まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「中国の出生数は大きく減少し、今年は建国以来最小とのことですが、それでも中国は安全保障上の脅威?脅威ではない?」では・・・
1位:将来は分からないが今のところ脅威 38%
2位:脅威 31%
3位:脅威ではない 23%
4位:将来は分からないが今のところ脅威ではない 8%
となりました。1位は「将来は分からないが今のところ脅威」で4割となっています。なるほど。2位の「脅威」と思われる方も3割いて、合わせて7割の方が現時点で脅威と感じているということですね。
ロシアの例を見るまでもなく、独裁体制は暴走しがちですからね。実際のところ今そこにある危機として、尖閣諸島へのプッシングは続いているわけですから、警戒を怠るわけには行きません。一度、上陸されると実効支配が始まってしまいます。
加えて中国の国内事情的にも、民心の掌握を図るためには敵を作ることが有効です。福島の処理水を巡る非科学的な輸入禁止措置も、そうした政治的思惑が透けてきます。
ただその中国も、不動産価格が下落し、日本のバブル崩壊に似た状況になりつつありますね。アメリカとの対立も深刻化しています。
中国は安全保障の観点からだけでなく、経済の観点からも、日本に悪影響を与えるフェーズが近づいていそうですね。
投資家としては「中国リスク」を意識しておいた方が良さそうです。
そう言って何回も危機を乗り越えてきた中国ではありますが。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは12月22日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1851
〔前回のコラム〕中国は脅威?
--- Ginkou ---
衆院選の投票先、立民と維新並ぶ
https://www.nikkei.com/
次期衆院選で投票したい政党を聞いた。自民党と答えた割合は33%で、10月の調査から4ポイント上がった。立憲民主党と日本維新の会はそれぞれ12%だった。維新は10月、立民よりも3ポイント高かった。5月から続けてきた調査で両党は初めて並んだ。
政党支持率も維新と立民が8%の同率だった。自民党は34%で、同党の政党支持率が内閣支持率(30%)を上回ったのは1月の調査以来だ。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
内閣支持率の低迷ですっかり衆議院の解散風は止みましたね。まぁ選挙するにも莫大な経費がかかるわけで、望む望まざるに関わらず任期を全うするのもそれはそれであるべき姿なのかなという気がします。
しかし岸田総理の人気低迷は色々と考えさせられますね。ポイントはやはり「つまらない」ということに尽きると思います。恐らく岸田総理は「いい人」だから敵を作らないのでしょうけれど、敵を作らない政治は結局、「つまらない」んですよね。
小泉総理には郵政という敵がいましたし、安倍総理には中国・北朝鮮という敵がいました。敵がいるから盛り上がるのはスポーツと同じです。
愚衆政治だと言われればそれまでですが、とは言え支持率が上がらないことにはしたい政治ができません。そのあたりは清濁併せ呑む器が必要なのだと思います。
アメリカでトランプ氏が人気なのも、やはりワシントンという明確な敵がいるからですし、プーチン大統領への支持が盤石なのも、プロパガンダや恐怖政治の結果とは言え、NATOという敵を作り、緊張を高めたことも要因だと思います。
その点では先週のコラムと重なりますが、中国が国内の引き締めのために新たな緊張を作る可能性はあり、警戒が必要なのは間違いないところでしょう。
さてそのように「つまらない」岸田総理の人気が低迷する一方で、他の政党の人気が高まっているかと言うと全くそうなっていません。このあたりも興味深いところですね。
立民にせよ、維新にせよ、良いか悪いかはさておき、もっと明確な「敵」を設定する必要があるのかもしれません。維新の「大阪都構想」は分かりやすいテーマでしたが。
ということで今回の読者アンケートは、「岸田政権の支持率は大きく低迷する一方で、自民党の支持率は底堅く推移しています。あなたが次の衆院選で投票したい政党は?」でいきましょう。投票は12月30日まで。
■【読者アンケート】岸田政権の支持率は大きく低迷する一方で、自民党の支持率は底堅く推移しています。あなたが次の衆院選で投票したい政党は?(12月30日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1856
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