冬のボーナスは、さらなる増額が期待できそうです。

そしてその勢いのまま、賃上げ=ベースアップが広がっていくことが、より大切ですね!

ボーナスは業績によって上がったり下がったりしますが、賃金は基本的には一度上がったらそう簡単には下がりませんから、インフレ時代の強い味方と言えます。

物価と一緒に賃金が上がっていく「右肩上がり」の経済がいよいよ日本に来るのですかね?

90年代の「失われた10年」を引きずっている世代としては、半信半疑ではありますが、経済への影響という点ではデフレよりインフレの方がいいのでしょうから、程よいインフレが定着することをそこはかとなく期待したいと思います。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは7月22日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1746

〔前回のコラム〕
2023年夏のボーナス、増える?減る?

 --- Ginkou ---

円、下落 143円台後半 日米の金利差拡大観測で
https://www.nikkei.com/


28日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=143円92~93銭と前日17時時点に比べ41銭の円安・ドル高だった。6月の米消費者信頼感指数など市場予想を上回る米経済指標が相次いだことで27日の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが出た。

28日の東京市場で下値を探る動きは限られた。神田真人財務官は同日朝、円安進行を受けて「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視し、行き過ぎた動きがあれば適切に対応する」と述べた。このところ通貨当局から円安をけん制する発言が続き、市場では日本政府・日銀による円買い介入への警戒が高まっている。

円は対ユーロでも下落した。12時時点は1ユーロ=157円59~60銭と前日17時時点に比べ61銭の円安・ユーロ高だった。欧州中央銀行(ECB)主催の金融シンポジウム「ECBフォーラム」で、ラガルドECB総裁が金融引き締めを継続する考えを示した。日欧の金融政策の方向性の違いを意識した円売り・ユーロ買いが出た。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

気が付けば、ということでもないですが、スルスルと円安が進んでいますね。何と足元では144円を超える円安となっています。直近の為替チャートをチェックするとこういった感じです。



昨年秋の150円を超える円安は「歴史的」なものでしたし、その後の為替介入や実質的な利上げなどを経て、一旦は130円を下回る水準まで円安ドル高は修正されたわけですが、3月ごろをボトムに再び右肩上がりで円安が進んでいます。

これは力強いアメリカ経済を前にFRBによる利上げの機運が高まっていることに加え、植田日銀の利上げ観測が後退していることが背景ですね。

要するにアメリカの金利が上昇し、日本の金利が低下しているので、結果的に日米金利差が拡大し、金利の高いドルが買われ、円安ドル高が進んでいるということです。

真面目に考えれば金利が高い=インフレが進んでいる=貨幣価値が下がっているということですから、教科書的にはむしろ「円高ドル安」が進まないとおかしいわけですが、投資家は利息のことしか考えていないのか、短期的には「金利上昇=為替上昇」というのがセオリーですね。

正直、今年はもう間違いなく「日米金利差縮小」に伴う円高だと思っていましたので、こうした為替の動きにはただただ驚くばかりです。

株価も為替も「予測は当たらない」という前提で相場と謙虚に向き合うのが良さそうですね・・・。

さて筆者はすでにもう運用のポートフォリオのほとんどが外貨建て資産ですので、円安=為替差益となるわけですから、こうした円安はウェルカムです。

他方で、円安によって原材料価格も、輸入品も、エネルギー価格も上昇するでしょうから、抵抗感を感じる方も少なくないと思います。

果たして今回の円安はどこまで進むのでしょうか?どこまで進んほしいでしょうか?

筆者は・・・とりあえず150円までは行ってほしいですかね。とは言いつつそこからずっと円安が定着するとは思えませんが・・・。

では今回の読者アンケートは、「スルスル進む円安によって1ドル=144円を超える円安水準となっていますが、円安はどこまで進んでほしい?」でいきましょう。投票は7月28日まで。

■【読者アンケート】スルスル進む円安によって1ドル=144円を超える円安水準となっていますが、円安はどこまで進んでほしい?(7月28日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1751



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