まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日銀が金融緩和の修正を行ったにも関わらず為替相場は円安が進み、１ドル＝１５１円の状況ですが、中長期的には円安はどこまで進む？」では・・・

１位：１６０円　２７％
〃：１６５円　２７％
３位：１５５円　１８％
〃：むしろ円高に進む　１８％
５位：１７０円以上　９％

となりました。１位は「１６０円」と「１６５円」が同率で並んでいますね。それぞれ３割です。

ただ全体的にはかなり分散しています！為替相場の予測は難しいのである意味、正しい結果なのかもしれません。

とは言いつつ円高・円安で分ければこのようになります。

・円高：１８％
・円安：８２％

圧倒的に円安予測なわけですね。

足元の為替相場は一旦、円高に振れたもののその後は１５０円前後と歴史的な円安水準を維持しています。



これまでの円安の原動力だった日米の金利差自体は徐々に小さくなっていくのでしょうけれど、日本の輸出力が弱くなっているのだとすれば、円安は実は「構造的な問題」ということになります。

果たして今後の為替相場はどうなるでしょうか。筆者は正直・・・全く分かりませんが・・・。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは12月2日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1836

〔前回のコラム〕円安はどこまで進む？

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今年は「最も暑い年」確実 1～10月、世界の平均気温最高
https://www.nikkei.com/

欧州連合（EU）の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は8日、1～10月の世界平均気温が1940年からの観測史上、過去最高となり、2023年が記録上最も暑い年となることが確実だと発表した。1991～2020年の同期間の平均を0.55度上回り、これまで最高だった16年を超えた。

コペルニクスは、産業革命前と同程度とされる1850～1900年の同期間の平均よりも1.43度高かったと指摘。アラブ首長国連邦（UAE）で30日から開催される国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議（COP28）を前に「危機感はかつてないほど高まっている」と訴えた。

今年はアジアや北米、欧州、アフリカが熱波に見舞われ、カナダやギリシャ、スペインなどで山火事が相次いだ。今年7月の平均気温は16.95度となり月平均で観測史上、最高を記録。北半球が夏となる6～8月の平均気温も16.77度で、史上最高となった。

日本でも今月7日、関東甲信や東海を中心に気温が上昇。東京都心では27.5度となり、11月の観測史上最高を更新した。

※抜粋

〔　出典：日本経済新聞　〕

　－－－　Ｇｉｎｋｏｕ　－－－

何かネットで「過去１０万年で最も暑かった」と言った内容の記事を見ましたが、こちらはもっと現実的に１９４０年からの観測史上最も暑かったという内容ですね。

気温上昇が停滞する「不都合な真実」の時期もありましたが、今年の上昇により右肩上がりであることが視覚的にも容易に確認できる状況ですね・・・なかなかの説得力です。



筆者は「温暖化はよろしくない。ただし温暖化にはデメリットだけではなくメリットもあるのでは？」というスタンスです。寒いとヒトはすぐに死にますし、温度が上がった方が耕作可能地も全体的には増えそうです。

ただ記事にあるように今年の熱波や山火事などを見るにつけ、そんな簡単な話でもないとも感じます。

実際、筆者自身も今年の東京の酷暑によって、図らずも温暖化の影響をまざまざと体感しました。首都圏は暑いだけでなく雨も降りませんでしたからね！こうした気候がこれからも続くとウンザリです。

とするとやはり温暖化対策！ということになりますが、経済を殺してまでの温暖化対策を求めるかというとなかなか悩ましいですね。

ストレートに言えば「自分が損をしてまで温暖化対策をしますか？」ということです。

電気自動車に乗り換えれば確かに環境負荷は軽減されますが、経済的には電池の耐久性なども考慮するとガソリン車と比較して大きなマイナスです。

太陽光発電も初期投資は決して安くないですからね。投資に躊躇する方は多そうです。

あえて言えば、原子力発電の再開はどんどん進めてほしいですけれどね。これは温暖化対策だけでなく、インフレ対策や円安対策、安全保障対策にも有効です。

ワガママを言って恐縮ですが、人類の英知で、原子力発電のようにコスパを犠牲にしない温暖化対策に期待したいと思います。

では今回の読者アンケートは、「今年の１月から１０月の世界の平均気温は、１９４０年以来の観測史上、最も高くなったようです。あなたは温暖化対策に賛成？反対？」でいきましょう。投票は12月9日まで。

■【読者アンケート】今年の１月から１０月の世界の平均気温は、１９４０年以来の観測史上、最も高くなったようです。あなたは温暖化対策に賛成？反対？（12月9日まで）
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1841