まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「歴史的な円安が要因となって、金=ゴールド価格が初めて1グラム=1万円を超えたことが話題になっていますが、金=ゴールドに投資したい?したくない?」では・・・
1位:投資したくない 44%
〃:価格次第 44%
3位:投資したい 11%
となりました。1位は「投資したくない」と「価格次第」が並んで約4割です。投資というのは「安く買って高く売る」のが基本ですから、円ベースで過去最高値となっている金=ゴールドを買いたくないと思うのは当然ですね。
完全に売り時です。
逆に言えば大きく下がれば投資妙味が出てくるわけで、その点では「価格次第」という回答も合理的かなと感じます。
では1週間経ってゴールド価格はどう推移しているかと言うとこうです。
引き続き過去最高水準となっています。円安が進行しているわけですから当然かもしれませんが。
やはり筆者も投資したいとは思えませんねぇ。ゴールド自体が何か利息や収益を産むものでもありませんし。
筆者はゴールドなどのコモデティより、成長がイメージできる株式の方が遥かにお気に入りです。人それぞれではありますが。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月16日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1794
〔前回のコラム〕金=ゴールドは魅力的?
--- Ginkou ---
サウジ、年末まで減産延長 原油10カ月ぶり高値
インフレ再燃懸念
https://www.nikkei.com/
原油の国際指標であるWTI原油先物は5日、10カ月ぶりの高値をつけた。北海ブレント原油先物は一時前日比2%上昇し、1バレル91ドル台と10カ月ぶりに90ドルを上回った。主要産油国のサウジアラビアが自主減産を延長するとしたことで、原油の供給不足が意識された。原油高傾向を受け、市場ではインフレ再燃の観測が浮上している。
原油先物価格上昇の背景には、原油の供給懸念がある。サウジは5日、7月から続けている日量100万バレルの原油の自主減産を12月まで3カ月延長すると表明した。サウジ国営通信によると、同国は自主減産を1カ月ごとに見直す。
ロシアも同日、年末にかけて輸出量を30万バレル減らすと発表した。主要産油国が足並みをそろえて減産の継続に踏み切ったことで、原油需給が引き締まるとの見方が広がった。
原油相場は8月下旬から上昇基調にあったが、減産が伝わったことで一段高となった。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「もともとサウジの減産が10月も続くことは意識されていたが、3カ月の延長ということで市場の事前予想を上回った」と話す。
原油価格の上昇は世界的なインフレ要因となるだけに、持続すれば景気への影響が警戒される。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
ウクライナ危機で火が付いた資源価格の高騰はもうすっかり過去のもの・・・と思いきや、足元では再び原油価格が上昇していますね!直近の原油価格の推移はこのようになっています。
70ドル前後で推移してきた原油価格ですが、スルスルと上昇し、90ドル近くとなっています。その理由は上記記事の通りサウジアラビヤやロシアなどの産油国による減産ですね。
価格は需要と供給で決まりますから、供給を絞れば価格が上昇するのは当然です。
一方、中国経済が明らかに失速するなど、需要についても影が出始めていますので、一本調子で上がるのかどうかは分かりませんが。
価格が上がればそれ自体によって需要が減りますしね。
とは言いつつこうした原油価格の上昇によって泣き面に蜂となりそうなのが、わが日本の消費者です。上記の通り円安も進んでいますのでWパンチとなります。
ということで国内ガソリン価格の推移をチェックするとこうです。
120円を下回る時期もあったわけですが、足元では確かに上昇し、「看板価格」はすでに180円を超えています。
ちなみにウクライナ危機は昨年の2月ですので、それ以降比較的価格が落ち着いていたのはガソリン補助金のお陰なのでしょうね。
ガソリン補助金が延長されるとのことですので、今後はもう少し下がるのかもしれませんが・・・。
そのようにガソリン価格が上昇する中で、先日のコラムでも触れましたが、消費者が取りうる対応は
・車に乗るのを控える、減らす。
・少しでも安い給油所を探す。
・燃費の良い車に乗り換える。
・いっそ電動自動車=EV・PHEVなどに乗り換える。
と言った手がありますね。筆者も正直、燃費の良いディーゼル車に乗り換えたいと思ったりするものの、ガソリン代を月1万円浮かせるために数百万円も出費するのは本末転倒という感じがしますので、難しいところですね・・・。
環境を考えればEVもいいのでしょうけれど、マンション暮らしだと充電が不便です。
結局はモヤモヤした気持ちのまま高いガソリンを給油し続けることになりそうです。
では今回の読者アンケートは、「円安に原油高が重なってガソリン価格が歴史的な高値となっていますが、あなたの自衛策は?」でいきましょう。投票は10月6日まで。
■【読者アンケート】円安に原油高が重なってガソリン価格が歴史的な高値となっていますが、あなたの自衛策は?(10月6日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1798
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