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金=ゴールドは魅力的?

執筆者: ginko 発行日付: 2023-08-31

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「48兆円の負債を抱える中国の不動産大手、恒大集団が破産し、中国の不動産不況が鮮明になる中で、7月の消費者物価指数がマイナスとデフレになるなど、中国経済の「日本化」が懸念されています。このまま中国は「失われた10年」に入っていくと思う?」では・・・

1位:入っていくと思う 64%
2位:入っていくと思わない 18%
〃:分からない 18%

となりました。1位は「入っていくと思う」で約6割です。なるほど。確かに日本の「失われた10年」もとい「失われた30年」の主因が少子高齢化であるなら、日本よりはるかに激しい少子高齢化の時代に入っていく中国が「日本化」すると考えるのは当然ですね。

実際のところ日本の長期低迷の理由は少子高齢化なのでしょうし。

他方で、中国と日本の最大の違いは政治体制です。共産党の一党独裁=エリートによる支配が、日本の民主政治と比べてどれだけ優位かが問われていると言えるのかもしれません。

とは言いつつ、中国共産党の最も大事な政策目標は体制の維持であって、経済の拡大ではありません。経済の拡大はあくまで手段です。

言うなれば、体制の維持さえできるのであれば、北朝鮮のように経済を無視した中央集権国家を造る可能性もゼロではありませんね。

そのように考えると、無駄な抵抗はせず、意外とすんなり「日本化」を受け入れていくのかもしれません。少子化が進むと社会体制は安定しますしね。

社会が不安定になるのは大抵、若者が増えすぎるからです。若者は社会を壊すパワーを持っていますから。

仮に中国が日本化していくのであれば、安全保障上の脅威は低下していくのかもしれませんが、日本経済には影響が大きいですね。

これからはビジネスの上では「脱・中国依存」が求められそうです。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月16日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1789

〔前回のコラム〕
中国は日本化する?

 --- Ginkou ---

「金」1万円時代、市場の変化映す
https://www.nikkei.com/


国内の金小売価格が初めて1グラム1万円を超えた。指標となる販売最大手、田中貴金属工業の地金価格は29日、前日より28円高い1万1円となった。年間平均の小売価格は22年まで4年連続で上昇。下げる年も小幅にとどまり、今世紀は一貫して上昇基調にある。背景には国際市場の構造変化と世界経済や通貨不安の高まりがある。

中銀は90年代に金市場で巨大な売り手だった。価格が300ドル前後で低迷していた金に見切りをつけ、米国債などの保有を増やす動きが欧州各国で広がった。欧州中央銀行(ECB)と14カ国の中銀は金の売却ラッシュを抑えるため、99年に年間売却量を計400トンまでとする協定を結んだ。

11年以降は毎年400~600トンの金の買い手に転じた。調査機関のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が公表する最新の統計によれば昨年は約1082トンを買い越し、記録のある50年以降で最大だった。

住友商事グローバルリサーチの鈴木直美氏は「主要な株式市場に金上場投資信託(ETF)が上場し、機関投資家の需要を掘り起こした変化も大きい。同時に金は金融市場の動きをより敏感に反映するようになった」とみる。

東京税関のまとめで1976~2012年の間に日本には2376トン(輸出量を引いたネット、合金などを含む)の金が流入した。しかし、その多くは世界最大級の需要国だった90年代前半までの蓄積だ。今世紀に入ると主要国では異例の金の流出国に転じ、足元の投資需要も低迷している。

地金と金貨の現物需要(22年のWGC統計)も日本は主要国で唯一、11.2トンのマイナス(売り越し)だ。ピークから減少したとはいえ中国(218.2トン、香港除く)やインド(173.6トン)の需要は大きく、米国(107.9トン)やトルコ(84.8トン)の投資意欲は強い。国内価格が最高値を更新した現在の日本に、金市場でも世界を動かした80年代の勢いはない。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

金=ゴールドの価格が上昇しているようですね。ニュースでも何度か「金の価格が1グラム1万円を超えた!」と報道されているのを目にしました。

ただちょっと意外だったのはドル建てのゴールド価格はそこまで上昇していなかった点です。というわけでアメリカ市場のゴールド先物価格(COMEX)の推移をチェックしてみるとこうなっています。



確かにこの3年はほぼレンジ内で推移していることが分かります。足元でも大きく上昇しているわけではありません。

他方で過去10年の推移を見てみるとこうなっています。



長期的に上昇している・・・というより、2019年から2020年にかけて「ゴールドバブル」が起きたのですね!2019年の上昇はよく分かりませんが、2020年前半の上昇はやはりコロナショックに伴うものでしょう。

各国がコロナ支援のために歳出を拡大し、多額の財政赤字になる見通しとなった時期ですので、「通貨への信任の低下」がゴールド需要に結びついたのではないでしょうか。

実際、その後世界各国は強烈なインフレに陥りましたので、ゴールド投資家の見立ては正しかったことになります。インフレ=通貨価値の下落=資源価格の上昇ですからね。

加えて日本の特殊要因としては歴史的な円安が続いているという点があります。円安になればドル建てで取引されているゴールドの国内価格が上昇するのは当然です。

日本での流通価格の推移をチェックしてみるとこうなっています。



海外のゴールド価格との乖離が目立ち始めるのが2022年以降ですね。為替相場をチェックするとこうなっています。



確かに為替相場は2022年以降、歴史的な円安に転換したわけですから、それに伴い国内ゴールド価格が上昇したわけですね。

つまりは今般のゴールド価格上昇はゴールドそのものの上昇と言うより、「円安の副産物」ということですね。

そうしたわけで筆者は金利を生まないゴールドに投資したいとは思いませんが、とは言いつつ、有り余る資産をお持ちの方や、各国の通貨が今一つ信用できないという方には金=ゴールドは投資の選択肢となりそうです。

にしても過去最高値となったゴールドを買いたいという方は少数派かもしれませんが・・・。

ということで今回の読者アンケートは、「歴史的な円安が要因となって、金=ゴールド価格が初めて1グラム=1万円を超えたことが話題になっていますが、金=ゴールドに投資したい?したくない?」でいきましょう。投票は9月30日まで。

■【読者アンケート】歴史的な円安が要因となって、金=ゴールド価格が初めて1グラム=1万円を超えたことが話題になっていますが、金=ゴールドに投資したい?したくない?(9月30日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1794

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