まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「食料自給率は下がり続けて３８％とのことですが、何も騒がれなくなりました。食料自給率の低さは気になる？気にならない？」では・・・

１位：気になる　６４％
２位：気にならない　３６％

となりました。１位は「気になる」で約６割です。なるほど。前回のコラムでも指摘したように食料自給率の話は一切聞かなくなりましたが、回答者には８０年代・９０年代の記憶があるのか、気になる方が多数派ですね。

では筆者が気になるかと言うと・・・「気になるような気にならないような」という感じでしょうか。

本当にヤバくなれば、空き地という空き地に作物を植え、足りない分は漁業で何とかなったりしないですかね？

人口が今よりはるかに少なかった江戸時代でもカロリーが足りなくて、姥捨て山が存在していたことを考えれば楽観的に過ぎるかもしれませんが。

いずれにしても食料だけでなく生活に不可欠なエネルギーも海外に依存している日本が安全保障上のリスクを抱えているのは間違いありません。その点はちゃんと考えていかないといけないのでしょうね。

グローバル経済の元、どの国も多かれ少なかれ輸入に依存しているのでしょうけれど。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月8日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1779

〔前回のコラム〕食料自給率、気になる？

　－－－　Ｇｉｎｋｏｕ　－－－

円、145円台後半　一時9カ月ぶり安値
https://www.nikkei.com/

15日の東京外国為替市場で円相場は5日続落した。17時時点は1ドル=145円82～83銭と、前日の同時点に比べ1円03銭の円安・ドル高だった。米国でインフレが想定以上に高止まりし、米連邦準備理事会（FRB）の金融引き締めが長引くとの見方が根強い。米金利の先高観から日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが活発となり、17時過ぎに円は一時145円86銭近辺と2022年11月以来9カ月ぶりの安値を付けた。

前週末発表された7月の米卸売物価指数（PPI）の伸びが市場予想を上回ったことなどから米国ではインフレ懸念がくすぶっている。FRBが長期にわたって政策金利を高水準で維持するとの見方から14日は米長期金利が一時約9カ月ぶりの水準に上昇し、円売り・ドル買いにつながった。東京市場では国内輸入企業による円売り・ドル買い観測も相場を下押しした。

※抜粋

〔　出典：日本経済新聞　〕

　－－－　Ｇｉｎｋｏｕ　－－－

為替市場で円安が進んでいますね。今年はてっきり

・アメリカのインフレ率低下→アメリカの金利低下→日米金利差縮小→円高

という流れかと思っていましたが、実際には

・アメリカのインフレ率高止まり→アメリカの金利上昇→日米金利差拡大→円安

と全く逆の動きになっています。為替相場の動きを読むのは本当に難しいですね！

ドル円のチャートをチェックするとこうなっています。



１月には反転し、その後は右肩上がりで円安という動きになっています。このまま行けば１５０円台到達も時間の問題のように感じます。さすがに１５０円まで行けば為替介入が何回かあるのでしょうけれど。

さてこのような円安の元で個人投資家としてはどういうことができるのでしょうか？

これからも円安が進む、あるいは少なくとも円安がこのまま定着すると思えば、

・外貨建て資産に投資する

ということになるわけですが、他方で、早晩円高に反転すると思えば

・外貨建て資産を売却する

・円を買う

という手が有効ということになります。

「円を買う」というのはちょっとよく分からない響きですが、例えばＦＸで「ドルを売る＝ドル円ショートする」ことは裏返せば「円を買う」のと同じことになります。

為替相場での逆張りは相応にリスキーではありますが、とは言いつつ１５０円の節目は試してみたくなりますね。筆者は短期取引のセンスはないのでしませんが。

一方ですでに外貨建て資産への投資に全振りしている筆者は、「外貨建て資産を売却する」というのは十分可能です。

しかし・・・上記の通り為替相場は全く読めませんからね！このまま円安が定着することになると、低成長の円建て資産を持つことは機会損失につながる可能性が高いです。

あれこれ考えると・・・やっぱり「様子見」となってしまいますねぇ。読者の方はいかがでしょうか？

もちろん、円安の恩恵を受けるであろう株などの

・円建て資産に投資する

という手もあると思いますが！

ということで今回の読者アンケートは、「ドル円相場は１４５円台と９ヶ月ぶりの円安水準となり、この流れは当面続きそうですが、歴史的な円安のもとあなたはどう投資する？」でいきましょう。投票は9月16日まで。

■【読者アンケート】ドル円相場は１４５円台と９ヶ月ぶりの円安水準となり、この流れは当面続きそうですが、歴史的な円安のもとあなたはどう投資する？（9月16日まで）
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1784