まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「<複数回答可>2023年夏のボーナス、何で運用する?」では・・・
1位:定期預金 55%
2位:外国株・外国株投信 45%
3位:日本株・日本株投信 27%
4位:普通預金で様子見 18%
〃:国内不動産・国内不動産投信 18%
〃:海外不動産・海外不動産投信 18%
〃:ボーナスは使い切るので運用しない 18%
となりました。1位は「定期預金」で6割です。このあたりは定番ですね。金利も銀行によっては多少は上がっていますし。
一方、2位は「外国株・外国株投信」になっていて5割です。回答者の半分が外国株に投資している状況というのはなかなか感慨深いものがありますね。
成長を続ける海外に投資するのは正しいと思いますし、仮に今後も円安が続くようであれば尚更です。
それ以外にも「日本株・日本株投信」 が3割となるなど、やはり投資意欲が高まっているのでしょうか。ということで前回の冬のアンケート結果をチェックするとこうなっています。
1位:普通預金で様子見 73%
2位:外国株・外国株投信 55%
3位:定期預金 45%
4位:日本株・日本株投信 27%
5位:国内債券・国内債券投信 9%
〃:国内不動産・国内不動産投信 9%
〃:海外不動産・海外不動産投信 9%
〃:ボーナスはない 9%
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1607
「普通預金で様子見」 が今回と大きく異なっていますが、それ以外は意外と今回の結果と変わりませんね。読者の方の投資意欲は半年前から十分高かったようです。大変失礼しました・・・。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは8月19日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1765
〔前回のコラム〕2023年夏のボーナスの運用先は?
--- Ginkou ---
主要20品「供給過多」8割 7~9月
https://www.nikkei.com/
家電や建機など主要製品で供給過多の懸念が高まっている。日本経済新聞の調査で、7~9月には主要20品目の8割が需要を上回る生産や入荷を計画していることがわかった。米中の景気減速が意識されるなか、供給制約から一転し、需要下振れに伴う「モノ余り」で過剰在庫を警戒する局面に入った。
消費財や企業向け商材20品目を生産するメーカーや、販売する小売店にアンケートを6月末までに実施した。足元の在庫量や、生産量・入荷量の水準を5段階で聞き、品目ごとに指数化した。延べ78社から回答を得た。
7~9月に生産や入荷計画が需要に対して「充足」「十分充足」とした製品は全体の8割にあたる16品目だった。4~6月に「やや不足」だった乗用車も改善し、需要に対して供給が不足する品目はなくなる。
建機や産業用ロボットも7~9月時点でそれぞれ「やや充足」「充足」となった。「(半導体など)電気電子部品は生産に必要な分を調達できるようになってきている」(ファナック)ことで、生産制約は緩和の方向に向かっている。
消費者向け製品はすでに供給が需要を上回るようになった。22年に品不足が目立ったゲーム機も4~6月には家電量販店が十分な在庫を抱えるようになった。ソニーグループの家庭用ゲーム機「PS5」は半導体不足などによる供給不足が22年末までに解消した。
大和総研の久後翔太郎シニアエコノミストは「外需は中国、米国ともに見通しは弱い。不確実性が高まるなかで企業側の警戒感は強まっている」と見る。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
世界的なインフレが続いていますね。徐々に下がりつつあるとは言え、日本も含め各国のインフレ率は歴史的な高水準となっています。
その原因は主に、「アフターコロナによるリベンジ消費」と「コロナによる供給制限」ですね。つまりは世界経済はコロナに振り回されっぱなしだということです。もちろん、ウクライナ危機も影響していますが。
インフレの主因の1つである「供給制限」ですが、上記記事によればそうは言いつつ徐々に解消されてきているようですね。
具体的にはこのようなアンケート結果になったようです。
「乗用車」についてはまだ少し不足している面があるのかもしれませんが、それ以外の「二輪車」「エアコン」「給湯器」「工作機械」「産業用ロボット」については在庫は十分そうですね!
「給湯器」については昨年、「半年くらい待たないと入ってこない」と言った話も聞きましたので、状況は大きく変わったことになります。グローバル経済はやはり柔軟かつしなやかですね。
主要20品目の在庫としてはこのようになっているようです。
特にこの半年で状況は大きく改善されたのだと言えそうです。
しかしそのように在庫が増えてきたとなると、気になるのが今後のインフレの行方ですね。モノの値段は需要と供給で決まるわけですが、供給の方が多く、結果的に在庫が積み上がっているのであれば、当然値下がりしていくことになります。
つまりはインフレがいよいよ終息するわけですね。
ただ一方で、モノの値段が今後順調に下がるとしても、人件費については労働力不足から高止まりする可能性があります。
そうなってくると「モノのインフレ」から「ヒトのインフレ」へ変質していくことになりそうです。実際、アメリカのインフレもそのような状況ですしね。
仮に日本でも「人件費インフレ」が始まると、インフレは相当根強く続きそうですね。給料が上がるわけですから、悪いことではありませんが・・・。
供給不足は解消してきていそうですが、インフレが早晩終わるのかどうか気になるところです。
では今回の読者アンケートは、「日経新聞の調査によれば、主要20品目の8割が供給過多ということで、インフレの原因の1つであった供給制限は解消しつつあるようですが、今のインフレはいつまで続く?」でいきましょう。投票は8月26日まで。
■【読者アンケート】日経新聞の調査によれば、主要20品目の8割が供給過多ということで、インフレの原因の1つであった供給制限は解消しつつあるようですが、今のインフレはいつまで続く?(8月26日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1770
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